飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

原子力政策は、米国隷従のシンボル!!

2011-05-23 14:17:57 | 植草一秀

久々の植草一秀氏の転載記事!!
原子力政策の推進は米国主導
中曽根=自民党政権
その片割れ(与謝野)が、妄言を発し続けている!!




 
奇しくも因縁のア菅政権に取り込まれて(猟官したのか?)、経済企画相を簒奪した与謝野肇氏が妄言を発しまくっている。経済政策の妄言は、言うに及ばず、昨今は原子力政策維持に妄言は止まらない。

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 中曽根稚児として夙に有名であるから、筋書きは読めるが、あまりに幼稚な筋書きに見苦しさを覚えるのは一人ではない。もはや、老害を通り過ぎて、老醜の段階だ。



 経済の老害閣僚で止まるかと思ったら、原子力政策経済までも妄言を発し始めた。どこにその発言根拠を持しているのだろうか? 単なる原子力政策稚児で為すがまま、為されるがままの傍若無人ぶりだ。



 どこから、氏の『国民のため、云々』の持論が組み立てられているのか、皆目見当も付かない。要するに、官僚利権と原子力利権の代弁者に過ぎない。



 それももう終わりだろう。

 ふざけた内閣は、一日も早く葬り去らねばならぬし、なるだろう。 政権基盤をとうに失った簒奪政権は、与謝野簒奪閣僚と共に一日も早く葬り去らねばならぬ


 



【転載開始】2011年5月23日 (月)

Photo 

原発村番頭与謝野氏が理論的でない理論的主張示ス 


日本における原子力政策を推進したのは米国である。

 その経緯については、4月4日付記事
原発政策を誘導した米国核政策必見ドキュメント」
に記述した。
 
 ビキニ環礁で日本の延縄マグロ漁船「第五福竜丸」が被曝した。日本国内では反核運動が活発化した。
 
 米国は米ソ冷戦下で核兵器開発競争が世界的に激化するなかで、日本を米国の支配下に置く戦略を採用した。その推進者はアイゼンハワー大統領である。
 
①日本の原子力利用を米国の監視下に置くこと
②日本における反核・反米運動を抑圧すること
③日本の原子力利用を推進して米国企業のビジネスを拡大すること
の三つが目的に置かれただろう。
 
 日本の核武装の可能性については、米国は表面上、これを否定してきているものの、裏の裏では日本にその能力を備えさせることを暗黙のうちに想定してきたものと考えられる。
 
 日本側も表面で否定しながら、核能力の保有に対して積極的な思考が裏の裏の世界で確実に存在し続けてきたことは間違いない。
 
 一歩誤れば、暴発の危険を伴う、まさに微妙な緊張のうえに、日本の原子力政策を推進されてきた。
 
 米国が支配する日本の原子力利用推進プロジェクトの日本サイドエージェントが正力松太郎氏と中曽根康弘氏である。
 
 この中曽根康弘氏にぴったりと寄り添ってきたのが与謝野馨氏である。
 
 与謝野氏は大学卒業後、中曽根康弘氏の紹介で、「日本原子力発電」に入社する。その後、中曽根氏の秘書を経て、国会議員に転身したのである。頭のてっぺんから足の指先まで、とっぷりと日本原子力村に浸かり切った人物なのである。
 
 そして最近では、「民主党が日本経済を破壊する」と絶叫しておきながら、大臣ポストをぶら下げられると、臆面もなく民主党政権にすり寄る、「平成の変節王」でもある。
 
 2009年8月の総選挙では小選挙区選挙で落選した。しかし、自民党の比例代表候補名簿に登載してもらったおかげで、救済され国会議員の座を辛うじて維持した。
 
 その恩義のある自民党を離党して、議員辞職もせずに民主党政権入りした、老害議員の代表でもある。


この与謝野氏が暴言を吐き続けている。
 
 今回の事故後、原発を推進し続けてきたことに対して、
 
「原発を推進してきたことは決して間違いでない」
 
と述べ、原発を推進し続けてきたことについて謝罪する意思も
 
「ない」
 
と断言した。
 
 日本の原発政策は、米国がすべての図式を描き、官・業・政・電そして学の巨大な利権構造、癒着構造のなかで推進されてきた。その利権構造に身も心も浸かりきっているのが与謝野馨氏であり、その発言からは、激しい利権臭が立ち込めている。
 
