飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

不思議な少年!! その78

2010-08-18 12:44:21 | 物語

ヘブロンのイエス。ベタニヤに行く!! 


 イエスに兄弟がいた? いるに決まっているが、その人数は定かではない。定かではないというのは、クリスチャンの間の話で、それは探求しないからである。あるいはイエス以外に目が向かないからであろう。

 

Sany0013

<choukoさんの撮ったケム2010-8-6頃 :記事に無関係>  

Sany0014

<choukoさんの撮ったケム2010-8-6頃 :記事に無関係>    


 だからといって、いないはずはない。今回、三人の姉妹が明らかになっている。それを断定する根拠を持たないが、そうであっても何ら不都合はない。だからそうだと思って読み進めるしかないし、それは流れからして極めて自然である


 パリサイ人(ファリサイ人)という言葉があるが、簡単に言うとどこにでもいる教義に忠実な人々だ。今のキリスト教信者で云えば、聖書に書いてないから、イエスに兄弟はいないというような一派だ。


 きっと、真面目な人々だろう。真面目はよいが、了見は狭い。そこに頑固が加わると、一種の原理主義になる。こう言うところから、宗教原理主義が生まれたに違いあるまい。少なくともその根っこがある。


 少なくともイエスは、常に心の王国について説いている。心の王国、表現は様々であろうが、要するに心の内面こそ神は宿るというのである。だから、王国である。王とはこころの王である。


 昨今の原理主義は、その根っこを利用して、作為的に洗脳して作られたものが多い。云っちゃあ悪いが、エホバの証人などはその典型であろう。彼らは聖書を研究するが、聖書を読んではいない。解説書を重用視する。ほとんど解説書(洗脳書)に基づき、聖書を眺めている。そして、我田引水する。


 聖書は自ら素直な気持ちで読むに限る。先生は原則要らない。分からないことは解らないままで良いではないか。そのうちに分かるようになる。分からないままでもよいでないか。必要ないからだ。その内、聖霊に満たされて分かれば良し、分からなければそれも運命と想えば済む。


 無理して、洗脳される必要は全くない。洗脳されると云うことは、奴隷になると言うことだ。魂を曇らせる元凶だ。素直と双璧だ。


 

ヘブロンのイエス。ベタニヤに行く。ルツのある家庭争議に就いて忠告する。


 イエスは三人の弟子と共にヘブロンに行き、七日間留まって教えた。それから彼はベタニヤに行き、ラザロの家で教えた。


 ゆうべとなり、人々は去り、イエスとラザロ、イエスの姉妹マルタ、ルツ、マリヤだけとなった。

 

 ルツはいたく悲しみなやんでいた。彼女の夫は宿屋の主人で、名はアシャー・・ベン(原文のママ)、家はエリコにあった。アシャーは至ってきびしいきちょうめんなパリサイ人で、イエスをけいべつしていた。


 妻ルツがイエスを信ずることを告白したので、これを家から追い出した。


 しかしルツはこれにさからわず、「もしイエスがキリストなら、彼は道を知っている。彼は確かにキリストであると思う」と言い、


 「よしや夫がわたしの肉体を殺しても、魂は殺すことはできないし、またわが夫父の家には、多くの棲家(すみか)がある」と言った。


 それから、ルツは一切のことをイエスに打ちあけ、自分はどうしようかと尋ねた。


 イエス、「彼は間違っていて、気が楽ではあるまい。彼は、信心深くて、われらの神に祈る。自分の宗教に対する熱心がはげしいので、まじめだから気が狂いだし、自分の家庭が異端のキリストでけがされないようにするのが当然だと信じている。


 あなたを追い出すのが神の聖意(みこころ)だと固く信じている。偏侠な心は無智の増長したもの。いつかは光が彼の心を照らすだろう。その時になって、彼はあなたの苦しみ、悲しみ、涙をつぐなうだろう。


 また、ルツよ、あなたは全く非難されることがないと思ってはならない。もしあなたがかしこく振る舞い、だまっていたら、このような心配はなかったろう。


 光がさしこんで偏見の殻を打ち破るには、相当長いことかかるから、辛抱と言うことが、あなたの学ばねばならぬ教訓だ。絶え間なく落ち来る水滴は、どんなかたい石にも穴を穿(うが)つものだ。


 敬虔な動作の放つ心地よい香ぐわしい香りが偏見を溶かすことは、強い熱火や激しい打撃よりも、遥かに早いものだ。

 もうしばらく待つがよい。そして同情と愛を心に抱いて帰るのだ。キリストのことも聖なる者の王国のことも言わないことだ。


 ただ敬虔な生活をいとなみ、荒々しい言葉を慎しみなさい。、そうすれば主人を光に導くだろう。」


 そしてその通りになった。

 

 

