バイク試乗/レンタルおよびツーリング日記

お勧めのツーリングコースや試乗、レンタルしたバイクについてレポートします。

アフリカツイン CRF1000L

2016-11-27 11:10:57 | バイク試乗、レンタル ホンダ
2016年11月26日にレンタルバイク京都東にて

アフリカツイン(CRF1000L)を8時間レンタルし

320キロ程度ツーリングしたのでインプレしたい。

  




11月26日の主な走行ルート 

国道161号 → 国道367号 → 国道303号 → 国道162号 → 三方五湖有料道路 → 福井県道33号 → 国道161号 

→奥琵琶湖パークウェイ → 北陸道・名神道 長浜ICから京都東IC



2016年発売のバイクの中で1、2を争う話題作であるアフリカツインに

前から乗ってみたいと思っていたが、

レンタルバイク京都東でマイガレクラブの対象車両となり会員なら

30%OFFでレンタルできるようになったため、早速レンタルすることにした。

 本当なら2週間ほど前の日曜にレンタルするつもりだったが、

土曜日にレンタルした人が転倒し修理が

必要となったため、一旦キャンセルとなったが、

再度予約しやっとレンタルすることができた。


性能

■主要スペック

型式 EBL-SD04

全長(mm) 2335 全幅(mm) 930

全高(mm) 1475 ホイールベース(mm) 1575

シート高(mm) 870/850 最低地上高(mm) 250

乾燥重量(kg) 総重量(kg) 232

サスペンション形式(前) テレスコピック サスペンション形式(後) スイングアーム

キャスター角 27゜30′ トレール(mm) 113

ブレーキ形式(前) ダブルディスク ブレーキ形式(後) ディスク

タイヤサイズ(前) 90/90-21 M/C 54H タイヤサイズ(後) 150/70R18 M/C 70H

■エンジン・トランスミッション

エンジン型式 SD04E エンジン種類 水冷4ストロークOHC4バルブ並列2気筒


総排気量 998 圧縮比(:1) 10

ボア(mm) 92 ストローク(mm) 75.1

最高出力(kW/rpm) 68(92PS)/7500 最大トルク(N・m/rpm) 95(9.7kgf・m)/6000

始動方式 セル 点火方式 フルトランジスタ

クラッチ形式 湿式多板 変速機形式 6段リターン

燃料供給方式 インジェクション 潤滑方式 圧送飛沫併用

燃料タンク容量(L) 18 燃料消費率(km/L) 32(60km/h)・21.6(WMTCモード)

■カラー・価格

カラーバリエーション

メーカー小売価格

¥1,382,400 パールグレアホワイト

¥1,382,400 ヴィクトリーレッド

¥1,350,000 デジタルシルバーメタリック



 今回は私が今までレンタルしたバイクで比較的ポジションが似ている

MT-09トレーサー
スーパーテネレと比較しながらインプレしたいと思う。



性能比較
             アフリカツイン     MT-09トレーサ   スーパーテネレ


シート高(mm)      870/850       860/845       870/845

重量(KG) 232          210        257

タイヤサイズ 前21後18       前17後17       前19後17

ホイールベース(mm)     1575    1440        1540

パワー(PS/回転) 92/7500  110/9000     112/7250

トルク(N/回転)     95/6000  88/8500  117/6000

タンク容量(リットル)    18   18  23

WMTC燃費(Km)     21.6   19.3    20程度

価格(千円)         1350   1048   1650




エンジンフィーリング・高速性能

 998cm3の水冷直列2気筒は排気量に対しパワーが抑え気味な代わり

トルクは太く、どのギアからでもアクセルをふかせば加速してくれるので

楽に乗ることができる。

 

