サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

熱い!ジョー・ヘンダーソン・イン・ジャパン

2008年02月14日 10時21分29秒 | 邦楽
ジョー・ヘンダーソンの1971年の日本と言えば、
日野皓正、峰厚介、菊池雅章らとのコンサートのLPが有名。

『日野皓正、菊池雅章、ジョー・ヘンダーソン/イン・コンサート』

1971年の8月5日に都市センターホールでのコンサートを音盤化したもので、
ラインナップはこちら。 

ジョー・ヘンダーソン:Tenor Sax
日野皓正:Trumpet
菊池雅章:Piano, Electric Piano
峰厚介 :Soprano & Alto Sax
鈴木良雄 :Bass
村上寛 :Drum
中村よしゆき :Drums

で、曲目はこちら。

1.Sunrise in Tokyo 12:26
2.So What 11:40
3.Get Magic Again 19:54 

このアルバムは非常に好きで、大御所帯で繰り広げられるパフォーマンスは圧巻。
(おいおい触れたいです)

で、ようやく本題ですが、遅ればせながら最近その存在知ったアルバムがこれ。
『ジョー・ヘンダーソン/JOE HENDERSON IN JAPAN』

クレジットによると前述のコンサートの前日の1971年8月4日に、
東京のジャンク・クラブでの録音盤です。

メンバーは、
ジョー・ヘンダーソン:TENOR SAX
市川秀男:ELECTRIC PIANO
稲葉国光:BASS
日野元彦:DRUM    の四人編成。

曲目はこちら。
1.'ROUND MIDNIGHT 12:35
2.OUT'N'IN 9:03
3.BLUE BOSSA 8:25
4.JUNK BLUES 14:46

最近このアルバムを購入してからかなり気に入ってます。
大御所帯による演奏もいいですが、恐らく小さい箱であったろうジャンク・クラブの
熱気が直に伝わってくるようで、かなり熱いです。
観客の「イェー」や「ヒュー」といった声も聞こえてきます。

なによりジョー・ヘンダーソンの熱いサックスが、当たり前ですが
大きくフューチャーされており、その力強さに圧倒されます。
そしていかにも70年代な香りがするエレクトリック・ピアノの音色、
バカにしておりません、大好きなんです。稲葉国光の的確なベースに、
なによりも日野元彦のドラミングが凄い。

私は日野元彦が大好きで、こんなに凄いドラマーは世界を見てもいないと思っている一人で、
クレジットだけで買ってしまったりするのだが、このアルバムでも
怒涛のドラミングを披露しています。

お気に入りは、3曲目と4曲目。
3曲目はスタンダードものながら、かなりブルージーな感じにスウィングしており、
各人のプレイも良いです。
そして4曲目。クレジットはJOE HENDERSONとなっておりますが、
ジャンク・クラブでの演奏で、「JUNK BLUES」と名付けられているところをみると、
当日の即興であったと思われますが(あくまでも推測)、
各人のソロもたっぷりとフューチャーされてます。

最初に早いベースのDの音の連続から始まり、
そこにこれまた細かいリズムで切り込んでくる日野元彦のドラミングが入り、
それからようやくジョー・ヘンダーソンのブロウが始まるときには「ああ!」と
その格好良さに熱い思いがこみ上げてきます。

さらに私が気に入ったのはこのジャケット。
一部には(大半か?)、ダサイと評判らしいですが、
そんなのは他人の世迷言であって、個人的にはかなり格好良いジャケ。
上半身裸で、ストライプのベルボトムをはいてる様は、
いかにも70年代をしていて格好良いです。

そして意味不明な横の線に、
所狭しと並んでいるカタカナでの「ジョー・ヘンダーソン」(笑)
これが外国でも当時店頭に並んでいたかを想像するに、
きっと奇妙に思ったに違いないジャケット。
そういうことも含めて格好良い。
出来ればこのジャケットはやはりLPで欲しいと思う。


私は普通にCDショップの輸入盤で購入しましたが、
amazonだと大分安く買えるようなので、気になった方は是非!

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