10月25日に2014年式の新型VFR800Fをレンタルバイク京都中央でレンタルし、
260キロほどツーリングしたのでインプレしたい。
当日の主な走行ルート
国道162号 ⇒ 京都府道19号 ⇒ 京都府道80号 ⇒ 国道9号 ⇒ 国道173号 ⇒
国道477号 ⇒ 京都府道73号 ⇒ 国道477号 ⇒ 国道162号
(京都市 レオタニモト西院本店よりスタート)
性能
型式
EBL-RC79
全長(mm)
2,140
全幅(mm)
750
全高(mm)
1,210
軸距(mm)
1,460
最低地上高(mm)
135
シート高(mm)
809/789
車両重量(kg)
242
乗車定員(人)
2
燃料消費率(km/L)*1
国土交通省届出値:
定地燃費値*2(km/h)
28.7(60)〈2名乗車時〉
WMTCモード値
(クラス)*3
19.6(クラス 3-2)〈1名乗車時〉
最小回転半径(m)
3.2
エンジン型式
RC79E
エンジン種類
水冷4ストロークDOHC4バルブV型4気筒
総排気量(cm3)
781
内径×行程(mm)
72.0 × 48.0
圧縮比
11.8
最高出力(kW[PS]/rpm)
78[105]/10,250
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)
75[7.6]/8,500
燃料供給装置形式
電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉
始動方式
セルフ式
点火装置形式
フルトランジスタ式バッテリー点火
燃料タンク容量(L)
21
クラッチ形式
湿式多板コイルスプリング式
変速機形式
常時噛合式6段リターン
変速比
1速
2.846
2速
2.062
3速
1.578
4速
1.291
5速
1.111
6速
0.965
減速比(1次/2次)
1.939/2.687
キャスター角(度)
25゜ 30′
トレール量(mm)
95
タイヤ
前
120/70ZR17M/C 58W
後
180/55ZR17M/C 73W
ブレーキ形式
前
油圧式ダブルディスク
後
油圧式ディスク
懸架方式
前
テレスコピック式
後
スイングアーム式(プロリンク)
フレーム形式
ダイヤモンド(アルミツインチューブ)
価格(税込)
¥1,350,000
VFR800といえば前モデルのRC46型は前期型後期型と1998年から2013年まで15年の長きに渡って販売された息の長いモデルだったが、ついにモデルチェンジされRC79型となった。
エンジンフィーリング・高速性能
VFR800Fの最大の特徴は搭載されるV4エンジンにあり、直列4気筒に対するメリットは、低速域でのトルク感にあると言われているが、今となっては排気量がミドルクラス級と
なってしまった800CCでは、それをあまり感じることはできず、むしろ発進の際は「少し強めにアクセルを開けなければならないなあ」と思ったほどである。
しかしエンジンの回転を上げていくと、その吹け上がりは滑らかで気持ちよく、今まで試乗してきたバイク中でも3本の指にはいるエンジンフィーリングと言っても良い。
高速性能について、今回は高速道は利用しなかったので正確にはインプレできないが、160キロ程度での巡航は難無くこなすエンジンパワーであることは間違いなく、乗車姿勢も前傾気味、
かつフロントスクリーンも大きめなので、ウィンドウプロテクションにすぐれ、高速道を利用したロングツーリングにマッチしたバイクである。
ハンドリング・乗り心地
乗車姿勢は、一般的なネイキッドに比べるとかなり前傾姿勢となるので、街乗りや狭い峠道では疲労度が大きいが、高速道路やある程度道幅があるワインディングでは、
素晴らしいハンドリングを発揮するように、全般的に高速走行に重きを置いた車体構成となっている。
取り回し
242キロと軽い車重ではないが、V4エンジン採用の恩恵か、車体がコンパクトなため予想以上に取り回しは楽である。
また、今回の車両はシート高789mmのローシートで設定されていて、V4エンジンのおかげで車体幅も狭いため、
足つきはかなりよく、足つきに重きを置くライダーには大きなアピールポイントになっている。
燃費
今回のツーリングでは、市街地渋滞あり、高速未使用、峠もかなり走り、エンジンを回した方だと思うのだが、
燃費は22キロ程度とWMTCモード値の19.6キロを上回った。
また燃料タンクが21リッターと大きいので、260キロのツーリングの後でも
まだまだ燃料の残量に余裕があるほどで、ロングツーリング時に大きなメリットを感じる。
メーター、デザイン
