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サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

萩原健一 著『ショーケン』

2008年04月15日 21時12分06秒 | 邦楽
3月に発売されたショーケンの暴露本。
発売された時にテレビで宣伝していて買いに走ったのですが、
どこにも売っていなく、その後すぐに手に入れたものの、
すでに第3版だったので、相当売れたか、初版が相当少なかったか、
実はどちらもその理由でないかと思ってます。

で、この本、すっごく面白いです。

私はもちろん音楽面からショーケンに入った口なので、
テンプターズ~PYGの話が興味深かったですが、
その後の俳優の話も面白かったです。

麻薬漬けから色恋沙汰まで、非常に読みやすい文体で、
どんどん読み進みあっという間に読み終えてしまいました。

実は物心付いた時には、あまりドラマにも出演しておらず、
あまり俳優面としては印象が薄いんですが、
この本を読んでからというものの、
色々な映画/ドラマを観てみたくなりました!

数年前のあの事件のことなどあくまでショーケン目線だったりするわけですが、
ショーケンはショーケンでしかなく、
みんなそのショーケンが好きなんです!

これからの活躍にも期待したいです!

まだ読んでいない方、是非読んでみてください!

アンデルセンズ meets 墓場戯太郎オーケストラ feat山本達久!

2008年04月13日 23時15分27秒 | 邦楽
08年5月2日に新譜『Musiquestions』をリリースするアンデルセンズのバックを、
墓場戯太郎オーケストラが務めるライブがいよいよ明日あります!

乞うご期待!

日にち:4月14日(月)
場所:高円寺円盤
料金:1500yen+1order
時間:start 19:00
出演:ANDERSENS include 墓場戯太郎オーケストラ / 山内桂solo&session / 大島輝之(f:sim)solo

ここからは、企画者で様々なセッションでひっぱりだこの山本達久君から
のを引用させていただきます↓

■ANDERSENSinclude墓場戯太郎オーケストラfeat山本達久
2000年結成
2003年1st.CD「Between static and fire」リリース
2004年2nd.CD「Prepared landscape」リリース
2006年3rd.CD「Gzi Gzi Gzeo」リリース
2008年春4th.CD「Musiquestions」リリース予定
メンバー流動的。 音楽性漂流的。
◆今回はANDERSENSのバックバンドを墓場戯太郎オーケストラが務めるという特別編成!
ANDERSENS
http://www.geocities.co.jp/MusicHall-Horn/6298/
墓場戯太郎orchestra
http://pksp.jp/guitarow/
山本達久
http://free-archive.main.jp/tyamamoto.html

■大島輝之 (guitarist,composer)
リーダーユニットとして2003年feep「the great curve」(mao)、2005年sim「sim」(WEATHER/HEADZ)、2006年sim featuring kaumura moe「common difference」(Midi Creative)をリリース。2006年12月、初のソロアルバム「into the black」(body electric/ewe)もリリース。
ギタリストとしては、エフェクターを駆使した演奏で、国内外のインプロヴァイザーと数多く共演している。
http://hello.ap.teacup.com/ohshima-sim/

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■山内桂(saxophone)
1954年大分県別府市生まれ。松山の大学でサックスを始め、内外のミュージシャンと共演する他、作曲も行う。また、ミルフォード・グレイブス、ハン・ベニンク、デレク・ベイリー、トリスタン・ホンジンガー等の初来日松山公演の主催にも関わる。 '02年、23年半のサラリーマン生活に終止符を打ち、音楽活動に専念。 音楽であることと、サックスを演奏することとから出発した「SALMO SAX」は、音の原点への回帰も目指している。salmo(サケ)が母川に回るように。 太古の記憶の音に耳を澄まし、人々の身体や細胞への融和と浸透によるコミュニケーションする一見抽象的で具象的な音は、静かに波紋を広げ続けている。 現在ソロを中心に国内外をツアー活動中。大分市在住。 CDはソロの「SALMO SAX」、「Patiruma」、Michel Donedaとの 「La Drache」、スイスミュージシャンたちとの「signal to noise」vol.2、4。
http://salmosax.com/

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高円寺円盤:
杉並区高円寺南3-59-11五麟館ビル2F TEL/FAX 03-5306-2937
営業時間 pm1:00-pm11:00 年中無休
高円寺駅南口を出たら右(三鷹方面)に線路沿いを真っ直ぐ。大将2号店を通り過ぎてすぐです。
1階には小料理屋が2軒入っています。
http://www.enban.org/

みうらじゅん+大槻ケンヂ+人間椅子

2008年04月12日 14時27分03秒 | 邦楽
ずっと気になっていた一枚を、復刻されたみたいなので聞いてみました。

『みうらじゅん/青春ノイローゼ-1974~1999-』

1 君は千手観音
2 お釈迦様
3 いい崖だしてるツアー
4 裏切りはしない
5 微熱が続いた夜
6 大人の悩みに子供の涙
7 満足できるかな
8 大脱走´95
9 Slave Of The Slaves
10 ミイラの恋
11 We Are The Rogkn Roll Sliders
12 とんまつりジャパン
13 ジェレミー
14 The Day Of Christmas
15 アイデン&テイテイ
16 ある日のエピローグ
17 初めと終り
18 カリフォルニアの青いバカ(ライブ)

自身の音楽活動である、大島渚やブロンソンズ、VAGINALSなどからなる、
まさにみうらじゅん氏の集大成ベスト。

実はみうら氏の音楽には全く触れたことがなかったのだが、
まったく胸がすく思いです!早く聞いておけばよかった。

ボブ・ディラン大好きの彼ならではの、ハープ・ワークや、
フォーク調の曲のほか、エンケンの「満足できるかな」のカバーが興味深い。

その他にも一見ばかげたことを本気でやる姿勢に、
氏の一本通った部分が見える。

そしてこの中でも私がもっとも気に入ったのは、
みうらじゅん+大槻ケンヂ+人間椅子による(クレジットは「アンダーグラウンド・サーチライ」)、
「君は千手観音」!!!

