サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

曽我部恵一ランデヴーバンド@九段会館

2008年02月03日 18時47分52秒 | 邦楽
先日、ウイルス性の腸炎にかかってしまい、
折角のこの土日をほとんど床に臥せて過ごしております雪の日の一日。

今日は一月の終わりの素敵なライブを思い出して、
このブログを更新することにします。

タイトルにもあるように、一月の30日水曜日に、
曽我部恵一ランデヴーバンドのコンサートが九段会館にて催されました。

ランデヴーバンドとは、'07年の12月に『おはよう』をリリースした
ドラムレスのアコースティック主体のバンド。

曽我部さんのアコースティック・ギターに、もう一本箱ものギター、
ピアノ、ウッドベース、サックスの編成で、
今回のライヴでは各地でエレキギターにあの木暮さんが参加して、
その絶妙なサポートで盛り上げてくれました。

今回のコンサートは、事前に『サニーデイ・サービスの
アルバム「サニーデイ・サービス」を全曲弾き語りで演奏する』という
ことが事前に告知されており、是が非でも行きたかった。

サニーデイ・サービスと言えば、リアルタイムで聞いたのは
遅ればせながら「MUGEN」からだったが、大学に入ってから友人に借りた
「サニーデイ・サービス」を聞いて、それをカセットにダビングし(懐かしい)、
繰り返しきいたものでした。

高校時代には洋楽の古いロックばかりを聞いて、高校の後半から浪人時代に、
ひたすらニューロックや日本のロック/フォークを聞きまくって、
リアルタイムの音楽はほぼ聴いていなかった私は、
大学に入ってきいたサニーデイの雰囲気に、60~70代の音楽に近いものを感じ、
こんなバンドが今いるんだ!と新鮮な感じがしたのをよく覚えている。

それこそ現代のはっぴいえんどと言われたのも、うなづける話だった。

それで聞いた順番や思い入れから彼らの好きなアルバムは、
「サニーデイサービス」と「MUGEN」の2枚な私が、
昨年末に10周年記念で「サニーデイサービスを弾き語りで」と知った私は、
もうこれは行くしかないと思ったわけです。

一月三十日の当日は、ふらっと一人でおもむろにあらわれた曽我部さんが、
第一部で「サニーデイサービス」を演奏する旨を伝えて、
一曲目「baby blue」を演奏し始める。

そして時折MCをはさみながら、「朝」「NOW」「枯葉」「虹の午後に」と
CDの曲順にたんたんと進んでいく。

急に大学の時にずっと聞いてたあの頃なんかを思い出したりして、
ぐっと来るもののあった。(実は席が指定のコンサートで暖かいこともあり、
ちょっとウトウトしてしまったのも本当ですが・・・)

回りも事前に「サニーデイサービス弾き語り」ということを知ってやってきたと
思われる20代後半からその上の世代と思しき方が多く中には赤ちゃんを連れている方もいた。

CDで最後の「bye bye blackbird」まであっという間に過ぎてしまい、
改めてその内容の良さ最確認するとともに、若干声がつらそうな曽我部さんに
10年の歳月を感じ嬉しくもあり寂しくもあり、とその時は思ったのだが、
実はより感動したのが第2部のランデヴーバンドの演奏で、
しばらく曽我部バンドでのロックロックした曽我部さんしか聞いてこなかったが、
じっくりとアコースティックなバンドで聞かせる編成でのコンサートは、
なんと胸にきたことか!九段会館という古い建物の雰囲気とも相成り、
本当に素敵なコンサートでした。

最近は本当に多作な曽我部さんですが、このアルバムはアコースティックな温もりもあり冬に聞きたいアルバム。個人的にはジャズっぽい雰囲気の4曲目「太陽のある風景」が特に格好よく、ライブでも木暮さんのちょい歪んだギターソロが抜群に映えていた。

CDでは娘のハルコちゃんとデュエットしている「雨の日の子供たちの組曲」では、
残念ながらハルコちゃんはあらわれなかったものの、客席からデュエットを募ったりと非常に和気あいあいとした雰囲気。

ライブでは毎度おなじみのMCも含め盛り上がる「テレフォン・ラブ」も
しっとりとしたアコースティック編成で演奏。
何回ものアンコールの末の最後の曲ではサニーデイの「24時のブルース」で
締めくくり大団円で終了。

帰りは神保町の「さぼおうる」で久々のスパゲティを食し家路に着きました。

2008年初頭の良い思い出です。

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