자우림
紫雨林
Jaurim
チャウリム
Soundholic
〈 Member 〉
김윤아 キム・ユナ (ボーカル) 1974年3月11日生れ
이선규 イ・ソンギュ (ギター) 1971年8月28日生れ
김진만 キム・ジンマン (ベース) 1972年2月25日生れ
구태훈 ク・テフン (ドラム) 1972年11月13日生れ

ク・テフン キム・ジンマン キム・ユナ イ・ソンギュ
〈 Music Video 〉
■ YouTube Channel JAURIM(자우림)
〈 気まぐれ五線紙 Entertainment 〉
■ 2013.10.16 紫雨林 9集「Goodbye, grief.」
■ 2013.10.02 紫雨林9集ティーザー、期待させる!
■ 2013.09.14 紫雨林、来月9集をリリース
■ 2010.05.03 キム・ユナ、6年ぶりに3集リリース
■ 2011.06.30 キム・ユナ、日常生活には問題が無いほど回復
■ 2011.05.25 キム・ユナ、21日入院!
■ 2010.05.03 キム・ユナ、6年ぶりに3集リリース
《 Genre 》
Rock
《 Audition / Video 》
■ Daum Music
■ Bugs
■ Mnet
《 Profile 》
■ Nate
■ Daum
■ Naver
《 Official / Private Site 》
■ JAURIM 紫雨林
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■ blog
《 Album 》

9集 「Goodbye, grief.」 2013年10月

8集 「陰謀論 (음모론)」 2011年8月

MiniAlbum(Untitled) 2009年10月

7集 「Ruby Sapphire Diamond」 2008年6月

6集 「ashes to ashes」 2006年10月

5集 「All you need is LOVE」 2004年10月

4集 2002年9月

3集 「the wonderland」 2000年7月

2.5集 「B定規作業」 1999年10月

2集 「恋人」 1998年10月

1集 「蜜蝋天使」 1997年10月
《 myCollection 》
1集 / 2集 / 2.5集 / 3集 / 4集 / 5集 / 6集 / 7集 / 8集 / 9集
Untitled(2009)
True Live
【 2013.10.21 / 9集 】
前回の8集からは今回も2年ほどの時間を置いての9集「Goodbye, grief.」、ジャケット写真の鹿の角、あるいは、「이카루스:イカルス」の割れた鏡が何を意味するのかが、私には解らないのが残念である。
(この鹿の角については、インナー写真では4人ともが付けている)
ところで、話は少しずれてしまうが、このジャケット写真で驚いたのが、この写真がキム・ユナ自身だったことだ。最初見た時は、彼女とは思えなかったのだが、にしてもずいぶん化けたものだと思う。
ただ、私としては、彼女がここまで化けるのなら、ほかの3人も何らかの主張を持って写って欲しかったようにも思う。なんだか、4人での写真では、キム・ユナだけが浮いた印象を受けてしまう(しかし、男は難しいか)。
全11曲の収録曲のすべての編曲及びプロデュースはJaurimだ。
10曲目「이카루스:イカルス」(Icarus)は10月7日に先行リリースされている。
(アルバムは10月14日リリース)
リードトラックは6曲目の「스물다섯, 스물하나:二十五、二十一」である。
Track List
01. 「Anna」
lyrics: 김윤아 composed: 김윤아 arranged: 자우림
02. 「Dear Mother
lyrics: 김윤아 composed: 김윤아 arranged: 자우림
03. 「님아:愛しい人よ」
lyrics: 김윤아 composed: 김윤아 arranged: 자우림
04. 「템페스트:Tempest」
lyrics: 김윤아 composed: 김윤아 arranged: 자우림
05. 「I Feel Good」
lyrics: 이선규 composed: 이선규 arranged: 자우림
06. 「스물다섯, 스물하나:二十五、二十一」
lyrics: 김윤아 composed: 김윤아 arranged: 자우림
07. 「무지개:虹」
lyrics: 김윤아 composed: 김진만 arranged: 자우림
08. 「Dancing Star」
lyrics: 이선규 composed: 이선규 arranged: 자우림
09. 「전하고 싶은 말:伝えたい話」
lyrics: 김진만 composed: 김진만 arranged: 자우림
10. 「이카루스:イカルス」
