No.1テニス上達道場日記

テニスを通して感じたこと、学んだことなどを書いていきます。全然関係ないことも書くかも・・・

思い込みや制限を外すことから進化が始まる

2008年06月27日 | メンタル・心・考え方
こんにちは。柳原です。

連日ウィンブルドンの熱戦が続いていますね。
最近の選手は本当にレベルが高くなっているなぁと感じます。
3回戦ぐらいで負ける選手でも、
10年以上前なら優勝しているかもしれません。
それぐらい全体のレベルが上がっているのですね。

人間の進化というのはとても面白くて、
無理だと思われていたレベルでも、誰か一人が超えてしまうと、
同じ境界線を超える人がどんどん出てきます。

一昔前、ボリス・ベッカーが200キロのサーブを打ってウィンブルドンを優勝したとき、
誰もが度肝を抜かれましたが、
今じゃもう200キロを打てない選手を探すほうが難しいですよね。

その数年後、アンドレ・アガシがウィンブルドンを制したときも、常識が覆りました。
当時の男子選手は、”サーブ&ボレーをしないと芝のコートでは勝てない”と信じ、
全選手がファーストサーブでもセカンドサーブでも、とにかく前に行きました。
それに対し、アガシはベースラインにステイし、
ネットに出てくる選手をパスで抜きまくって優勝したのです。
本当に衝撃でした。
それ以来、球足の速いウィンブルドンの芝コートでも、
ストロークとパスで勝つことが主流になって行きました。

最近の選手では、まずフェデラー。
あんなにしなやか脱力しながら、
且つ攻撃的にプレーした選手がかつていたでしょうか?
一時期パワーのみが注目されましたが、
最近の選手は、パワーだけではなく、
しなやかさを兼ね備えた選手が増えてきています。

そしてナダル。
彼は今まで誰もできなかったようなランニングパスを
簡単に打ってしまいます。
ナダルが出てきて以来、他の選手もギリギリ追いついたボールをハードヒットする能力が、
どんどん開発されているような気がします。
フェデラーも球際のボールが強くなりましたし、
ジョコビッチの守備能力も異常に高いですよね。

我々も、”できない”という思い込みを外したり、
”もっと違う方法があるのかも”という思考の余裕を持っておけたりすると、
進化が加速していきそうですね。

道場でも引き続き、今のテニス界の常識に囚われず、
身体の使い方や心の在り方、そして新しいプレースタイルなど、
どんどん研究を進めて行きたいと思います。

それでは楽しい週末をお過ごしください。

PS 前回のメールでお知らせしましたように、7月も練習会を行います。
  まだ数名空きがありますので、興味のある方は是非ご参加ください。
http://blog.goo.ne.jp/tyanahar/e/27536a1cc638ccd0446ae6214d16ec2b