
2014年9月26日、27日とレンタルバイク山科にて
GSX-R600を48時間レンタルし、575キロほどツーリングしたのでインプレしたい。

9月26日 走行距離 315キロ
主な走行ルート
国道1号 ⇒ 滋賀県道10号 ⇒ 国道307号 ⇒ 国道422号 ⇒ 名阪国道
⇒ 国道370号 ⇒ 国道169号 ⇒ 国道311号 ⇒ 白浜温泉
9月27日 走行距離 260キロ
和歌山県道29号 ⇒ 国道371号 ⇒ 国道480号 ⇒ 国道371号 ⇒ 国道170号
⇒ 近畿道 ⇒ 第2京阪道 ⇒ 阪神高速京都線
自宅の刈谷から、前日にレンタルしたMT-09で京都まで行き返却、新たにGSX-R600
を借りてツーリングを開始。
高速道、市街地、快適なワインディング、狭い山道など色々な状況を含んだ
ツーリングルートになった。
性能
全長(mm) 2030 全幅(mm) 710
全高(mm) 1135 ホイールベース(mm) 1385
シート高(mm) 810 最低地上高(mm) 130
総重量(kg) 187
サスペンション形式(前) テレスコピック サスペンション形式(後) スイングアーム
キャスター角 23°45′ トレール(mm) 97
ブレーキ形式(前) ダブルディスク ブレーキ形式(後) ディスク
タイヤサイズ(前) 120/70ZR17 M/C 58W タイヤサイズ(後) 180/55ZR17 M/C 73W
■エンジン・トランスミッション
エンジン型式 エンジン種類 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量 599 圧縮比(:1) 12.9
ボア(mm) 67 ストローク(mm) 42.5
最高出力(kW/rpm) 92.5/13500 最大トルク(N・m/rpm) 125PS
始動方式 セル 点火方式 フルトランジスタ
クラッチ形式 湿式多板 変速機形式 6段リターン
燃料供給方式 インジェクション 潤滑方式 ウエットサンプ
燃料タンク容量(L) 17 価格124万円
国産4大メーカーは、リッターSSのほかに600CCのSSをラインナップに
持っているが、国内で正式販売されているのは。CBR600RRのみ(しかも大幅にパワーダウンした仕様)で、
どうせ買うなら最上級のリッターSSを、と思う人が多いせいか日本ではあまり見かけない。
このように希少な600SSを今回はレンタルできたので、愛車のYZF-R1(09年式 国内仕様)と比較しながら
インプレしたいと思う。
エンジンフィーリング・高速性能
国内仕様のYZF-R1が145馬力あるのに対し、輸出仕様のGSX-R600が125馬力と排気量の
差ほどパワーの差はないが、それだけに高回転型のエンジンとなっている。
レンタルする前は、低回転でのトルクがなく、市街地などでは走りにくいセッティング
になっているかと思ったが、さすがに渋滞時には少し苦しいが、流れていれば違和感なく
走ることができる。
また、龍神スカイラインのような道幅の広い良好なワインディングでは、同じ速度で走っても、
よりエンジンを回すことになるため、スポーツ感が高まり、ライディングテクニック
が向上したかのような気分に浸ることができる。
その反面、高速を140キロ程度で巡航するような場合、リッターSSより高回転域を使用するため、
疲労感は多少高くなってしまう。
全体的な印象としては、600SSだからといって気難しい部分は無く、思っていた以上に普通の感覚
で扱えるエンジンであった。

ハンドリング・乗り心地
SSと他のバイクを分ける一番の違いは、乗り心地を無視した前傾姿勢のライディングポジションと
優秀な前後サスペンションにより生み出される、コーナリング時のレールの上を走っているかのような安定性にあると思う。
GSX-R600はシート高が、R1に対して2.5センチ低く、足元が多少窮屈になる代わりに足つき性は向上しているが、
(R1に比べ細い車両幅も足つき性の向上に貢献している)
基本的なライディングポジションは、R1と大きく変わることはないSS特有のものである。
車重が212キロのR1に対し187キロと20キロ以上軽量なため、より軽快なハンドリングとなっているが、SSの特徴である、
コーナリング安定性はR1と優劣つけがたいものに仕上がっている。