lyrics: 김윤아 composed:김윤아 arranged: 자우림
11. 「슬픔이여 이제 안녕:悲しみよ、さようなら」
lyrics: 김윤아 composed: 김윤아 arranged: 자우림
NameList
김윤아:キム・ユナ / 자우림:Jaurim / 이선규:イ・ソンギュ / 김진만:キム・ジンマン
(※7曲目「무지개:虹」の作詞、作曲はDaum Musicを参照した)
アルバムタイトル「Goodbye, grief.」の意味は「さよなら悲嘆」とでも訳せばいいのだろうか(griefは深い悲しみ)、いつもながら、Jaurimのロックな主張を感じる最高のアルバムである。
(ただし、私としては、あくまで憶測するしかないのだが)
音楽評論家배순탁:ペスンタクという人の、このアルバムに対する評論の後半を以下に意訳してみた。
(ちょっと私には難解過ぎて訳すには適さない文章なので、訳に間違いがあるかも知れない)
この9集「Goodbye, grief.」のキーワードは「좌절:挫折」と「죄의식:罪の意識」だ。
現実に対する挫折と、別れた誰かに対する罪の意識は、青春という時代の必然の副産物である。
「이카루스:イカルス」を、このアルバムの10曲目に置いた最も大きい理由がにここにある。
この「이카루스:イカルス」で、「挫折」と「罪の意識」の、この2つを懐に抱いて、最後の曲「슬픔이여 이제 안녕:悲しみよ、さようなら」で、9集の有終の美を飾る。
どんな作品でも、普通最初の曲にそのアルバムの表情が象徴される。つまり、この曲「이카루스:イカルス」を意味もなく10曲目に置いたということではないということだ。
Jaurimはこのアルバムで肯定主義という福音を借りて、善解釈で聴く人を麻酔させない。そうではなく、冷厳な現実を前に向き合えと話したあと、「이카루스:イカルス」でそれとなく勇気を吹き込んでくれる。
つまり、Jaurimのこのアルバムは麻酔剤でなく覚醒剤としての音楽である。
結局、人生というものは避けられない敗北だ。希望というのは、希望がない状況の中だけでやっと切実になりえることだ。その時初めて、私たちは用心深く、「Goodbye,grief.」と歌うことができるということだ。
(※ この原文は、Daum Music 「집 Goodbye, grief.」の「앨밤소개」に書かれている)
【 2011.08.31 / 8集 】
7集から2年2ヶ月、2009年のアンタイトルのミニアルバムからも10ヶ月が経っての8集のリリースである。
さらには、キム・ユナの体調不良もあって、本来の8集予定日からも2ヶ月ほど遅れてのリリースとなった。
紫雨林8集、ジャケットが少し変わっている。絵柄も変わっているが、紙袋入りとなっていて、こういう仕様は私としては初めてだ。ただ、袋の中は従来からのオーソドックスなプラスチックケースのジャケットであった。
インナーの写真はネットでもチラチラ見かけるスナップ写真なものが少々といった感じで、面白いと言えば面白いが、取り立てて言うほどでもない。ただ、外側の紙袋の表紙のデザインや、あちこちに見られるちぎった様な紙片のデザインの発想はユニークだ。デザインは엘리펀트:エリファントと書かれている。
収録曲は全11曲で、内2曲が8月にデジタルシングルリリースされたものとなっている。
また、最後の曲はアウトロ的なつもりだろうか、1分46秒ほどの(MediaPlayer表示時間)の短い曲となっている。
プロデュースはもちろん紫雨林である。
レコーディングとミキシングは4集以降同じ日本人のヨシムラ・ケンイチである。
Track List
01. 「Happy Day」
lyrics: 김윤아 composed: 김윤아
02. 「Idol」
lyrics: 김윤아 composed: 김윤아
03. 「EV1」
lyrics: 김윤아 composed: 김윤아
04. 「꿈에:夢に」
lyrics: 김윤아 composed: 김윤아
05. 「Peep Show」
lyrics: 김윤아 composed: 김윤아
06. 「Red Rain」
lyrics: 김윤아 composed: 김윤아 & 김진만 & 이선규
07. 「혼자가 아니야:一人じゃないさ」
lyrics: 김윤아 composed: 이선규
08. 「답답:憂鬱」
lyrics: 이선규 composed: 이선규
09. 「from: me@iwaswrong.com to: you@aremy.net」
lyrics: 김윤아 composed: 김진만 & 이선규
10. 「피터의 노래:ピーターの歌」
lyrics: 김윤아 composed: 김윤아
11. 「Snowdrop」
lyrics: 김윤아 composed: 김윤아
※ 歌詞カードにアレンジの記載は無いが全曲紫雨林ということだろう
※ 8曲目「답답」は日本語には無い漢字で、「憂鬱」と書いたが「いらいら」がいいのかも?