これは凄い名曲だ!っと聞いてから一人で思い込んでいる私ですが、
(ずっとリフや歌詞がぐるぐると頭をめぐってます・笑)
やはりこれは、どう考えたって名曲ですよ・爆!

まず千手観音を題材に捉えているが、これはバカにしているのではなく、
まさしく敬愛の念が感じられ、その上で世の中にこんなにキャッチーに観音様を
知らしめる曲はなく、それが凄い!
(仏像マニアとしても有名ですね)

さらに人選が、大槻ケンヂと人間椅子。

このCDには人間椅子と組んだ曲が何曲かあり、
さらにギターの和嶋慎治のゲスト参加の曲も多く、
いかにみうらじゅんと人間椅子がシンパシーを感じていたかが分かるし、
日本文学のロックへの昇華を成し遂げた人間椅子に、
みうらじゅんが千手観音を題材にロックにしようとした時に
自然と話がいったのではと思ってます。
(そういえば人間椅子と大島渚はイカ天に出ていた!)

もし人間椅子がいなかったら出来なかったのでは?と穿った見方をしてみる。
が、作曲は人間椅子の「鈴木研二&和嶋慎治」になっているので(作詞はみうらじゅん)
制作のいきさつは全くしらないが、あながち間違っていないと思います!

そしてその奇跡的な組み合わせの上に相成った「君は千手観音」
曲といい、歌詞といい最高です!

それではYOUTUBEから「君は千手観音」三連発!

それにしても人間椅子の和嶋慎治(ファンは「ワジー」と呼ぶ)、
ギターうますぎ!ソロもなんともツボを心得ているフレーズ連発で最高です。









赤い鳥と渡辺貞夫とオールマンズ!?

2008年04月10日 13時22分25秒 | 邦楽
0304_244.jpg

1973年10月に文京公会堂で録音された
フォークグループ「赤い鳥」の
実況録音盤『ミリオン・ピープル 赤い鳥コンサート実況録音盤』。

2枚組みのLP仕様で、「竹田の子守唄」「美しい星」「翼を下さい」など、
今までのベスト選曲のライブ盤である。

その中でB面一枚まるまる使った曲がある。それが津軽民謡を元にした「もうっこ」である。

これがまさにジャズ・ロックといえる作品で、最近ずっと聞いてます。

「赤い鳥」は大村賢司、村上秀一が参加していた時期もあるが、
この時のメンバーは、

平山泰代 :ピアノ
山本潤子:ギター
後藤悦治郎(リーダー):ギター、ハーモニカ
山本俊彦:エレクトリック・ギター
大川茂:ベース

そしてこの「もうっこ」の曲には以下のメンバーがゲストで参加している。

深町純:エレクトリック・ピアノ
桜井英顕:ハイチ・ドラム
森本哲也:タブラ
渡辺貞夫:アルト・サックス

この曲のリード・ボーカルは平山泰代、
後藤悦治郎は、インド絃楽器、笛&カリンバを演奏している。

笛とパーカッションを伴奏に歌が始まる。
そこにベース、ギター、エレキ・ピアノが加わり徐々に盛り上がっていく。

そして歌のパートが終わると、演奏陣による演奏がにわかに熱気を帯びてくる。

笛によるテーマ~短いソロの後にギターのパートに移行するのだが、
ここがなんと、微妙にフレーズは違う(コピーできていないだけかも)ものの、
完全にオールマン・ブラザーズ・バンドの「Hot'Lanta」のリフと同じなのである!

もともとジャズっぽい展開や長い即興演奏が売りのオールマンズであるが、
「赤い鳥」のジャズ・ロックナンバーにもぴったりと当てはまり花を添えている。

そして「Hot'Lanta」のリフが終わり、ソロパートに移る瞬間、
ほんのちょっとの間があり、そこからナベサダのサックスソロが炸裂!
そして同時にパーカッション、エレピも演奏MAXで加わり、怒涛のジャズ・ロックが始まる!
※ちなみにベースラインは基本は「Hot'Lanta」。

この瞬間は本当に何度聞いても格好良い!ホントにゾクゾクきます!