【宝瓶宮福音書:栗原 基訳】            

第十四部 イエ スのキリスト奉仕者としての第一年
 

第七十七章  ヘブロンのイエス。ベタニヤに行く。ルツのある家庭争議に就いて忠告する。


1)イエスは三人の弟子と共にヘブロンに行き、七日間留まって教えた。

2)それから彼はベタニヤに行き、ラザロの家で教えた。

3)ゆうべとなり、人々は去り、イエスとラザロ、イエスの姉妹マルタ、ルツ、マリヤだけとなった。

4)ルツはいたく悲しみなやんでいた。彼女の夫は宿屋の主人で、名はアシャー・・ベン(原文のママ)、家はエリコにあった。

5)アシャーは至ってきびしいきちょうめんなパリサイ人で、イエスをけいべつしていた。

6)妻ルツがイエスを信ずることを告白したので、これを家から追い出した。

7)しかしルツはこれにさからわず、「もしイエスがキリストなら、彼は道を知っている。彼は確かにキリストであると思う」と言い、

8)「よしや夫がわたしの肉体を殺しても、魂は殺すことはできないし、またわが夫父の家には、多くの棲家(すみか)がある」と言った。

9)それから、ルツは一切のことをイエスに打ちあけ、自分はどうしようかと尋ねた。

10)イエス、「彼は間違っていて、気が楽ではあるまい。彼は、信心深くて、われらの神に祈る。

11)自分の宗教に対する熱心がはげしいので、まじめだから気が狂いだし、自分の家庭が異端のキリストでけがされないようにするのが当然だと信じている。

12)あなたを追い出すのが神の聖意(みこころ)だと固く信じている。

13)偏侠な心は無智の増長したもの。

14)いつかは光が彼の心を照らすだろう。その時になって、彼はあなたの苦しみ、悲しみ、涙をつぐなうだろう。

15)また、ルツよ、あなたは全く非難されることがないと思ってはならない。

16)もしあなたがかしこく振る舞い、だまっていたら、このような心配はなかったろう。

17)光がさしこんで偏見の殻を打ち破るには、相当長いことかかるから、辛抱と言うことが、あなたの学ばねばならぬ教訓だ。

18)絶え間なく落ち来る水滴は、どんなかたい石にも穴を穿(うが)つものだ。

19)敬虔な動作の放つ心地よい香ぐわしい香りが偏見を溶かすことは、強い熱火や激しい打撃よりも、遥かに早いものだ。

20)もうしばらく待つがよい。そして同情と愛を心に抱いて帰るのだ。キリストのことも聖なる者の王国のことも言わないことだ。

21)ただ敬虔な生活をいとなみ、荒々しい言葉を慎しみなさい。、そうすれば主人を光に導くだろう。」

22)そしてその通りになった。


【原文:The Aquarian Gospel of Jesus by Levi H. Dowling  

CHAPTER 77<o:p></o:p>

Jesus in Hebron. Goes to Bethany. Advises Ruth regarding certain family troubles.<o:p></o:p>

WITH three disciples Jesus went to Hebron where he tarried seven days and taught.
2) And then he went to Bethany and in the home of Lazarus he taught.
3) The evening came; the multitudes were gone, and Jesus, Lazarus, and his sisters, Martha, Ruth and Mary, were alone.
4) And Ruth was sore distressed. Her home was down in Jericho; her husband was the keeper of an inn; his name was Asher-ben.
5) Now, Asher was a Pharisee of strictest mien and thought, and he regarded Jesus with disdain.
6) And when his wife confessed her faith in Christ, he drove her from his home.
7) But Ruth resisted not; she said,
If Jesus is the Christ he knows the way, and I am sure He is the Christ.
8) My husband may become enraged and slay my human form; he cannot kill the soul, and in the many mansions of my Fatherland I have a dwelling-place.
9) And Ruth told Jesus all; and then she said,
What shall I do?
10) And Jesus said,
Your husband is not willingly at fault; he is devout; he prays to God, our Father-God.
11) His zeal for his religion is intense; in this he is sincere; but it has driven him insane, and he believes it right to keep his home unsullied by the heresy of Christ.
12) He feels assured that he has done the will of God in driving you away.
13) Intolerance is ignorance matured.
14) The light will come to him some day, and then he will repay for all your heartaches, griefs and tears.
15) And Ruth, you must not think that you are free from blame.
16) If you had walked in wisdom's ways, and been content to hold your peace, this grief would not have come to you.
17) It takes a long, long time for light to break into the shell of prejudice, and patience is the lesson you have need to learn.
18) The constant dropping of the water wears away the hardest stone.
19) The sweet and holy incense of a godly life will melt intolerance much quicker than the hottest flame, or hardest blow.
20) Just wait a little time, and then go home with sympathy and love. Talk not of Christ, nor of the kingdom of the Holy One.
21) Just live a godly life; refrain from harshness in your speech, and you will lead your husband to the light.
22) And it was so.

【続 く】


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