2曲目「Idol」がリードトラックで、タイトルが「アイドル」というだけで一部誤解もあったようだが、そういう内容ではないようだ。しかし、歌詞の内容は簡単に訳せるほど簡単ではない。
3曲目の「EV1」は先月8月12日にデジタルリリースされた曲で、アルバムタイトル「陰謀」にもつながるであろう曲のようで、(私は、何ら知識、情報を持っていないが)GMが作りだした汚染物質を全く排出しなかったEV1が消えてしまったことへのロックなメッセージ曲になっているようだ(うまく訳詞されたものを熟読する必要ありそうだ)。
4曲目「꿈에:夢に」は、夢幻的な憂鬱さが濃い曲で、これも歌詞が難しそうだ。
5曲目の「Peep Show」も、歌詞の内容をよく理解する必要がある、ちょっと難しい曲だ。ただし、音楽的サウンドの良さは分かりやすい。この曲も先月8月12日にデジタルリリースされた曲だ。
6曲目「Red Rain」の作曲は3人の名前となっていて、スイングジャズを思い起こす変わった編曲で面白い曲に仕上がっている。
7曲目「혼자가 아니야:一人じゃないさ」は聴くと可愛い感じの曲に聞えるのだが、よくよく聞くと恐ろしい執念が感じられる面白い曲のようだ。
10曲目の「피터의 노래:ピーターの歌」は、このアルバムの中で最初に書きあげた曲のようで、「ピーター」とは「ピーターパン」のことらしい。
最後のアウトロ的曲「Snowdrop」も歌詞の内容に重さのある曲だ。また、曲のタイトル名を「Snowdrop」としたことも意味深長さを感じる。「スノードロップ」は冬の終わりから春先にかけ花を付け、春を告げる花として知られていて、花言葉には「希望」の意味もあるようだ。
紫雨林の8集、アルバムタイトルが「陰謀論」というだけあって、奥があるというか、重たいというか、難しいそうな曲が多く、いまの私には歌詞の内容を完全に理解することは不可能なので想像力に頼るしかないようだ(悲)。
【 2009.10.14 / MiniAlbum(Untitled) 】
7集の次で正規版なら偶数のリリースとなる。ということだろうか、今回は暗いモードのアルバムの番のようだ。
そして、その暗さに迫力を感じる6曲だ。「나사(螺絲)」のMVは見るに耐えかねる。しかし、音楽性はすごい。
このミニアルバムのタイトルは無い。タイトルを付けなかった理由は、「新しい試みをしようという意味が強いアルバムだったので、特定のタイトルを付けることによって生まれる先入観を排除したかったから」、だそうである。(タイトルが無いとなにかと不便なので、とりあえず「Untitled」というタイトルということで)
このタイトルを付けなかった思想はジャケットにも徹底している。メディアとしてのCDにも一切文字は無く、歌詞カードも、ほんとに真黒なカードが4枚、1人1枚で歌詞の裏に4人の写真風なイラストが描かれている。これを考えたのはキム・ユナのようだ。
さらに、特徴的なのが、さすがク・テフンは除いて、全員が1曲以上づつ作詞そして作曲をしている。つまり、「magnolia」と「나사(螺絲)」をキム・ユナが、「glitter」をキム・ジンマンが、「Dew」と「꿈속의 연인:夢の中の恋人」をイ・ソンギュが、各自で作詞作曲となっている。最後のトラックの「숙취(宿醉)」はキム・ユナ作詞でキム・ジンマンとイ・ソンギュが作曲している。
「magnolia」と「glitter」は英語の歌詞だ。そして、「꿈속의 연인」はイ・ソンギュ自身だけが歌っている。
もちろん、プロデュースは紫雨林だ。
この「Untitled」のアルバム、たしかに、「新しい試みをしようという意味が強いアルバム」である。で、すぐには、単純に最高と言えず、少し聴き込む必要があった(そして、訳詞の必要もあるだろう)。
いやぁ、しかし、さすが紫雨林って感じのアルバムである。