単体でのCD化は残念ながらなっていませんが、
赤い鳥のコンプリートのCDBOXが発売されており、そちらで聞けます。
またオリジナルLPも安い値段で探せば買えると思いますので、
気になったかたは是非聞いてみてください。

「赤い鳥」と思って、このジャズ・ロック・ナンバーを聞くと、
卒倒すること間違いなしです。

Image.ashx

そしてナベサダつながりで紹介したいのがこのアルバム。

1971年6月22日に録音された『ペーサージュ』。

渡辺貞夫以下のメンバーはこちら。

菊地雅章:ピアノ、エレクトリック・ピアノ
ゲイリー・ピーコック:ベース
富樫雅彦:ドラム
村上 寛:ドラム

メンツだけを見ても最高なのは読み取っていただけると思いますが、
菊地雅章のエレクトリック・ピアノがとにかく最高で、
そこにツイン・ドラムで怒涛のグルーヴが生み出され、
極上のジャズ・ロックに仕上がってます。

この中で特に注目したいのが、タイトル曲でもある
「ペーサージュ パート1&2」。

10分にも及ぶ曲で、ここではナベサダがフルートを吹いてます。
有名曲「パストラル」に続く牧歌的なナンバーですが、
ここにエレピのグワングワンした音が加わりなんともいえない高揚感があるのですが、
よく聞くとこのテーマ、どこかで聞いたことがあるような。。。

そう!なんと、先ほど紹介した「赤い鳥」のジャズ・ロック・ナンバー「もうっこ」で、
笛が奏でていたテーマとほぼ同じではないですか!

ということは『ペーサージュ』の録音が1971年で、「赤い鳥」のライブ盤の録音が1973年ということで、
「赤い鳥」がナベサダをゲストに招いて演奏すると言うことで、前々年に発売された「ペーサージュ」を
参考にアレンジをしたのが「もうっこ」ということになります。

こうしてみると意外なところで、フォーク・グループと日本のジャズと、
そしてオールマン・ブラザーズ・バンドの三つが結ばれ、
そして怒涛のジャズ・ロックが仕上がったことになり、
なんとも音楽って奥深いな~と思うと同時に、何て楽しいんだろう!とワクワクしてしまいます!

ではまた!

ハカダバダン!

2008年04月04日 15時48分32秒 | 邦楽
http://www.youtube.com/v/mk-JaZ7ZFF0

2008年3月29日、新宿JAMでの模様!

ダカダバダンの二人に、墓場戯太郎オーケストラの3人と、
フーチークーチーのメンバーも参加しての、
『気になるイグワナ』!!!

墓場戯太郎オーケストラのMYSPACEでは、逆に、
戯太郎にハカダバダンの二人が参加した映像も見れます!

http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendid=1001158924

ELECTRIC ALLNIGHT SHOW 1973.11.3-4 @SAITAMA Univ.

2008年04月04日 13時54分06秒 | 邦楽
ラリーズなどの音源を出しているアイドル・ジャパンの
デッド・フラワーより久々のリリース。

『ELECTRIC ALLNIGHT SHOW 1973.11.3-4 @SAITAMA Univ.』

タイトルの通り、1973年の埼玉大学でのイベントを収録した2枚組CD。

曲目は下記の通り。
Disc 1
1. 「すべてが消えた今」(8:54)安全バンド
2. 「ドアをしめろ」(5:57)安全バンド
3. 「※タイトル不詳」(8:24)レイジー・キム・ブルース・バンド
4. 「幻が誰かを」(20:03)裸のラリーズ
5. 「※タイトル不詳」(11:35)アシッド・セブン
6. 「※タイトル不詳」(14:00)アシッド・セブン

Disc 2
1. 「プルルン・パプ・ラパ」(4:52)ジプシー・ブラッド
2. 「深い悲しみの中で」(9:55)ジプシー・ブラッド
3. 「※タイトル不詳」(6:36)ニュー・ソウル・セッション
4. 「雨上がりの空を」(3:29)南正人
5. 「白いめざめ」(3:27)裸のラリーズ
6. 「FISHIN' HOLE」(20:43)めんたんぴん

メーカーの売りは、やはり裸のラリーズの2曲。
一枚目の「幻の誰かを」は20分の演奏は、これぞラリーズとも言うべき、
深いエコーの聞いたヘヴィでサイケな演奏。格好良いです。

でも最近は公式盤の三枚のCDこそ、今でも万を越える値段で取引されているものの、
ブートレグなどで気軽に聞けるようになったのも事実。

だからあえて言いたい。このアルバムで重要なのは、
ラリーズではなく、その他のバンドであると!

安全バンドは、URC(ウラワ・ロックンロール・センター)での音源がリリースされたが、
それとも違う音源だし、レイジー・キムだって今となっては知る人ぞ知るバンド。
ジプシー・ブラッドも速水清司在籍で、アルバムを一枚だけ残して消えたバンド。
ニュー・ソウル・セッションなんて名前すら私は聞いたことがない。

日本のロックは、ようやくカタログが揃いつつあるが、
洋楽に比べてまだまだ発掘という点においては遅れている。

この発掘アルバムはそういう意味で非常に重要な意味を持つのではないだろうか。

音源こそ悪いものの、1973年という空気が、学祭という空気が存分に詰め込まれている
のではないかと思う。

ニューロックあり、ブルースあり、フォークあり、ソウルあり。
過渡期的な1973年という年を見事に捉えていると私は思う。

残念ながら音が悪く(ブートなれしている人であれば充分なオーディエンス録音)、ラインナップも中途半端な感じは否めないが充分に日本のロック史の一面をのぞける音源である。

CDのジャケットに載っているポスターには、四人囃子やクリエイション、カルメン・マキ&OZ、
下田逸郎、久保田麻琴と夕焼け楽団の名前も。
さらにライナーによればCHARを擁するスモーキー・メディスンのデビューもこのイベントだったらしい。
これらの音源が少しでも残っているようなら是非世に出して欲しいものである。

最後に。日本のデッドと言われた「めんたんぴん」だが、二枚目の最後に20分の
「FISHIN' HOLE」を披露している。ツイン・ドラム、トリプル・ギターから放たれるスケールの大きなジャムは、あまり日本のバンドにいないのだが、めんたんぴんは凄い!
でもこの曲、オールマンズの「マウンテン・ジャム」にそっくり!