メータは黒字に白い文字で表示されるタイプで、始めはイマイチ垢抜けないデザインだと思っていたのだが、直射日光下でも見やすく、
よく考えてデザインされたメータだと関心させられた。
外見については、パニガーレに似ているとの批判はよく聞くが、LEDライトの特徴を活かそうと思いたまたま似たデザインになったのではないかと思う。
何にせよLEDライトをうまく活用した、精悍でかっこいいフロントマスクだと思う。
しかしマフラーは昔ながらの形状で特徴がなく、もっとショートのものに変更し、片持ち式プロアームをもっとアピールしたほうが良かったのではないだろうか。
その他装備
今流行りのパワーセレクター的なものは装備しないが、トラクションコントロール、ETC、グリップヒータ、ウインカーオートキャンセラーなど
多彩な機能を標準装備しているのはさすが値が張るバイクだけのことはある。
総評
率直な感想として、VFR800Fはかなり高く評価できるバイクである。
以前レンタルした兄貴分のVFR1200F(オーストラリア仕様 フルパワー)と比較してもパワーでこそ大きく劣るものの、
車重の軽さとエンジンパワーのバランス感、コンパクトな車格による取り回しの良さ、軽快なエンジンフィーリングなどにより、
高速道路を爆走する以外のシュチュエーションでは、VFR800Fの方が好印象で、例え同じ値段だったとしても私ならVFR800Fを選択するだろう。
しかしETC、グリップヒータが標準装備とは言え、税込135万円という価格は、ミドルクラスのバイクとしてはかなり高価であり、
車格的には上のニンジャ1000に、ETCとグリップヒーターを装着したものとほぼ同額となってしまう。
さらにジャンルは異なるが、同等のエンジンパワーを誇るMT-09はABS付きにETC、グリップヒータを装備しても95万円程度と
はるかに安価である。
ホンダもそのようなことは重々承知で、あまり数を売りつもりもなくVFR800Fは受注生産にとどめている。
(本来は量販の役割はCBR650F 100万円 に任せるつもりだったのだろうが、MT-09の煽りをうけ販売的にはかなり苦戦している)
このVFR800Fが想定するユーザーは、価格のことなどあまり気にせず、ホンダならではの高品質な作り込みと、他にないV4エンジンの
エンジンフィーリングにお金を費やすことができる、経験の長い玄人のライダーなのではないか。
260キロほどツーリングしたのでインプレしたい。
当日の主な走行ルート
国道162号 ⇒ 京都府道19号 ⇒ 京都府道80号 ⇒ 国道9号 ⇒ 国道173号 ⇒
国道477号 ⇒ 京都府道73号 ⇒ 国道477号 ⇒ 国道162号
(京都市 レオタニモト西院本店よりスタート)
性能
型式
EBL-RC79
全長(mm)
2,140
全幅(mm)
750
全高(mm)
1,210
軸距(mm)
1,460
最低地上高(mm)
135
シート高(mm)
809/789
車両重量(kg)
242
乗車定員(人)
2
燃料消費率(km/L)*1
国土交通省届出値:
定地燃費値*2(km/h)
28.7(60)〈2名乗車時〉
WMTCモード値
(クラス)*3
19.6(クラス 3-2)〈1名乗車時〉
最小回転半径(m)
3.2
エンジン型式
RC79E
エンジン種類
水冷4ストロークDOHC4バルブV型4気筒
総排気量(cm3)
781
内径×行程(mm)
72.0 × 48.0
圧縮比
11.8
最高出力(kW[PS]/rpm)
78[105]/10,250
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)
75[7.6]/8,500
燃料供給装置形式
電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉
始動方式
セルフ式
点火装置形式
フルトランジスタ式バッテリー点火
燃料タンク容量(L)
21
クラッチ形式
湿式多板コイルスプリング式
変速機形式
常時噛合式6段リターン
変速比
1速
2.846
2速
2.062
3速
1.578
4速
1.291
5速
1.111
6速
0.965
減速比(1次/2次)
1.939/2.687
キャスター角(度)
25゜ 30′
トレール量(mm)
95
タイヤ
前
120/70ZR17M/C 58W
後
180/55ZR17M/C 73W
ブレーキ形式
前
油圧式ダブルディスク
後
油圧式ディスク
懸架方式
前
テレスコピック式
後
スイングアーム式(プロリンク)
フレーム形式
ダイヤモンド(アルミツインチューブ)
価格(税込)
¥1,350,000