取り回し
車重が20キロ以上軽いこともあって、R1よりも明確に楽である。
燃費
今回驚いたのが、GSX-R600の燃費の良さで、概ねリッター20キロをキープすることができた。
R1の燃費がリッター15キロ程度なので、経済的に優れているのと同時に、タンクの容量はほぼ同じなので、
R1は、走行距離200キロを超えたくらいで、給油を意識しなくてはならいが、GSX-R600なら250キロくらいまで
は安心して走行することができる。
仮に一度のツーリングで400キロ走るとして、ハイオクガソリンの単価を170円とすると、走行コスト差は1100円程度となり、
そこそこの食事ができる金額となるし、ツーリング中の給油回数もR1は満タンでスタートしない限り2回必要となるのに
対し、GSX-R600なら1回の給油で済む可能性が大きい。

メーター、デザイン
メーターはSSにありがちなデザインで、特に面白みがある訳ではない。

デザインに関しては、はK8と呼ばれる前期型の方が個人的には好みであった。

L1型と呼ばれる現行モデル(2014年時点)は他社のSSがシャープな方向でデザインされているの対し、丸っぽく個性的だとは思うのだが、
わかりやすいカッコ良さでは、多少見劣りするように感じられる。

総評
今回600SSのGSX-R600とリッターSSのYZF-R1を乗り比べてみて感じたそれぞれの長所をまとめると。
リッターSSの長所
・高速道路を120キロから140キロ程度で巡航する際の快適性
・600SSよりも、重厚な落ち着きのあるハンドリング
・フラッグシップを所有しているという、所有感
600SSの長所
・燃費の良さによる、走行コスト、および給油回数減少
・リッターSSよりも、軽快でクイックなハンドリング
・リッターSSより、上のエンジン回転域を使用できる楽しさ
・軽量なことによる、取り回しの良さ
といったところである。
ハンドリングに関してはそれぞれ一長一短があるが、鈴鹿や筑波級の本格的なサーキットなら
リッターSSのほうが適しているかもしれないが、各地にあるミニサーキットや公道のワインディング
では600SSのほうがフィットしているだろう。
経済性や取り回しなどでも600SSがリードしているので、ほとんどのライダーにとって600SSのほうが、
リッターSSよりマッチしているように感じる。
もちろん国内仕様でないフルパワーのリッターSSは、600SSを60馬力以上上回るパワーを発生させるので、
どうせSSを買うのなら、よりパワフルなものをという気持ちも理解できる。
今回のレンタルで600SSの完成度に大きな衝撃を受けたので、もし今のR1から乗り換える機会があれば、
600SSも有力な候補となるだろう。
GSX-R600を48時間レンタルし、575キロほどツーリングしたのでインプレしたい。

9月26日 走行距離 315キロ
主な走行ルート
国道1号 ⇒ 滋賀県道10号 ⇒ 国道307号 ⇒ 国道422号 ⇒ 名阪国道
⇒ 国道370号 ⇒ 国道169号 ⇒ 国道311号 ⇒ 白浜温泉
9月27日 走行距離 260キロ
和歌山県道29号 ⇒ 国道371号 ⇒ 国道480号 ⇒ 国道371号 ⇒ 国道170号
⇒ 近畿道 ⇒ 第2京阪道 ⇒ 阪神高速京都線
自宅の刈谷から、前日にレンタルしたMT-09で京都まで行き返却、新たにGSX-R600
を借りてツーリングを開始。
高速道、市街地、快適なワインディング、狭い山道など色々な状況を含んだ
ツーリングルートになった。
性能
全長(mm) 2030 全幅(mm) 710
全高(mm) 1135 ホイールベース(mm) 1385
シート高(mm) 810 最低地上高(mm) 130
総重量(kg) 187
サスペンション形式(前) テレスコピック サスペンション形式(後) スイングアーム
キャスター角 23°45′ トレール(mm) 97
ブレーキ形式(前) ダブルディスク ブレーキ形式(後) ディスク
タイヤサイズ(前) 120/70ZR17 M/C 58W タイヤサイズ(後) 180/55ZR17 M/C 73W
■エンジン・トランスミッション
エンジン型式 エンジン種類 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量 599 圧縮比(:1) 12.9
ボア(mm) 67 ストローク(mm) 42.5
最高出力(kW/rpm) 92.5/13500 最大トルク(N・m/rpm) 125PS
始動方式 セル 点火方式 フルトランジスタ
クラッチ形式 湿式多板 変速機形式 6段リターン
燃料供給方式 インジェクション 潤滑方式 ウエットサンプ
燃料タンク容量(L) 17 価格124万円
国産4大メーカーは、リッターSSのほかに600CCのSSをラインナップに
持っているが、国内で正式販売されているのは。CBR600RRのみ(しかも大幅にパワーダウンした仕様)で、
どうせ買うなら最上級のリッターSSを、と思う人が多いせいか日本ではあまり見かけない。
このように希少な600SSを今回はレンタルできたので、愛車のYZF-R1(09年式 国内仕様)と比較しながら
インプレしたいと思う。
エンジンフィーリング・高速性能
国内仕様のYZF-R1が145馬力あるのに対し、輸出仕様のGSX-R600が125馬力と排気量の
差ほどパワーの差はないが、それだけに高回転型のエンジンとなっている。
レンタルする前は、低回転でのトルクがなく、市街地などでは走りにくいセッティング
になっているかと思ったが、さすがに渋滞時には少し苦しいが、流れていれば違和感なく
走ることができる。
また、龍神スカイラインのような道幅の広い良好なワインディングでは、同じ速度で走っても、
よりエンジンを回すことになるため、スポーツ感が高まり、ライディングテクニック
が向上したかのような気分に浸ることができる。
その反面、高速を140キロ程度で巡航するような場合、リッターSSより高回転域を使用するため、
疲労感は多少高くなってしまう。
全体的な印象としては、600SSだからといって気難しい部分は無く、思っていた以上に普通の感覚
で扱えるエンジンであった。