なお、キム・ユナは現在ソロアルバムの制作中、とのこと。リリースが待たれる。
しかし、また暗いのだろうか(おそらく、そうではないだろう、たぶん(笑))。
【 2008.07.23 / 7集 】
まず、遅ればせながらご出産おめでとう、と言いたい。ずいぶんかわいい男の子で、現在早や、9ヶ月になる。(キム・ユナの話)
意外だったのが(単に親バカなのかも知れないが)、息子さんの写真が6ショットほどネット上にアップされている。(一部TV映像を勝手にキャプチャーしたのも有るが、記事はかなりの数で掲載されている)
彼女は子供を表に出さないないのかと思っていたので、ちょっと意外。また、彼女、出産前よりずいぶん綺麗になった。(授乳やつれのようだが、結果綺麗になった)
ご主人も、もともと芸能関係をやっていた(歯医者さん)とはいえ、なんだか、キムユナナイズされた写真が掲載されている。家族3人での写真もいいが、彼女が赤ちゃんと2人で、普段着の顔で幸せそうに写っている写真は、なんとも嬉しい。
そして、ご主人との出会いに関する新たな記事も掲載されていた。何でも、音楽をきっかけに10年間友達として付き合ったのだが、彼女としては、初めはご主人を2歳年下の弟のように思っていたらしい。しかし、ご主人の方は、彼女を初めて見た瞬間から結婚を考えていたらしい。彼女は、それについて「무서운 남자다:恐ろしい男だ」と言いながらご主人を惚気ているようだ。なんにしても、お幸せそうで何よりだ。
また、歌手になったきっかけも話している。なんでも音大の作曲科にいきたかったようだが、お父さんの反対であきらめ、성신여자대학교(성신女子大)で趣味でバンド活動をしている時、弘益大近くでの演奏を偶然に映画関係者の目にとまり歌手になったそうである。
映画関係者で思い出しが、そう言えば彼女、この間観た映画「ユゴ」(2005年作品)に出ていてびっくりした。どっかで見た顔と思って後で調べると、これ以外にも、1998年の「インタビュー」、そして去年2007年「13歳スア」にも出ている(これはDVDが無い)。すべて歌手の役ではあるが、演技もしている。じつは、「インタビュー」も観ているが、その頃はまだ彼女を認識していなかったので、今度再度、意識して観てみるつもりだ。
やはりこれって、最初のデビューのきっかけが映画関係者だったからだろうか。
ずいぶん本題に行くまでに行数が進んでしまったが(しかもチャウリムでなく、キム・ユナの話しばかりで)、そのキム・ユナ復帰の7集「Ruby Sapphire Diamond」、1年8ヶ月ぶりのリリースである。
リードトラックは7曲目「Carnival Amour」で、今回の収録曲の中で最も派手なサウンドの曲だ。なんでも、人生をゲームに例えて、少女が大人に変わっていく姿が描かれているらしい。作詞作曲は、もちろんキム・ユナである。
この曲についてキム・ジンマンは、ガーシュインを意識したオーケストラが、聴き手の気分を盛り上げる曲、と表現。イ・ソンギュは、この曲を聴いて、最も紫雨林らしいとよく言われ、紫雨林だけの自信と音楽に対する真剣さが込められている、と言われ嬉しい、と語っている。
PVについてキム・ユナは、「寂しさや現実の厳しさを表現しながらも、主人公の愛に対する幻想を視覚的に見せることができるようにしました」と説明しているようだ。
私としては、どれもいまひとつピンとこない。キム・ジンマンの話しが一番分かりやすいか。
今回のアルバムをリリースするにあたって、イ・ソンギュは「音楽を11年間続けてきて、紫雨林だけのカラーが何か、わからなかった。今回のアルバムで、紫雨林のカラーがこれなんだということを、11年目で悟った」と語り、今回のアルバムに対する自信を表わしている。
