マナーを守って生活するのは、人間社会の基本中の基本だ。
集団で行動する動物だって一定のルールに沿って生きているくらいだ。
まあ、動物と違って人間の場合は”生き死に”のレベルではなく、他人同士が不快を感じることなく快適な社会生活を送る為のものだけどね。
ただ、肝心なのは程度の問題。
つまり感じ方の問題で、大多数が感じるレベルなのか、一人でも不快と感じたら、NGなのか、その辺が難しい。
つまり、不快と感じる線引きが微妙だということだ。
先日のスポーツジムでの出来事。
久しぶりに夫婦で行って、汗を流した。
先にシャワーと着替えを済ませた私がロビーでカミさんを待っていた。
しかし、手持ち無沙汰なので、何気なく”お客様クレーム”の掲示板をのぞいてみたら、面白いクレームを見つけた。
そのクレームはある男性会員が男性更衣室でのマナーについての不満をぶつけていた。
つまり、堂々と素っ裸で、更衣室内を歩きまわる会員への苦情だった。
そのクレーマー曰く、更衣室で全裸で歩き回るのは見苦しく、見たくもない他人の恥部をみせられるのは、不快だと感じるので、是非慎んでもらいたいとのことだった。
ふーん、そうなんだ、そういう感じ方もあるかのと考えさせられた。
実を言うと私はその”フルチン”で歩き回る方の人間であり、マナーのなってないと言われている側の人間だからだ。
そして、ついぞそんな風に考えた事は一度も無かったので、とても驚いている。
どこでもそうだろが、更衣室は浴槽やシャワールーム・サウナとは脱衣所を挟んで隣り合わせになっている。
したがって、風呂やシャワーを浴びに行く時は脱衣所で脱ぐので誰も更衣室では素っ裸にはならない。
しかし、帰りは身体の水分だけ拭き取ったら、裸のまま更衣室まで来てしまう。
汗で濡れたパンツをもう穿きたくないし、着替えを持って脱衣所まで来てないから当然だろう。
更衣室へ戻ってすぐパンツなり穿くかタオルで隠せばいいのだろうけど、面倒だからそのままという人が圧倒的に多い。
私の頭の中では更衣室=脱衣所=シャワー・浴槽室という構図が成り立っていて、区別なんてしてなかった。
シャワーや浴槽で前を隠して歩いている人は皆無だから、みなさんもそんなもんだろうと思っていたのだ。
しかし、不快に感じる人もいるんだねぇ。
ちなみに女性の方はどうかと思って、カミさんに聞くと上から下まで一枚のタオルで隠してるそうだ。
学生時代アメリカ留学の経験があるカミさん曰く、米国では女子も更衣室の中をスッポンポンで歩き回っていたそうだ。
特別に姿・形が違っていたりして、他人様に奇異な印象や不快な念を起こさせるのなら、分るけど似たようなモンぶら下げておいて、不快というのもどうにも理解し難い。
全員服を着てる場所でそんなモン出されたら勿論不快だけど、更衣室では感じないけどなぁ。
不思議なもので、こんな投書を読んじまうと、なんだか急に出して歩くのが恥ずかしくなってくるものだ。
今日久しぶりにジムへ行ってきたけど、すっごい恥ずかしかったですよ。(^-^;
恥ずかしいというのは、見られて恥ずかしいという事とは違って、人様に迷惑を掛けてるってことが頭をよぎるとそう感じるというわけだ。
これからは、男同士でも不快と感じる人がいる事を肝に銘じておかなけりゃね。
といっても、多分、すぐに元の自分に戻っちまうだろうな・・・・。笑