古澤良治郎の「ね.」のCD『LIVE at AKETA』

2008年03月16日 20時11分55秒 | 邦楽
日本のジャズ・ドラマーとして有名な古澤良治郎。

日本のロック/フォーク・ファンには三上寛との繋がりでも有名で
(2007年には二人による新作『デレキ』発売!)、
知っている人も多いかと思いますが、
実は最近までよく知りませんでした・・・すみません!

知ったのは実は、2008年1月21日の渋谷LUSHでのライブで、
この日は、古澤良治郎「ね.」、久土'n'茶谷 、墓場戯太郎 オーケストラ 、アンダーマインという出演メンツであり、墓場バンドでベースを弾いている私は、実は対バンをさせてもらったわけです!

07年の池袋LIVE INN ROSAでの久土'n'茶谷さんとの対バンを受けての、
1月のLUSHでのライブでしたが、メンツがメンツだけに非常に濃い内容で、
充実した一日でした。「久土'n'茶谷」は正に男が惚れるような熱いライブで、
いつ見ても惚れ惚れしてしまいます。

で、古澤良治郎さん。当日のライブでは、リハはしないということで、
大丈夫なのかな?さすが、大御所は違うなぁなどと思っておりましたが、
ライブではそんなちっちゃなことは杞憂に終わり、ものすごくスケールの大きな
すんばらしいライブを披露していただき、大満足で帰路につきました。

とにかく自由!古澤さん、ステージ上でお酒呑んでます(笑)
で、ドラマーの古澤さんなわけですが、もはや叩いてない(笑)!
いやいや、叩くんですけど、メインは福島紀明さんにその座をゆずり、
基本的にはコンダクターの役割で、メンバー間で分かるサインを次々に繰り出し、
どんどんとライブそのものを操っていくわけです。
でちっちゃなキーボードを弾いたり、時たま叩くわけですけど、
もう実際にかなりなお歳なわけですが、その叩いた時の凄いこと!
貫禄/年期がはいっているとは正にこのことで、叩くその一発の重みが違う!
どこにそんなパワーがあるのだろうと思ってしまいます。

で、ステージングですが、あるキーワードからそれを即興で?曲にしてしまう、
メンバーもとまどいながらそれについていくような感じで、
それが見てる側も次の展開が気になって、どうなるんだろう!と思うような内容。
それでいて古澤さんのキャラもあり、どこか間抜けな感じもあり、
ある意味緊迫感となごみ感が同居する凄まじい空間が存在し、
はまる人にはおそろしくはまってしまうんではないかと思います(笑)

自分も勿論その一人なわけですが、そのLIVEを伝えるCDがこちら!

『ね./ライブ・アット・アケタ』(上記の写真)

2006年の西荻窪アケタの店での何回かのライブを収めたライブ・アルバムです。

1.えらいやっちゃホイ!
2.ちょっとだけお墓
3.たぶん思ったことあんまりまちがってない
4.馬馬虎虎村夫子
5.NICO-BOCO
6.アケタのシマダ
7.ほっとけDUDU
8.ハンパじゃないよ帆!
9.茶わんむしの歌
10.僕のキリンが来た!
11.雨のニューオーリンズ
12.Right As Rain
13.宮崎ドラム愛好会
14.Botanical Garden
15.Audubon Zoo
16.私は水あなたの夢
17.いきなりお墓だぜ!
18.ゴンベエ

ね.
古澤良治郎(ds.vo.key.per)藤ノ木みか(per.vo)
福島紀明(ds.cho)早川徹(b.cho.g)
帆(ts.cho)石崎忍(as.cho)

Guest players
日倉士歳朗(Slide guitars)KOTEZ(Harp.Vo)江口弘史(b)
かわいしのぶ(b.cho.pianica)外山明(per.vo.(M9))
高岡大祐(tuba)

(「ね.」のHPより)

このCD凄くいいです。やはりこの手のバンドはライブが一番ですが、
このCDにもその空気感は充分に詰め込まれてると思います。

タイトルを見てください!この人をくったような曲名!
気になりますよね?!

気になった方!是非「ね.」のHP覗いて見てください。
http://www.nes-pa.com/ne/index.html

歌詞や古澤さんのインタビューが載っててさらにのめりこむこと間違いなしです!

ここまで読んで気になった方は是非CDを買って、ライブ見てみてください!
人生楽しくなりますよ!


フラワー・トラベリン・バンド、FUJIROCK出演決定!

2008年03月11日 23時24分06秒 | 邦楽
2008年再始動を宣言した日本のロックの雄、
「フラワー・トラヴェリン・バンド」。

今までHPのアドレスをたどっても、イントロの画面だけでしたが、
それも次の段階へ移行。続々と決定している模様です。

特になんといってもFUJIROCKへの参戦が決定したのは、
重要事項でしょう!!!

