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バイク試乗/レンタルおよびツーリング日記

お勧めのツーリングコースや試乗、レンタルしたバイクについてレポートします。

GSX-R600 その1

2014-10-06 22:31:47 | バイク試乗、レンタル スズキ
 2014年9月26日、27日とレンタルバイク山科にて

GSX-R600を48時間レンタルし、575キロほどツーリングしたのでインプレしたい。




9月26日 走行距離 315キロ

主な走行ルート

国道1号 ⇒ 滋賀県道10号 ⇒ 国道307号 ⇒ 国道422号 ⇒ 名阪国道

⇒ 国道370号 ⇒ 国道169号 ⇒ 国道311号 ⇒ 白浜温泉

  
9月27日  走行距離 260キロ

和歌山県道29号 ⇒ 国道371号 ⇒  国道480号 ⇒ 国道371号 ⇒ 国道170号

⇒ 近畿道 ⇒ 第2京阪道 ⇒ 阪神高速京都線 


 自宅の刈谷から、前日にレンタルしたMT-09で京都まで行き返却、新たにGSX-R600

を借りてツーリングを開始。

 高速道、市街地、快適なワインディング、狭い山道など色々な状況を含んだ

ツーリングルートになった。


性能
 
全長(mm) 2030 全幅(mm) 710

全高(mm) 1135 ホイールベース(mm) 1385

シート高(mm) 810 最低地上高(mm) 130

総重量(kg) 187

サスペンション形式(前) テレスコピック サスペンション形式(後) スイングアーム

キャスター角 23°45′ トレール(mm) 97

ブレーキ形式(前) ダブルディスク ブレーキ形式(後) ディスク

タイヤサイズ(前) 120/70ZR17 M/C 58W タイヤサイズ(後) 180/55ZR17 M/C 73W


■エンジン・トランスミッション

エンジン型式 エンジン種類 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒

総排気量 599 圧縮比(:1) 12.9

ボア(mm) 67 ストローク(mm) 42.5

最高出力(kW/rpm) 92.5/13500 最大トルク(N・m/rpm) 125PS

始動方式 セル 点火方式 フルトランジスタ

クラッチ形式 湿式多板 変速機形式 6段リターン

燃料供給方式 インジェクション 潤滑方式 ウエットサンプ

燃料タンク容量(L) 17  価格124万円


 国産4大メーカーは、リッターSSのほかに600CCのSSをラインナップに

持っているが、国内で正式販売されているのは。CBR600RRのみ(しかも大幅にパワーダウンした仕様)で、

どうせ買うなら最上級のリッターSSを、と思う人が多いせいか日本ではあまり見かけない。

 このように希少な600SSを今回はレンタルできたので、愛車のYZF-R1(09年式 国内仕様)と比較しながら

インプレしたいと思う。


エンジンフィーリング・高速性能

 国内仕様のYZF-R1が145馬力あるのに対し、輸出仕様のGSX-R600が125馬力と排気量の

差ほどパワーの差はないが、それだけに高回転型のエンジンとなっている。

 レンタルする前は、低回転でのトルクがなく、市街地などでは走りにくいセッティング

になっているかと思ったが、さすがに渋滞時には少し苦しいが、流れていれば違和感なく

走ることができる。

 また、龍神スカイラインのような道幅の広い良好なワインディングでは、同じ速度で走っても、

よりエンジンを回すことになるため、スポーツ感が高まり、ライディングテクニック

が向上したかのような気分に浸ることができる。

 その反面、高速を140キロ程度で巡航するような場合、リッターSSより高回転域を使用するため、

疲労感は多少高くなってしまう。

 全体的な印象としては、600SSだからといって気難しい部分は無く、思っていた以上に普通の感覚

で扱えるエンジンであった。


    

ハンドリング・乗り心地

 SSと他のバイクを分ける一番の違いは、乗り心地を無視した前傾姿勢のライディングポジションと

優秀な前後サスペンションにより生み出される、コーナリング時のレールの上を走っているかのような安定性にあると思う。

 GSX-R600はシート高が、R1に対して2.5センチ低く、足元が多少窮屈になる代わりに足つき性は向上しているが、
 
(R1に比べ細い車両幅も足つき性の向上に貢献している)

 基本的なライディングポジションは、R1と大きく変わることはないSS特有のものである。

車重が212キロのR1に対し187キロと20キロ以上軽量なため、より軽快なハンドリングとなっているが、SSの特徴である、

コーナリング安定性はR1と優劣つけがたいものに仕上がっている。


    


取り回し

車重が20キロ以上軽いこともあって、R1よりも明確に楽である。

燃費

 今回驚いたのが、GSX-R600の燃費の良さで、概ねリッター20キロをキープすることができた。 

 R1の燃費がリッター15キロ程度なので、経済的に優れているのと同時に、タンクの容量はほぼ同じなので、

R1は、走行距離200キロを超えたくらいで、給油を意識しなくてはならいが、GSX-R600なら250キロくらいまで

は安心して走行することができる。

 仮に一度のツーリングで400キロ走るとして、ハイオクガソリンの単価を170円とすると、走行コスト差は1100円程度となり、

そこそこの食事ができる金額となるし、ツーリング中の給油回数もR1は満タンでスタートしない限り2回必要となるのに

対し、GSX-R600なら1回の給油で済む可能性が大きい。




 メーター、デザイン

メーターはSSにありがちなデザインで、特に面白みがある訳ではない。

  

デザインに関しては、はK8と呼ばれる前期型の方が個人的には好みであった。



L1型と呼ばれる現行モデル(2014年時点)は他社のSSがシャープな方向でデザインされているの対し、丸っぽく個性的だとは思うのだが、

わかりやすいカッコ良さでは、多少見劣りするように感じられる。


      

      

 総評

 今回600SSのGSX-R600とリッターSSのYZF-R1を乗り比べてみて感じたそれぞれの長所をまとめると。

リッターSSの長所

 ・高速道路を120キロから140キロ程度で巡航する際の快適性
 
 ・600SSよりも、重厚な落ち着きのあるハンドリング
 
 ・フラッグシップを所有しているという、所有感 

600SSの長所

 ・燃費の良さによる、走行コスト、および給油回数減少

 ・リッターSSよりも、軽快でクイックなハンドリング

 ・リッターSSより、上のエンジン回転域を使用できる楽しさ

 ・軽量なことによる、取り回しの良さ

 といったところである。

 ハンドリングに関してはそれぞれ一長一短があるが、鈴鹿や筑波級の本格的なサーキットなら

リッターSSのほうが適しているかもしれないが、各地にあるミニサーキットや公道のワインディング

では600SSのほうがフィットしているだろう。

 経済性や取り回しなどでも600SSがリードしているので、ほとんどのライダーにとって600SSのほうが、

リッターSSよりマッチしているように感じる。

 もちろん国内仕様でないフルパワーのリッターSSは、600SSを60馬力以上上回るパワーを発生させるので、

どうせSSを買うのなら、よりパワフルなものをという気持ちも理解できる。

 今回のレンタルで600SSの完成度に大きな衝撃を受けたので、もし今のR1から乗り換える機会があれば、

600SSも有力な候補となるだろう。

 





 

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