VFR800といえば前モデルのRC46型は前期型後期型と1998年から2013年まで15年の長きに渡って販売された息の長いモデルだったが、ついにモデルチェンジされRC79型となった。
エンジンフィーリング・高速性能
VFR800Fの最大の特徴は搭載されるV4エンジンにあり、直列4気筒に対するメリットは、低速域でのトルク感にあると言われているが、今となっては排気量がミドルクラス級と
なってしまった800CCでは、それをあまり感じることはできず、むしろ発進の際は「少し強めにアクセルを開けなければならないなあ」と思ったほどである。
しかしエンジンの回転を上げていくと、その吹け上がりは滑らかで気持ちよく、今まで試乗してきたバイク中でも3本の指にはいるエンジンフィーリングと言っても良い。
高速性能について、今回は高速道は利用しなかったので正確にはインプレできないが、160キロ程度での巡航は難無くこなすエンジンパワーであることは間違いなく、乗車姿勢も前傾気味、
かつフロントスクリーンも大きめなので、ウィンドウプロテクションにすぐれ、高速道を利用したロングツーリングにマッチしたバイクである。
ハンドリング・乗り心地
乗車姿勢は、一般的なネイキッドに比べるとかなり前傾姿勢となるので、街乗りや狭い峠道では疲労度が大きいが、高速道路やある程度道幅があるワインディングでは、
素晴らしいハンドリングを発揮するように、全般的に高速走行に重きを置いた車体構成となっている。
取り回し
242キロと軽い車重ではないが、V4エンジン採用の恩恵か、車体がコンパクトなため予想以上に取り回しは楽である。
また、今回の車両はシート高789mmのローシートで設定されていて、V4エンジンのおかげで車体幅も狭いため、
足つきはかなりよく、足つきに重きを置くライダーには大きなアピールポイントになっている。
燃費
今回のツーリングでは、市街地渋滞あり、高速未使用、峠もかなり走り、エンジンを回した方だと思うのだが、
燃費は22キロ程度とWMTCモード値の19.6キロを上回った。
また燃料タンクが21リッターと大きいので、260キロのツーリングの後でも
まだまだ燃料の残量に余裕があるほどで、ロングツーリング時に大きなメリットを感じる。
メーター、デザイン
メータは黒字に白い文字で表示されるタイプで、始めはイマイチ垢抜けないデザインだと思っていたのだが、直射日光下でも見やすく、
よく考えてデザインされたメータだと関心させられた。
外見については、パニガーレに似ているとの批判はよく聞くが、LEDライトの特徴を活かそうと思いたまたま似たデザインになったのではないかと思う。
何にせよLEDライトをうまく活用した、精悍でかっこいいフロントマスクだと思う。
しかしマフラーは昔ながらの形状で特徴がなく、もっとショートのものに変更し、片持ち式プロアームをもっとアピールしたほうが良かったのではないだろうか。
その他装備
今流行りのパワーセレクター的なものは装備しないが、トラクションコントロール、ETC、グリップヒータ、ウインカーオートキャンセラーなど
多彩な機能を標準装備しているのはさすが値が張るバイクだけのことはある。
総評
率直な感想として、VFR800Fはかなり高く評価できるバイクである。
以前レンタルした兄貴分のVFR1200F(オーストラリア仕様 フルパワー)と比較してもパワーでこそ大きく劣るものの、
車重の軽さとエンジンパワーのバランス感、コンパクトな車格による取り回しの良さ、軽快なエンジンフィーリングなどにより、
高速道路を爆走する以外のシュチュエーションでは、VFR800Fの方が好印象で、例え同じ値段だったとしても私ならVFR800Fを選択するだろう。
しかしETC、グリップヒータが標準装備とは言え、税込135万円という価格は、ミドルクラスのバイクとしてはかなり高価であり、
車格的には上のニンジャ1000に、ETCとグリップヒーターを装着したものとほぼ同額となってしまう。
さらにジャンルは異なるが、同等のエンジンパワーを誇るMT-09はABS付きにETC、グリップヒータを装備しても95万円程度と
はるかに安価である。
ホンダもそのようなことは重々承知で、あまり数を売りつもりもなくVFR800Fは受注生産にとどめている。
(本来は量販の役割はCBR650F 100万円 に任せるつもりだったのだろうが、MT-09の煽りをうけ販売的にはかなり苦戦している)
このVFR800Fが想定するユーザーは、価格のことなどあまり気にせず、ホンダならではの高品質な作り込みと、他にないV4エンジンの
エンジンフィーリングにお金を費やすことができる、経験の長い玄人のライダーなのではないか。
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