でも個人的には仕事もあるので、FUJIROCKへは足を運べそうになく・・・
日比谷野音とかでやってくれないかなぁ、と思ってます。
再結成がFUJIROCKだけではないはずなので、是非期待したいところ。

そして時代の波に乗ってか、FTBのMY SPACEも登場!
ここで流れてくる「SATORI」のライブ音源ですが、
これってオフィシャルで発売されてるものとは違いますよね!
なんと未発表ライブ音源じゃないんでしょうか!
いつのものか分かりませんが、これはテンションあがります!

さらにYOUTUBEもさすが、オフィシャルで管理してるだけあって、
作りこんだものとなってます。

数年前までは全く動く姿さえ想像出来なかった彼らの勇姿ですが、
ここ最近気軽に貴重な映像が(ジョーが象の像に乗った映像とか)
見る事が出来るようになりましたが、さすがにそれを上回る出来栄え。

NEW ALBUMの告知もされておりますので、付属のDVDでも良いので、
映像も是非とも発表してもらいたいものです。
出来ればカップスのような、単体でのDVDが望ましいですけど!

頭脳警察、四人囃子、紫、クリエイション、(ブルース・クリエイションも!)
スモーキー・メディスンなどなど今年は日本のロックの大物がライブを行う予定で、
今年は日本のロックのターニング・ポイントとなること間違いなし!

FTBのオフィシャルHP
http://www.flowertravellingband.com/top.html

FTBのMY SPACE
http://www.myspace.com/flowertravellingband

FUJIROCK2008のHP
http://fujirockfestival.com/

エンケンはやっぱりエンケン,森山直太郎と遠藤賢司

2008年02月23日 01時03分49秒 | 邦楽
皆さん見ましたか?

なんとはなしにチャンネルを回すと、
「僕らの音楽」が始まろうとしており、
ふんふん今日は森山直太郎が登場と。

あ~さくらの。森山良子の。で、対談の相手は大竹しのぶ。

ふ~そうね、別のは何やってんのかな~。

とチャンネルを回そうとした瞬間!

画面にエンケンさんが!え?エンケンさん?まさか?
と思いつつもどうやら本当に出るらしいので、こりゃ観なきゃならんと思いその時を待つ。

で歌とゲストとの会話を挟んで、最後の曲にエンケンさん登場!

歌を森山直太郎と分け合う形で、名曲「カレーライス」を演奏!

これが全く持って森山直太郎を圧倒する内容で、思わずニヤリ。
こんな時間にエンケンさんがしっかりとやってくれました!
そして再確認。やはり世界に誇る純音楽家は一人しかいないのだと。
だれも追従など出来っこないと。

ソロも曼荼羅を描く様なサイケな音階使いな内容で、
森山直太郎ファンはついてこれんだろうなぁ、さすがだなぁと思った次第である。

わずか一曲ながらも確実にハートを熱くしてくれた遠藤賢司に感謝!

また是非ライブに足を運びたいと思ってます!

熱い!ジョー・ヘンダーソン・イン・ジャパン

2008年02月14日 10時21分29秒 | 邦楽
ジョー・ヘンダーソンの1971年の日本と言えば、
日野皓正、峰厚介、菊池雅章らとのコンサートのLPが有名。

『日野皓正、菊池雅章、ジョー・ヘンダーソン/イン・コンサート』

1971年の8月5日に都市センターホールでのコンサートを音盤化したもので、
ラインナップはこちら。 

ジョー・ヘンダーソン:Tenor Sax
日野皓正:Trumpet
菊池雅章:Piano, Electric Piano
峰厚介 :Soprano & Alto Sax
鈴木良雄 :Bass
村上寛 :Drum
中村よしゆき :Drums

で、曲目はこちら。

1.Sunrise in Tokyo 12:26
2.So What 11:40
3.Get Magic Again 19:54 

このアルバムは非常に好きで、大御所帯で繰り広げられるパフォーマンスは圧巻。
(おいおい触れたいです)

で、ようやく本題ですが、遅ればせながら最近その存在知ったアルバムがこれ。
『ジョー・ヘンダーソン/JOE HENDERSON IN JAPAN』

クレジットによると前述のコンサートの前日の1971年8月4日に、
東京のジャンク・クラブでの録音盤です。

メンバーは、
ジョー・ヘンダーソン:TENOR SAX
市川秀男:ELECTRIC PIANO
稲葉国光:BASS
日野元彦:DRUM    の四人編成。

曲目はこちら。
1.'ROUND MIDNIGHT 12:35
2.OUT'N'IN 9:03
3.BLUE BOSSA 8:25
4.JUNK BLUES 14:46

最近このアルバムを購入してからかなり気に入ってます。
大御所帯による演奏もいいですが、恐らく小さい箱であったろうジャンク・クラブの
熱気が直に伝わってくるようで、かなり熱いです。
観客の「イェー」や「ヒュー」といった声も聞こえてきます。

なによりジョー・ヘンダーソンの熱いサックスが、当たり前ですが
大きくフューチャーされており、その力強さに圧倒されます。
そしていかにも70年代な香りがするエレクトリック・ピアノの音色、
バカにしておりません、大好きなんです。稲葉国光の的確なベースに、
なによりも日野元彦のドラミングが凄い。

私は日野元彦が大好きで、こんなに凄いドラマーは世界を見てもいないと思っている一人で、
クレジットだけで買ってしまったりするのだが、このアルバムでも
怒涛のドラミングを披露しています。