また、彼らは今回のアルバムのコンセプトに対して「いつもそうだったが、こんなアルバムを作ってみたい、と始めたことはない。今回作って見ると、前作より透明でスピード感あるアルバムになったようだ」と話しているようだが、訳が悪いのか、これもいまいちよく解らない。
なお、今回の作詞作曲は、4曲目の「Drops」と9曲目「27」の作曲がイ・ソンギュ、5曲目の「20세기 소년소녀:20世紀の少年少女」と13曲目「Blue Marble」の作曲がキム・ジンマン、10曲目「옛날:昔」の作詞作曲がイ・ソンギュ、12曲目「Poor Tom」の作曲がキム・ジンマン、作詞がイ・ソンギュで、それ以外がキム・ユナの作詞作曲である。珍しい曲と思えるのが、12曲目の「Poor Tom」で、作曲がキム・ジンマン、作詞がイ・ソンギュでされている。やはり、出産との関係だろうか。
サウンドの方は、キム・ユナのボーカルが一段と多彩な感じで、いろんな声色が聞こえてくる。リードトラックの「Carnival Amour」は、その最たる曲で、最初誰かフィーチャリンされているのかと思ったほどだ。(ちょっと宝塚を思い起こす)
グループとしてのサウンドもかなりいい。イ・ソンギュ、キム・ジンマン、ク・テフンは、このグループがロックバンドであったことを思いださせてくれる色彩を作り出している。(少し40数年前のエレキサウンドも思い出されるが)
今回のリリースアルバム、たしかに、紫雨林らしいカラーはよく表れている。
【 2007.11.20 / 2.5集 】
コレクションしない予定だった2.5集なんだが、やはり購入してしまった(とりあえず入手して聴いてみた、というのが正しいか)。
しかし、この正規版2.5集は本来の正規版0.5集とは少し違う。本来であれば正規版から外したアルバムとすべきの「リメイク版」なのかも知れない。このリメイク版、基本的には1集と2集のリメイク(?)なのだが、なんだが別の曲になってしまっている。つまり、だから、2.5集でいいのかも知れないのだが。
Sound Spaceさんの評にれば、「まったくハンパじゃない2.5集、カバー曲集というより発想だけを借りた新作」、ということになる。
アレンジは、もちろん家内工業で、14曲中、イ・ソンギュが4曲、キム・ユナが3曲、キム・ジンマンとク・テフンが1曲づつ、キム・ユナとキム・ジンマンの共同が1曲、そして4曲がチャリウムになっている。
じっさい、どう表現したらいいのだろう、アレンジのやりたい放題というか、好き放題というか、また、歌いたい放題と言えばいいのか ・・・ 。ある意味、ジャズだ。
【 2007.10.24 / 4集・3集・2集・1集 】
紫雨林のアルバムは、「True Live」を持っていることで、なぜか全部コレクションしたつもりになっていまっていて、KstarMallさんで全集を再販しているのを見つけた時、大半を持っていないことにいまさら気づき(おかしな話しだが)、即、4集・3集・2集・1集を注文。これでやっと全集そろったことになる(リメイクの2.5集はとりあえず外した)。
改めて、4集からさかのぼって聴いてみる。
<4集>
この4集の前に、キム・ユナ1集「Shadow of Your Smile」(2001年11月リリース)がある。また、この頃日本での活動もあったようだ。つまり、3集とは少し跳んだ、一直線ではつながらない作品かも知れない。6集・5集にくらべ、いかにもロック、というサウンドも聴かれるが、キム・ユナの世界は色濃いと思う。まだ何度も聴き込んではないので何とも言えないが、アルバムとしては少し統一感が無いかも知れない。
ところで、CDを入手してはじめ分かることだが、このCD、12曲目の後、13トラックから17トラックまで10数秒のPause Trackという無音のトラックが入り、18トラックはHidden Track(?)となっていて4分46秒の曲が入っている?何これ!