スーパーテネレは排気量が200CC大きい分さらにその傾向がつよく、

アフリカツインの強化版のような印象であるが、

高速道では多少の差は感じるが、アフリカツインのパワーでも不足しているという

ことはなく十分な動力性能といえる。

MT-09トレーサーは他の2台とは明確に異なり、回して楽しむスポーツバイクよりの

エンジンフィーリングとなっている。

高速性能については、3車ともウィンドウプロテクションが高く、

高速にて140キロで巡行できるだけの性能を持つが、

アフリカツインのタイヤはオフロードも考慮したチューブタイヤなので、

他の2台と比較するとグリップが低く、ICのコーナーに高速で突入すると

リアが流れる恐れがあるので注意が必要である。


 


ハンドリング・乗り心地

 見た目からコーナーを責めるようなバイクでないのは明確だが、

そこそこ軽快に走るのでついコーナーで調子に乗ってバンクさせすぎてしまうと

転倒の危険が高まるので、余裕を持ったライディングを心掛けたい。

 乗り心地については余裕のあるライディングポジション、高いウィンドウプロテクション、

しなやかなサスペンション、出来の良いシートが相まってかなりレベルが高く、

ロングツーリングの際には疲労を大きく低減させる。


 

取り回し

 シート高は高く車重も重いので楽々とはいかないが、シートは850mmまで下げることが可能で

車体が細いので思ったより足つきは良い。

 同じシート高のスーパーテネレと比較するとカタログ上は同じでも、車体が太く車重もさらに重たい

スーパーテネレは少なくとも身長175センチはほしいが、アフリカツインは165センチあれば

何とかなる印象である。




燃費

 今回のツーリングでの燃費は20キロ程度で、ほほWMTCモードで計測した値と同等であり、

最近のこのクラスのバイクとしては標準的といえる。

 ただ他の2台とくらべ、レギュラーガソリンでOKなのはありがたいところである。

タンク容量は18リットルとスーパーテネレの23リットルと比較すれば物足りないが

オフローダーとしての要素も考え車重をこれ以上増やすわけにもいかないので

仕方がないところだろう。



メーター、デザイン

 メーターはこのバイクの大きな長所で、反転液晶は直射日光下でも見やすく、

3段に分かれていて、一度に表示できる情報が多く、表示も細やかで美しい。



 全体的なデザインもやや個性に欠けるかもしれないが、無難にまとまっていて

万人に受けするものとなっていると感じる。



     

  

装備
 
 ABSは当たり前だが、トラクションコントロールもカットから3段階まで強さを調整でき、

後輪だけならABSもカットできる。

 またETCやハンドルガードが標準装備なのもお得感がある。

 
総評

 アフリカツイン、MT-09トレーサ、スーパーテネレそれぞれ流行りのアルプスローダーのスタイルをとっているが

それぞれの本質はMT-09トレーサはスポーツバイク、スーパーテネレはツアラー、

そしてアフリカツインはオフローダーと異なっている。

 結果として値段を無視すれば、これらを購入するライダーはアルプスローダーのスタイルにプラスし何を求めるかで

決まってくるといえる。

 この中でアフリカツインはオフローダー要素との両立を目指しているが、これは相当難しい。

まず車重だが努力したとはいえ232キロは普通の日本人がオフロードであやつるには手に余るし、

タイヤにしてもオフとオンの両立を目指した専用のチューブタイヤを装備しているが、

それでも本当にオフロードを走るならブロックタイヤを装備したいところである。


 アフリカツインの理想的なオーナー像としては、高速で200キロ離れた林道に行き、林道走行を楽しんだ後に

また高速で200キロを走行して自宅に帰るようなライダーだろうが

そのような芸当ができるライダーが日本にいったい何人いるだろうか。

 (余談だが私のレンタルする前に、アフリカツインを転倒させたライダーは

  契約書に林道に行くなと書いてあるのに、無視して林道に行って転倒したらしい)

 アフリカツインは悪いバイクではないが、オフロード走行を全く考えていないなら

値段も安く、スポーツ性能とツアラー性能のバランスが良いMT-09トレーサーのほうがお勧めできるし

ツアラーとしては、値段は気にせず体格的に問題がないならツアラーに徹したスーパーテネレの方が

満足できるだろう。

  








 

 










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