今朝の読売新聞の編集手帳を読んだ
次のようなことがかいてあった。
桂小金治さんは前座のころ、
柳家小三治(のちの五代目小さん)さんの
自宅へ毎日稽古(けいこ)に通った。
弟子でもない若者に懇切に噺(はなし)を教え、終わると、
白いご飯を食べさせてくれた。
終戦から数年、まだ食糧難のころで、
小金治さんは毎度の銀シャリが楽しみであったという.
ある日、いつものように満腹になって帰る途中、
忘れ物に気づいて戻ると、小三治夫妻が子供と昼飯を食べていた。
サツマイモだった。小金治さんはとまどい、
胸をつかれ、帰りの電車で泣いたという
申し訳なさに、もう稽古に通うのをやめようと思い、
師匠の桂小文治さんに相談した。師匠は言った。
「大バカやな、お前は。小三治はお前に落語を教えているんやないで。
落語ちゅうもんを、この世に残しているんやないか」と教わり、
芸を受け継いだ人がやがて、おのが食を削ってまで次の世代にそれを引き継ぐ。
自分だけがよくなることは、ない。
今の生活レベルを落としたくなくて子供を作らないと言う
みんな順番に大人になる。そうして人類は、何百万年も
続いている。大人が、親が子供を守っているから
続いているのだと思う。朝刊を見て僕ら大人が
教えていないことがたくさんある。その前に
僕らが気づいていなければならないことが沢山ある。
次のようなことがかいてあった。
桂小金治さんは前座のころ、
柳家小三治(のちの五代目小さん)さんの
自宅へ毎日稽古(けいこ)に通った。
弟子でもない若者に懇切に噺(はなし)を教え、終わると、
白いご飯を食べさせてくれた。
終戦から数年、まだ食糧難のころで、
小金治さんは毎度の銀シャリが楽しみであったという.
ある日、いつものように満腹になって帰る途中、
忘れ物に気づいて戻ると、小三治夫妻が子供と昼飯を食べていた。
サツマイモだった。小金治さんはとまどい、
胸をつかれ、帰りの電車で泣いたという
申し訳なさに、もう稽古に通うのをやめようと思い、
師匠の桂小文治さんに相談した。師匠は言った。
「大バカやな、お前は。小三治はお前に落語を教えているんやないで。
落語ちゅうもんを、この世に残しているんやないか」と教わり、
芸を受け継いだ人がやがて、おのが食を削ってまで次の世代にそれを引き継ぐ。
自分だけがよくなることは、ない。
今の生活レベルを落としたくなくて子供を作らないと言う
みんな順番に大人になる。そうして人類は、何百万年も
続いている。大人が、親が子供を守っているから
続いているのだと思う。朝刊を見て僕ら大人が
教えていないことがたくさんある。その前に
僕らが気づいていなければならないことが沢山ある。