<3集>
2000年7月のリリースだから、5集からは4年前ということになるが、キム・ユナの声色が明らかに違う。
また、サウンドも、この頃はやはりキム・ユナ色がまだ薄いようだ。この時の3集は軽くて明るい。
たしかに、4集との間に何らかのボーダーが有るように思える。
アルバムとしての狙い、統一感を感じ、いわゆるビートのきいたロックバンドの感有りで、アルバムとして、いまの紫雨林のサウンドイメージとは少し異なる。
ラスト曲「마왕:魔王」でいまのキム・ユナ節が聴き取れる。
<2集>
この時までの英字綴りはJaoorimmだ。
ロックには違いないが、かなりソフトで、そして暗く、難しく表現しているが、けっこう聴きやすいアルバムだ。
しかし、言葉が解らないので、CDジャケットの歌詞カードの作りを見ても、このアルバム全体の意図するところがよく解らない。
(もちろん、他のCD、他のアーティストの場合でもよくは解らないことは多いのだが)
1曲目「연인 (戀人) 3/3」、5曲目「연인 (戀人) 2/3 (Lover)」、10曲目「연인 (戀人) 1/3 (Queen)」、14曲目「연인 (戀人) 3/3 (Angel)」、って何を意図しているのだろう?
いまのチャリウムとは違うし、よく解らないアルバムだが、何かメッセージっぽいものを感じて、曲としてもなんだか好きだ。6曲目「동두천:東豆川 (Charlie)」のベースラインもいい。
<1集>
いよいよデビューアルバム。けっこう硬派なアルバムだ。いい。
しかし、キム・ユナの声色がぜんぜん違う。
4曲目「욕:ののしり」のベースラインはジャズだ。このアルバム、けっこうジャズっぽい。
こうしてさかのぼって聴いてみると、個々の曲は別にして、1集から3集と、4集から6集とで大別できるように感じるのだが ・・・ 。そして1アルバムごとに特徴が有り、1集から6集に向け変化(進化)している。
こんどは1集から6集に向けて聴いてみよう。
それと、やはり2.5集も購入すべきだろう。
しかし、こうしてみるとキム・ユナという人、天才だと思う。
はたして、7集はどんなアルバムをリリースしてくれるのか。
【 2006.11.01 / 6集 】
6集を聴いた。ひと言、暗い。チャリウム6集というより、キム・ユナ2.5集のような世界だ。
しかし、このキム・ユナの世界には惹かれるものがある。最近、私はキム・ユナに惚れこんでしまっているようだ。にしても、アルバム後半はどんどん暗くなっていって、さすがに聴いてて疲れる。少なくとも、ロックグループのアルバムからはかなり離れてくる。
13曲目にイ・ソンギュの「Good Boy」が出現するが、これで少し救われ思いだ(この曲も十分暗いのだが)。
6集全15曲中、キム・ユナは作詞作曲を8曲、作詞のみを3曲している。
この暗いアルバムの中、明るい曲(?)と言ってもいいのが4曲目の「You And Me」だ。この曲は、MVも含めて、不思議な魅力のある曲だ。好きだ。
CDジャケットの写真も、いかにも、って感じになっている。まず色は基本的に黒色だし、何も無い真っ黒のページがたくさん有ったり、キム・ユナの全く同じ写真が2枚ずつ有ったりで、何と言ったらいいのか、私の作文力では表現できない。
録音の方も、録音技術を駆使した(?)と言うか、録音の違和感を表現した(?)というか ・・・ 。
ところで、このアルバムタイトルの「ashes to ashes」の意味が解らない。
【 2006.06.28 / 5集・True Live 】
私のK-popの知識の原点である古家正亨さんの著書「K GENERATION K POPのすべて」を読んで、紫雨林(チャリウム)というグループが、ロックの大衆化という点で、一目おいたグループである、ということは知ってはいたが、その時はロックをそれ程コレクションしたいとは思っていなかったので、CDも購入していなかった。
