勢登鮨 in 八食センター

年末の八食センターは歳暮や帰省の手土産を求める客でごった返していた。
店先にはカニ、マグロ、タラ、ヒラメ、ホタテなどの冬の海の幸が並んでいる。
12月、年末近くのこの時期の八食センターは一年を通してももっともおいしいものが手に入る時期だ。

八食センターの市場棟に軒を並べる店の８割は海産物店。残りの２割は地元の野菜を扱う八百屋、スルメや乾燥ホタテ、氷下魚を扱う乾物屋、パン屋や菓子屋などバラエティ豊かな店が並ぶ。さながら食のテーマパークのようである。
食べ物の他にもおもちゃ屋、タバコや薬屋、花屋までもがあるのには驚かされる。

飲食店も豊富だ。店舗のすぐ脇には花横丁という飲食街、市場棟から渡り廊下で繋がった厨（くりや）スタジアムという飲食棟がある。ラーメン、そば、寿司、しゃぶしゃぶにせんべい汁のような郷土料理を出す店もあって、目移りしてしまうほど。
何を食べるか迷ってしまったときや家族で食べたいものが分かれてしまった時、『勢登鮨』がオススメだ。
屋号に「鮨」とあるようにメインはすしなのだろうが、寿司や海鮮の丼モノはもちろん、ラーメンにチャーハンといった中華、ハンバーグやしょうが焼きといった洋食、そばにうどん、せんべい汁にいちご煮のような地元の料理までもカバーしている。
寿司は回転寿司のように２貫単位で頼めるので、エビフライ＋寿司やカレー＋寿司のような離れ技（?）も可能。

なぜこんなにバラエティー豊かなメニューが用意できるのか不思議だが、厨房の中には１５人以上はいるんじゃないかってくらいたくさんのスタッフさんが調理しているのが見えた。工場みたいだ。


勢登ラーメン寿司　1300円。他にラーメン寿司７５０円のセットもある。


ラーメン部分。あっさりとした中華そば。かつおだしが利いていて、寿司の合間にスープを飲んでも普通においしい。
具はねぎにチャーシュー、メンマとのり。かまぼこが入ってるのがなんだかうれしい。



寿司部分。
上段：マグロとイカ
下段：カニ、えび、ホッキ、アナゴ

勢登鮨のお寿司はスーパーでも売られているので、八戸市民にとっては親しみのある味かも。




店先の幅５ｍ以上もある巨大なカウンターにはお惣菜がいっぱい。
ほとんどのメニューが２００円以下。食べたいものを取ってゆくタイプの食堂のような雰囲気もある。単身赴任のお父さんに、いいんじゃないですか？


サンマのフライが２匹で１２０円と安い。
寿司折詰、オムライスやカツ丼などの食事メニューもあり。

勢登鮨
八戸市河原木字神才22-2（八食センター厨スタジアム）
9:00～21:00
年中無休



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