 内閣不信任案を可決する前に、与謝野氏の問責決議を可決することが求められる情勢だ。
 
 与謝野氏は、原発事故について、
 
「神様の仕業としか説明できない」
 
と発言し、同原発の津波対策に関しても
 
「人間としては最高の知恵を働かせたと思っている」
 
と述べている。
 
  今回の事故で何よりも問題とされていることは、いまからわずか115年前に今回と同規模の津波があり、また869年の貞観地震でも同規模の地震があったこ とが事前に知られていたことだ。さらに、独立行政法人産業技術総合研究所が2009年にも、これらの地震の存在を根拠に津波対策の強化が必要であるとの警 告を発したにもかかわらず、東電はこの警告を無視して今回の事故を引き起こしたのだ。
 
 これらの経緯を知った上で「最高の知恵」などと述べているのなら、与謝野馨氏は政治家というよりも人間として信用のおける人物でないということになる。
 
 また、電源喪失の直接の原因は地震であったとの見方も強まっているが、発電所の地震震度は「異常に巨大な天災地変」とは程遠い。震度6弱か5強に過ぎなかった。
 
 原子力損害賠償法は原子力事故に伴う損害賠償責任を事業者に課している。但し書きに適用除外の可能性が示されていることが強調されるが、それは、「異常に巨大な天災地変」の場合に限られる。今回の災害は巨大ではあるが、「異常に巨大な天災地変」ではなかったと考えるのが常識的判断である。


また、与謝野馨氏は、金融機関による東電への債権放棄について、

電力事業のような公益事業に必要なお金を貸すことに、金融機関の貸手責任が発生することは、理論上あり得ない
 
と述べたが、まったく理論的でない主張を「理論的にあり得ない」と述べたのは、笑いを取りに行ったのだろうか。
 
 与謝野氏は公益事業にリスクは存在しないとでも考えているのか。
 
 東電が原子力発電のような途方もない高いリスクを伴う事業には、いかなる圧力に抗してでも参入しないといった、極めて健全な保守性を保持する公益事業体であったのなら、与謝野氏の主張も成り立つかもしれない。
 
  しかし、電力会社が原子力発電に参入する以上、巨大なリスクを切り離すことは絶対にできない。現世のなかで最高のリスクのあるビジネスが原子力ビジネスで ある。プラントを作るだけであればリスクはまだ限定されるが、核分裂そのものを事業とする以上、ほぼ無限大のリスクを背負うことは紛れもない現実だ。
 
 したがって、公益事業といえども、原子力事業を行う公益事業実施企業に対する与信には、常に最大級のリスクが伴うのは当然である。
 
 これが普通の世のなかにおける理論的思考、あるいは論理的思考である。
 
 与謝野氏は、2008年秋のリーマン・ショックの引き金となったサブプライムローンの例を挙げて
 
「貸手責任が発生するのは相手が返済能力がないと分かっているにもかかわらず、そこに貸し込んだ場合だ」
 
と述べたが、このような人物が経済財政政策担当相を務めているのだから菅政権の行く末は暗闇でしかあり得ない。
 
 金融機関の貸し手責任は、いかなる理由であれ、借り手企業が経営破たんすれば発生し得るものである。
 
  返済能力が非常に高いと思われた急成長を遂げている焼肉チェーン店が、何らかの過失により重大な食中毒事故を引き起こして倒産してしまったとしよう。この とき、金融機関は、この企業には返済能力がないと思ったのに貸し込んだわけではないが、法的整理手続きのなかで、応分の貸し手責任を問われることになるの である。


与謝野馨氏が5月22日のNHK日曜討論で、
 
金融機関の善意や良識に頼って、賠償スキームを作るというのは、甘いのではないか」
 
と述べたが、この点だけは正しい。
 
 銀行経営者は株主の意向を反映して経営にあたる責務を負っている。正当な根拠がなければ利益の社外流出をもたらす行動を取ることは難しい。
 
 何よりも重要なことは、問題を、自由主義経済、資本主義経済の根本ルールに則って解決することである。利権や癒着で問題処理を歪めてはならないのだ。なぜなら、その癒着の分だけ、事業者の責任が軽くなり、何の罪もない一般国民が負担を押し付けられることになるからだ。
 
 原子力損害賠償法第三条にある、「異常に巨大な天災地変」であるのかどうかの判断がまず必要になる。これに該当しないということになれば、東電が損害賠償責任を負うことになる。損害賠償規模が東電の支払い能力を超えれば、東電は法的整理にかけなければならない。
 
「善意や良識」ではなく、法の定めに従って政府が中立公正な処理を行うべきなのだ。
 
 電力の安定供給の重要性が指摘されるが、法的整理と安定供給は十分に両立し得る。
 
 適正な責任を問わないことによる弊害=モラル・ハザードを回避するための基本的な問題処理の考え方が


too big to close

であり、従来の考え方である
 

too big to fail

を否定するのが、現代の正統派理論である。
 
 菅政権からは対立する意見が提示されているが、実際の行動は、米官業政電+学の利権複合体の癒着構造、巨大利権構造を維持しようとするものになっている。
 
 菅政権がこのまま癒着の道を突き進むのか、国民は厳しく監視しなければならない。【転載終了】


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
小出先生の、参院での発言だそうです。 (こた)
2011-05-23 15:39:44
小出先生の、参院での発言だそうです。

http://kobayashiasao.blog65.fc2.com/blog-entry-819.html
いつも拝見させて頂いてます! (mika)
2011-05-23 15:58:19
いつも拝見させて頂いてます!