お気に入りは、3曲目と4曲目。
3曲目はスタンダードものながら、かなりブルージーな感じにスウィングしており、
各人のプレイも良いです。
そして4曲目。クレジットはJOE HENDERSONとなっておりますが、
ジャンク・クラブでの演奏で、「JUNK BLUES」と名付けられているところをみると、
当日の即興であったと思われますが(あくまでも推測)、
各人のソロもたっぷりとフューチャーされてます。

最初に早いベースのDの音の連続から始まり、
そこにこれまた細かいリズムで切り込んでくる日野元彦のドラミングが入り、
それからようやくジョー・ヘンダーソンのブロウが始まるときには「ああ!」と
その格好良さに熱い思いがこみ上げてきます。

さらに私が気に入ったのはこのジャケット。
一部には(大半か?)、ダサイと評判らしいですが、
そんなのは他人の世迷言であって、個人的にはかなり格好良いジャケ。
上半身裸で、ストライプのベルボトムをはいてる様は、
いかにも70年代をしていて格好良いです。

そして意味不明な横の線に、
所狭しと並んでいるカタカナでの「ジョー・ヘンダーソン」(笑)
これが外国でも当時店頭に並んでいたかを想像するに、
きっと奇妙に思ったに違いないジャケット。
そういうことも含めて格好良い。
出来ればこのジャケットはやはりLPで欲しいと思う。


私は普通にCDショップの輸入盤で購入しましたが、
amazonだと大分安く買えるようなので、気になった方は是非!

松田優作と舘ひろしとライオンと

2008年02月12日 00時33分49秒 | 邦楽
菊地雅章が音楽を担当した「ヘアピン・サーカス」が
何と渋谷の映画館で上映されるということを最近知ったのだが、
(詳しくはこちら
 http://www.cinemavera.com/index.html

そこで面白そうな映画がやっていたので、観て来ました。

その名も「暴力教室」。

シネマヴェーラのHPから内容を引用させていただく。

「暴力教室」

公開:1976年

監督:岡本明久

主演:松田優作、舘ひろし、山本由香利、安西マリア、村上一海、佐藤秀光、玉川雅己、渡辺和裕

校内暴力が横行する私立高校にかつて自分もワルであった新任教師・溝口が赴任する。早々に喜多条が率いる不良グループ・クールスと対立する。さらに学校側は体育会の生徒を利用し、学内の汚職を暴こうとした女教師と溝口の妹を強姦させ…。映画初主演の松田優作が腐蝕した学園に一人で喧嘩状を叩きつける溝口を熱演!!


単に松田優作だし面白そうだなぁと思って行ったら大間違い。

「面白い」どころではなく、すんごく!面白かった!

まず後から知ったのだが、これが舘ひろしのデビュー作で、
クールスのメンバーもまるまる参加していること。
しかもみんな高校生の悪の役なのだが、
どう考えたってジェームス藤木の高校生役は無理がある(笑)

ストーリーにしても短い時間の中に色々と詰め込みすぎ
(不良、レイプ、シンナー、汚職などなど)で、
ツッコミどころも満載なのだが、
見終わった後は思わずニンマリしてしまう快作である。

とにかく本作が映画初主演作という松田優作と、
本作が映画デビュー作という舘ひろし、そして1976年という年。
全てが絶妙にマッチしており、ものすごく面白かった。

てか二人とも格好良過ぎ。男から見ても惚れ惚れしてしまう。
タイプは違うが、筋が通った男の中の男である。

DVD化もされているみたいなので、未見の方は是非。
音楽ファンは、菊池俊輔によるサウンドトラックも必聴。
冒頭からグルーヴィーなワウが鳴り響き、ワクワクしちゃいます。


この日は久々の渋谷ということもあり、
レコファンやJIROで最近はまっているジャズをチェックしつつ、
そのまま老舗喫茶の「ライオン」へ。

ここはクラシック喫茶で、席がスピーカーへ向かって並べられており、
私語も厳禁とは言わないが、こそこそ話をしなければならない昔ながらの喫茶店。
初めて来ましたが、すごく好きです。こういうところ。

ライオンではアイスコーヒーを注文し、
レコファンでゲットした1973年のスイングジャーナルで当時の熱いジャズをチェックしたり、
その日観た映画に思いを馳せたりして時を過ごしました。

帰り道では地元の古本屋で水木しげる氏の「神秘家列伝」をまとめてGET!

知的好奇心の満足度も高い一日でした!

忌野清志郎・復活!

2008年02月07日 02時21分49秒 | 邦楽
みなさん、見ましたか?2/6のNHS総合の「SONGS」!

私はたまたまチャンネルを合わせていたら、
やっていたというクチですが、見ることが出来て本当に良かったです!

そこにはガンを克服し、戻ってきた元気いっぱいなキヨシローがいました。

それでこそのキヨシロー!

おそらく多くの人が逆に彼に元気をもらったのではないでしょうか?

この番組、カムバック・ステージとして語り継がれることでしょう!

スローバラードが聴けて本当に良かった!

■セットリスト
1.雨あがりの夜空に
2.スローバラード
3.毎日がブランニューディ
4.誇り高く生きよう
5.JUMP

バックの面子も昔からの面子で、
皆さん第一線で活躍中のミュージシャンばかりで、
演奏にも釘付けになってしまいました!

