tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

久々にThinkPadを使って

2005年07月07日 22時50分22秒 | DTP/Web
久々に会社のパソコンで使った。家には古いThinkPadが置いてあるが、もう使っていない。メモリーもハードディスクも足りない。これで修士論文を書いたのが遠い昔のようだ。

改めてみて、ノートタイプ、Windows、液晶などの要素が絡んで、美しい画面とはいえない。MacのPowerBookがどれだけ美しいかがよくわかった。プログラミングを勉強するために、Windowsの購入を考えようかなと思ったけど、Macでがんばってみようかとも思った。いろいろ環境が整っているみたいだし。

翻訳の問題

2005年07月07日 22時39分17秒 | カルチュラルスタディーズ/社会学
仕事柄、いろんな言語の翻訳を目にする。外国人相手に配布するパンフレットの翻訳だから、メジャーでない言語もある。しかし、こうした言語は、内容が正確かどうかなんてわからないから、そのままで組み版などを行う。

私の専門言語はフランス語。

今日は、上司が頭を抱えてパンフレットのゲラを持ってきた。昨年も同じものを作ったのだが、今年作ったものと去年作ったもので、まったく同じ箇所の翻訳が、少し異なっている。他にも冠詞を書き換えたりしている。これは正しいのかと聞かれた。

文章の体裁は異なっている、でも言わんとするところはまったく同じだ。文法的にも間違いではない。冠詞の問題なんて、いまだに学者が研究の課題としているから、何が正しいのかなんて一概にいえない。ただ、習った範疇の知識で読む限りは、正しいといえる。このように改訂版を出すたびに同じ箇所の書き換えが起こることに対して、クライアントがクレームをつけてきたらしい。「本当に正しい翻訳を行っているのか」と。同じ文章ならば、確かに毎年同じ翻訳が出されるはずだとも主張する。

この文章は、フランス人に依頼して書いてもらったものだから、内容的には完全に正しい。ただ、その都度、こう書いた方が理解されやすいというような、意識も働いて、訳の誤差が生じてくる。翻訳というよりも、説明の方法という問題に話がすり替わってきているのである。

人間は、機械じゃないから、当然精度が高く、毎回同じ訳を行う機械でもない。必ず「ゆれ」というものが生じるし、ことばはそれが起こって当然だ。

ネイティブでもない日本人が、フランス語の訳をめぐって、衝突している。何か違うような気がする。

これを受け取った人間が、本当に読みやすいものだと判断してくれる方が、もっと重要なことなのだけど。