ロックはヒップホップにくらべると断然好きだし、若い頃はそれなりに聴いてはいたのだが。(古~い話しだが、カルメンマキが好きで、オズのライブに参加したことも思い出される)
最近、「cafe24」というファイルサーバサービスに出合ったのだが、その中のファイルに彼らチャリウムの(いや、キム・ユナの)2004年KBS2で放映された「The Musician Live」というライブ映像を見つけた。
■ 宝の山
この時のキム・ユナのステージ姿と歌ですっかり彼女の虜になってしまった。
正直言って、歌に聴き入る前に、彼女のお下げ髪と紺のブレザーにタータンチェックのスカートというファッションにまいってしまった。かわいいというか、カッコいいというか ・・・ (笑)。そして、歌がいい。(これが、やはり、キム・ユナのカリスマ性ということになるのだろうか)
チャリウムのステージは、キム・ユナのロックに似つかわしくないスカート姿がいい。写真で見た皮のパンツルックもいいが、このスカート姿のロックというのが、私には何か新鮮だ。(彼女のステージは、ほとんどがスカートのようだ)4人が創り出す音も、私が好みとするロックサウンドで、聴きやすくていい。
ということで、やはり、チャリウム(Jaurim)も買っておこう、ということになりコレクションした。
チャリウムってキム・ユナのバンドだったのだ。そのあたりの認識は今ひとつ出来ていなかった。(リーダーはイ・ソンギュということになっている資料も有るのだが)
このグループは、二つのグループがひとつになったようで、詳しくは下記のinnolifeさんページに書かれているが、かいつまんで言うと、キム・ユナとク・テフンはフルカウントというバンドで出会っており、一方でイ・ソンギュとキム・ジンマンはC.C.Rというバンドで活動していた。彼らが集まったのは、キム・ユナが当時新しく所属したウッドチャイルドというバンドのコンサートを見に来たキム・ジンマンがキム・ユナと一緒に活動することを提案したのが始まりであったようで、この時にク・テフンを除いた3人でグループをスタートしている。グループ名は미운오리:ミウンオリ(醜いアヒル)。
ク・テフンとは、偶然にクラブジェームスというところで再会し、メンバーに加わったようだ。ここで、今の4人組チャリウムの誕生である。グループ名もこの時「자우림(紫雨林)Jaoorimm チャリウム」となったようだ。
紫雨林とは、紫色の雨が降る森という意味だ。漢字語で、紫(자:チャ)・雨(우 ウ)・林(림 リム)。
いまのところ、5集とライブ「True Live」しかCDでは聴いていないが、何を隠そうKBS2で放映された「The Musician Live」のライブが一番いい(笑)。
「True Live」がDVDであってくれたなら、10倍いいのだが ・・・ 。しかし、音はライブとは思えないくらい、いい録音になってる。
5集の全13曲の中、作詞作曲を見てみると、キム・ユナが6曲、イ・ソンギュが4曲、キム・ジンマンが2曲、ク・テフンが1曲となっている。(キム・ジンマンの2曲の作詞はキム・ユナ)そして、何よりもいいのが、全曲「チャリウム」の編曲になってる。完全に家内工業になってるのだ。(1集から4集もそうなんだろうか)
しかし、チャリウムを(ロックを)聴く場合、やはり言葉が解らないことが残念だ。かなりメッセージ性が強いはずなんだが ・・・ 。
ところで、彼らの英字の綴りは3集でJaoorimmからJaurimに変えている。
しっかり調べた訳ではないので、いいかげんなのだが、他のアーティスト達も、同じ頃に英字綴りを変えたのではないかと思われる。ポップス界の流行とかでなく、国内で何かそういう動きがあったようだ。
(PS: 2000年7月4日、韓国文化観光部が「韓国語のローマ字表記法」を発表している)