ハンドリング・乗り心地
SSと他のバイクを分ける一番の違いは、乗り心地を無視した前傾姿勢のライディングポジションと
優秀な前後サスペンションにより生み出される、コーナリング時のレールの上を走っているかのような安定性にあると思う。
GSX-R600はシート高が、R1に対して2.5センチ低く、足元が多少窮屈になる代わりに足つき性は向上しているが、
(R1に比べ細い車両幅も足つき性の向上に貢献している)
基本的なライディングポジションは、R1と大きく変わることはないSS特有のものである。
車重が212キロのR1に対し187キロと20キロ以上軽量なため、より軽快なハンドリングとなっているが、SSの特徴である、
コーナリング安定性はR1と優劣つけがたいものに仕上がっている。





取り回し
車重が20キロ以上軽いこともあって、R1よりも明確に楽である。
燃費
今回驚いたのが、GSX-R600の燃費の良さで、概ねリッター20キロをキープすることができた。
R1の燃費がリッター15キロ程度なので、経済的に優れているのと同時に、タンクの容量はほぼ同じなので、
R1は、走行距離200キロを超えたくらいで、給油を意識しなくてはならいが、GSX-R600なら250キロくらいまで
は安心して走行することができる。
仮に一度のツーリングで400キロ走るとして、ハイオクガソリンの単価を170円とすると、走行コスト差は1100円程度となり、
そこそこの食事ができる金額となるし、ツーリング中の給油回数もR1は満タンでスタートしない限り2回必要となるのに
対し、GSX-R600なら1回の給油で済む可能性が大きい。

メーター、デザイン
メーターはSSにありがちなデザインで、特に面白みがある訳ではない。



デザインに関しては、はK8と呼ばれる前期型の方が個人的には好みであった。

L1型と呼ばれる現行モデル(2014年時点)は他社のSSがシャープな方向でデザインされているの対し、丸っぽく個性的だとは思うのだが、
わかりやすいカッコ良さでは、多少見劣りするように感じられる。











総評
今回600SSのGSX-R600とリッターSSのYZF-R1を乗り比べてみて感じたそれぞれの長所をまとめると。
リッターSSの長所
・高速道路を120キロから140キロ程度で巡航する際の快適性
・600SSよりも、重厚な落ち着きのあるハンドリング
・フラッグシップを所有しているという、所有感
600SSの長所
・燃費の良さによる、走行コスト、および給油回数減少
・リッターSSよりも、軽快でクイックなハンドリング
・リッターSSより、上のエンジン回転域を使用できる楽しさ
・軽量なことによる、取り回しの良さ
といったところである。
ハンドリングに関してはそれぞれ一長一短があるが、鈴鹿や筑波級の本格的なサーキットなら
リッターSSのほうが適しているかもしれないが、各地にあるミニサーキットや公道のワインディング
では600SSのほうがフィットしているだろう。
経済性や取り回しなどでも600SSがリードしているので、ほとんどのライダーにとって600SSのほうが、
リッターSSよりマッチしているように感じる。
もちろん国内仕様でないフルパワーのリッターSSは、600SSを60馬力以上上回るパワーを発生させるので、
どうせSSを買うのなら、よりパワフルなものをという気持ちも理解できる。
今回のレンタルで600SSの完成度に大きな衝撃を受けたので、もし今のR1から乗り換える機会があれば、
600SSも有力な候補となるだろう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます