「海外で見かけた日本車」シリーズの第575回目。
「カンボジア・ベトナム編(2017年)」です。
今日からはトヨタの車を見ていきますが、海外専売車種からご紹介。
「ヴィオス」の3代目モデルです。
この車はいわゆる「ヴィッツ系」のセダンで、かつての「プラッツ」や「ベルタ」の後継車種とも言えるモデル。
大きさは、全長4410mm、全幅1700mm、全高1475mm、ホイールベース2550mm。
「ベルタ」より少し大きくなっていること、
また、全幅1700mm というのが、日本国内での販売を考えていないことが分かります。
エンジンはガソリン直4-1.5L、駆動方式はFF、トランスミッションは5速MT、4速AT となります。
デザインは、かつてのこのクラスのモデルより随分と格好良くなりましたね。
以前はベースのハッチバック車にトランクを付け足した感が凄かったですが、こちらはCピラー付近もきれいにデザインされており、後部座席の頭上付近もスペースが取れているでしょう。
フロントもスポーティで、オーナーさんの満足度も高そうです。
なお、写真の方ですが、上段はカンボジアでの撮影、一方、下段はベトナムです。
カンボジアでは「トゥクトゥク」というバイクのタクシーがあるので、“車のタクシー”は、ほぼ皆無。
一方のベトナムでは日本や他の国と同様にタクシーがたくさん走っており、その中でも最も台数が多いのが、こちらの車種でした。
タクシー以外の一般車でも数台は見ることが出来ましたが、「タクシーのための車種」との認識が広まってしまうと、一般の人が買わなくなるのは、どの国でも同じですね(笑)。
それとこうやって写真を見比べると、ナンバープレートの形状がカンボジアは日本と同じ縦横比、ベトナムはフロントのみ欧米式の横長タイプであることが分かりますね。
次にこちらは「ヴィオス」の2代目モデル。
日本で販売していた「ベルタ」です。
こちらの写真でも「タクシー」⇒ベトナム、「一般車」⇒カンボジアの構図は同じです。
さらにこちらは「ヴィオス」の初代モデル。
日本での「ターセル」のセダンがベースの車です。
この発売は2002年なので、「ヴィッツ」の初代モデルは発売済み、「プラッツ」も発売済みですが(共に1999年発売)、あちらのシリーズは発売直後で日本国内、および、欧州での販売を増やしていた時期であり、第3国向けの廉価モデルを作るところまで検討されていなかったということでしょう。
一方、この時代の「ターセル/コルサ/カローラ2」がベースであれば、そういったモデルは造り易かったのだと想像しますね。