■忌野清志郎&NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNS

【NICE MIDDLE】
(G.)三宅伸治
(B.)中村キタロー
(Key.)厚見玲衣
(Dr.)江川ゲンタ

【NEW BLUE DAY HORNS】
(A.Sax)梅津和時
(T.Sax)片山広明
(Tp.)渡辺隆雄


個人的な思い出を話すと、一度だけなんですが生で見たことがあり、
いたく感動した思い出があり、今でも鮮明に覚えてます。

それはゴールデン・カップスの再結成ライブの渋谷公会堂での一幕で、
カップスのDVD「ワン・モア・タイム」(一家に一枚の名作!)の中にも
収録されているので、ご存知の方も多いかも知れませんが、
あの時が初めての生キヨシローでした。

とにかく登場した瞬間に、その場の雰囲気をガラリと変えてしまう、
忌野清志郎の空間に変えてしまう、その力はやはり只者ではないです。
まさしく「KING」!キング・オブ・ロック!

今後は完全復活祭と称し、武道館を筆頭にLIVE活動が再開されるようです。
体に気をつけて、いつまでも日本のロックの至宝として輝き続けていただきたいと、一ファンとして思っております。

曽我部恵一ランデヴーバンド@九段会館

2008年02月03日 18時47分52秒 | 邦楽
先日、ウイルス性の腸炎にかかってしまい、
折角のこの土日をほとんど床に臥せて過ごしております雪の日の一日。

今日は一月の終わりの素敵なライブを思い出して、
このブログを更新することにします。

タイトルにもあるように、一月の30日水曜日に、
曽我部恵一ランデヴーバンドのコンサートが九段会館にて催されました。

ランデヴーバンドとは、'07年の12月に『おはよう』をリリースした
ドラムレスのアコースティック主体のバンド。

曽我部さんのアコースティック・ギターに、もう一本箱ものギター、
ピアノ、ウッドベース、サックスの編成で、
今回のライヴでは各地でエレキギターにあの木暮さんが参加して、
その絶妙なサポートで盛り上げてくれました。

今回のコンサートは、事前に『サニーデイ・サービスの
アルバム「サニーデイ・サービス」を全曲弾き語りで演奏する』という
ことが事前に告知されており、是が非でも行きたかった。

サニーデイ・サービスと言えば、リアルタイムで聞いたのは
遅ればせながら「MUGEN」からだったが、大学に入ってから友人に借りた
「サニーデイ・サービス」を聞いて、それをカセットにダビングし(懐かしい)、
繰り返しきいたものでした。

高校時代には洋楽の古いロックばかりを聞いて、高校の後半から浪人時代に、
ひたすらニューロックや日本のロック/フォークを聞きまくって、
リアルタイムの音楽はほぼ聴いていなかった私は、
大学に入ってきいたサニーデイの雰囲気に、60~70代の音楽に近いものを感じ、
こんなバンドが今いるんだ!と新鮮な感じがしたのをよく覚えている。

それこそ現代のはっぴいえんどと言われたのも、うなづける話だった。

それで聞いた順番や思い入れから彼らの好きなアルバムは、
「サニーデイサービス」と「MUGEN」の2枚な私が、
昨年末に10周年記念で「サニーデイサービスを弾き語りで」と知った私は、
もうこれは行くしかないと思ったわけです。

一月三十日の当日は、ふらっと一人でおもむろにあらわれた曽我部さんが、
第一部で「サニーデイサービス」を演奏する旨を伝えて、
一曲目「baby blue」を演奏し始める。

そして時折MCをはさみながら、「朝」「NOW」「枯葉」「虹の午後に」と
CDの曲順にたんたんと進んでいく。

急に大学の時にずっと聞いてたあの頃なんかを思い出したりして、
ぐっと来るもののあった。(実は席が指定のコンサートで暖かいこともあり、
ちょっとウトウトしてしまったのも本当ですが・・・)

回りも事前に「サニーデイサービス弾き語り」ということを知ってやってきたと
思われる20代後半からその上の世代と思しき方が多く中には赤ちゃんを連れている方もいた。

CDで最後の「bye bye blackbird」まであっという間に過ぎてしまい、
改めてその内容の良さ最確認するとともに、若干声がつらそうな曽我部さんに
10年の歳月を感じ嬉しくもあり寂しくもあり、とその時は思ったのだが、
実はより感動したのが第2部のランデヴーバンドの演奏で、
しばらく曽我部バンドでのロックロックした曽我部さんしか聞いてこなかったが、
じっくりとアコースティックなバンドで聞かせる編成でのコンサートは、
なんと胸にきたことか!九段会館という古い建物の雰囲気とも相成り、
本当に素敵なコンサートでした。

最近は本当に多作な曽我部さんですが、このアルバムはアコースティックな温もりもあり冬に聞きたいアルバム。個人的にはジャズっぽい雰囲気の4曲目「太陽のある風景」が特に格好よく、ライブでも木暮さんのちょい歪んだギターソロが抜群に映えていた。

CDでは娘のハルコちゃんとデュエットしている「雨の日の子供たちの組曲」では、
残念ながらハルコちゃんはあらわれなかったものの、客席からデュエットを募ったりと非常に和気あいあいとした雰囲気。

ライブでは毎度おなじみのMCも含め盛り上がる「テレフォン・ラブ」も
しっとりとしたアコースティック編成で演奏。
何回ものアンコールの末の最後の曲ではサニーデイの「24時のブルース」で
締めくくり大団円で終了。

帰りは神保町の「さぼおうる」で久々のスパゲティを食し家路に着きました。

2008年初頭の良い思い出です。

鈴木勲とザ・ヘアー

2008年01月24日 20時38分44秒 | 邦楽
気付いたら、前回の更新が去年の11月って...

