田舎商法

世の中にはいろいろな商売があるし、そのターゲットによっていろいろな営業戦略があってもいいと思う。

でも、昨日、うちの田舎の集落にやってきた営業マン集団はいかがなものかと思う。

朝８時、彼らは福岡ナンバーの２台の車に分譲して総勢８名でやってきた。
年齢は２０代から３０代の日焼けしたがっちりした感じの若い男たち。

そして車から降りるとそれぞれ点在している数件しかない民家を訪問。
次々とお年寄りたちを連れ出して、集落の真ん中あたりの道路端に位置する我が家の庭先に集めてくる。

うちの集落は、過疎のすすんださびれたところ。
住民のほとんどは独居老人または年寄り夫婦。７０代以上のみの世帯ばかり。
そこから、一人また一人と杖をついたおばあちゃんたちを誘導して集めてきた男たち。

とりあえず、我が家はうちの８０才になるおじいちゃんとおばあちゃんに家から出ないように言って、私が対応。

男いわく
「コーヒーを今からタダで配りますので、集まってください」
私、もちろん断る。

が

しつこい。

その後、男たちは人を変えて３回我が家の玄関にやってきた

「コーヒーを配ると僕が会社から２００円もらえるんです。協力してください」
同情作戦か・・・。

「今日はじめて会う営業さんが２００円もらおうがもらわまいが、私には関係ないので、コーヒーはいりません。お引取り願います！！」

きつめに言い放ってお引取り願ったが、この炎天下の中、足が悪いのに歩いて集合させられた近所のおばあちゃんたちのその後が気になった私。

彼らの営業トークをそっと影から盗み聞き。

すると、まずはコーヒーを全員に配り、さらに味噌をくばり、さらにさらに湿布らしきものを配る。

そして最後に引換券というものを配り、これをもって自宅で待機するように指示している。
すると、男たちが個別に訪問して引換券と交換で今度は黒酢をくれるという。

あやしい・・・。いったい何屋なんだ、おまえら？

そこで、我が家の前での街頭（っていうか村頭）演説は終わり解散に。

あの後どうなったんだろう？すんなり黒酢をもらっただけでおわったのだろうか？
気になった私は午後から、集まっていたおばあちゃんの一人を捕まえてその後を聞くことに・・・。

すると、その後、さらに１キロちかく離れたお宅まで連れて行かれ、枕、腹巻などを売りつけられそうになり、さらに最後には２６万円！！するアフリカの石？とかいう風呂に入れるだけで健康になれる物体を買わされそうになったという。

８人の男に囲まれ、とても怖かったが、なんとか逃げてきた・・・とそれはそれは恐ろしそうに話してくれた。
足は痛いし、汗びっしょりになるし、半日つぶれるし、散々だったと・・・。

これってどうなん？

田舎のなんにも知らない８０代の年寄りをこの猛暑の中無理やり呼び集めて、そんな怖い思いをさせるなんて・・・。

実際にその石？とかいう商材を見たわけでもないし、悪徳商法かどうか、この行為が法に触れるのかどうかは私にはわからないが、とても許せない思いがした昨日のできごとでした。

世の中、いろんな商売があるもんだ。
各地の田舎を回ってるんだろうな～。


ブログランキング『工芸』カテゴリーに参加しています
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
ご面倒でしょうがご協力クリックお願いします。
ところで今何位？→ブログランキング
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－