本当不精になってしまいました。

でもでもレコードは際限なく購入している私ですが、
今回はそんな中での話を一つ。

最近はもっぱらジャズを購入している私ですが、
中でも日本人ジャズ、いわゆる和ジャズを集めてます。

ここ最近いろんな雑誌で特集されたりして、クローズアップされてますが、
私は数年前から...この下りは以前話した気がしますが、
あのフードブレイン時代のつのだひろがナベサダのレコードに参加している
ものを購入し、そのジャズロック具合にどんどんのめり込んでいったわけです。

昨年もP-VINEから「JAPANESE RARE GROOVE」シリーズと銘打ち、
猪俣猛とサウンドリミテッドや鈴木弘、石川晶、杉本喜代志などなど、
いずれ劣らぬグルーヴィーな作品がCD化されたり、
スリーブラインドマイスやソニーが非常に質の高い紙ジャケでの復刻など、
色々目が離せないものばかりでした。

鈴木勲の「BLOW UP」も前回のプラケースから廃盤状態が続いておりましたが、
昨年目出度く紙ジャケでの再リリースとなりました。

このアルバム、実は最近プラケでも紙ジャケでもなく、
オリジナルのレコードを入手することによってようやく聞く機会を得たんですが、
これがとんでもなく格好良い内容で、何故もっと早く手に入れなかったんだと
一人自分を責めてしまいました。

1973年に東京アオイスタジオにて録音された鈴木勲を初のリーダー作。

メンバー
鈴木勲三/四重奏団
◎鈴木勲
◎菅野邦彦
◎ジョージ大塚
◎水橋孝

A面
01アクア・マリーン
02エブリシング・ハプンズ・トゥー・ミー
03ブロー・アップ

B面
01ライク・イット・イズ
02い出しかねて
03ローフライト

とにかく少し和ジャズをかじったことのある人ならまず間違いない面子による
録音だが、その予想を軽く裏切る名盤である。
チェロでリードを奏でる曲もいいんですが、個人的にぶっ飛んだのが、
A面の最後を飾る「BLOW UP」。

この曲にいたっては水橋孝のベースの上に、主旋律を奏でる鈴木勲のベースが本当にグルーヴィー。基本的には3コードでおなじみのロックンロール/ブルースのコード進行なんですが、とにかく躍動感あふれる演奏が素晴らしい。一見、ベースで主旋律って重たくなりそうに聞こえますが、さにあらず。
これだけ聞くと、もうジャズではなくファンクやロックにも聞こえるだろう、7分28秒の世界。

そして何故この曲に異様に反応してしまう私がいるのか。

それはあいさとう率いるザ・ヘアーの実況録音盤『R&B天国』に収められていたからなんです。

この99年に発売の『R&B天国』は、モッズ~GS~ニューロックと変遷してきたヘアーが98年に発表した『R&Bイン東京』の拡大盤といった感じの、和モノ期のもの。
『R&Bイン東京』では移民の歌やふたりのシーズンなどを、昭和40年代よろしくグルーヴィーにカバーしていましたが、この実況録音盤にいたっては渚ようこやエム&チクをゲストに、ハッピーズの西ツヨシをピアノに迎え、よりジャジーによりグルーヴィーにした私の中でもかなりお気に入りなCD。

曲目
01モジョ・ワーキング
02ショットガン
03スピニング・ホィール
04サイケデリック・サリー
05ソウルフルストラト
06ヤギブシ・ラットマン
07ふたりのシーズン
08マーシー・マーシー・マーシー
09サニー
10男が女を愛する時
11サード・ストーン・フロム・ザ・サン
12ゼア・ワズ・ア・タイム
13ホールド・オン
14バック・オブ・ブーガルー
15ブロウ・アップ

一曲目からおそらくゴールデン・カップスを元にしたと思われる「モジョ・ワーキング」から始まり、その当時としてはかなりマニアックなサラ&メロディの「ヤギブシ・ラットマン」などのレア・カバー、おなじみどころのカバーをはさみ、ジミヘンのジャズロック解釈がまことに素晴らしい11曲目「サード・ストーン・フロム・ザ・サン」(後半のギターソロが本当にしびれる!)を経て、後半になだれこみ、メンバー全員が白熱のプレイを繰り広げる「ブロウ・アップ」で幕を閉じる大名盤。

このアルバムは発売より少し遅れて入手してからというもの、心のヒットチャートに常にランクインするほどの愛聴盤となっているわけですが、約8年を経て私の中で鈴木勲とザ・ヘアーが繋がった時には、思わずなんとも言えない高揚感にかられてしまいました。

まさかあのクロージング・ナンバーが鈴木勲の「BLOW UP」だったとは!

ジャズだし、ベーシストのリーダー作だしと全く予想していなかった私は、
このLPの3曲目に針が差し掛かった瞬間、震えて仰け反ってしまいました。
それ位の驚きと、またオリジナルバージョンの格好良さに打ちのめされてしまったのです。

この感情は言葉では表現出来ないですね。

嗚呼これだから音楽は止められない!