最初のと東電清水のポスター、怖いけど、最高です!!
人の死を望む事は今までありませんでしたが、この東電清水には殺意を覚えます。
死んだらお金なんて関係無くなるのに、この期に及んでも自分の老後の心配をしたり、「退職金目当て」見え見えのこの時期の辞職。
許せません。
福島の人に少しでも多く補償する為に、個人資産すら差し出すのが本来の姿だと思います。

これからも、正しい情報、楽しみにしてます!
今後も宜しくお願いします!
大バカ与謝野は (夜明けのいかづち)
2011-05-23 16:12:56
大バカ与謝野は
国会答弁で
「選挙演説(公約)と言っていることと
 今やっている事がちがうではないか?!」
との質問に

『 選挙演説は 「ウソも方便だ」 』と

発言した人物です。

皆さん、どう思います??
ウソついて当選しても良いの???
いつもありがとうございます。 (倭)
2011-05-23 17:33:29
いつもありがとうございます。

汚染内閣官僚早く辞めて頂きたい一日も早くこんな連中を見たり聞いたりしていると思考がマイナスになってしまいますね



http://m.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&client=mv-google&rl=yes&v=Z_Tg3sW9ElU

皮肉った歌でも聞いてください



明治から続いている外国の侵略は大東亜戦争の敗戦... (ootorami)
2011-05-23 19:19:31
明治から続いている外国の侵略は大東亜戦争の敗戦で侵略は加速し現代ではもうほとんど日本文化の伝統は形骸化、骨抜きになっている。

ここに来て、米国の金融政策が破たんして、まだお金を持っている日本に金よこせって脅迫したのが、東北大震災だ!

管政権はそれに屈した、日本は戦後数え切れないほど外圧に屈してきた!

もう少し賢くなろうよ、日本国民!

明治維新でで日本は穏やかな植民地になっているんだよ!(江戸時代と言うミラクルピースで欧米侵略者は日本の武士道の存在に脅威を感じゆっくりとした侵略をしただけなんだ)

日本はもう物理的には詰んでいる、コミック的にはもう「死んでいるんだ!」

それに対する精神的、霊的な部分を言えば日本が本当に好きだ!祖先が好きだったように、私も好きだ!
と言う心が日本を本来の「瑞穂の豊かな国土」に還るはずであるし、調和は聖徳太子からの遺言ではなかったのか!

教育では教えなくても、DNAはちゃんと刻まれてるはずだ!

日本の凄いところは、政治家、御用学者よりも名も... (ootorami)
2011-05-23 19:31:57
日本の凄いところは、政治家、御用学者よりも名もない一般市民の方が大局的に知的レベルが上だった言うことだ!

二世議員とか政治運動のままごと政治家よりも遥かに覚めた目と知識で見守っている。
名もない市民が居るって、日本はどんなアホが選挙で手を上げても駆逐する自浄作用がある。

民主党は次の選挙では誰も当選しない!(自民も例外ではない)
twitterにも書いたのですが、 (ひろみ)
2011-05-23 22:04:45
twitterにも書いたのですが、
政治家一人一人の原発についての考え方を知りたいです。
過去において原発推進であった人たち(政治家だけでなく、
著名人、知識人も含む)が、今、何を考え、今後について
どう考えているのか・・・知りたいです。
どこかに、まとめたものがあるのでしょうか?
ご存知な方がいらっしゃったら、教えてください。
もしないなら、今からでもまとめてみませんか?
すみません。連続で、 (ひろみ)
2011-05-23 22:23:53
すみません。連続で、


地下原発推進派などということ言い出す方々も出てきました。
地震・津波だけが問題じゃないのに・・・。
原発で作業する方々の、安全が保障されない原発という
存在に疑問が出ているのに・・・。
一度事故が起こったら、多くの人々の命を脅かすことが問題
なのに・・・。
人間の心を持っているとは到底考えられません、残念ながら。


そういった意味で、原発を推進するかしないかで、他でいくら
きれいごとを言っていても、その人の人となりが伺えるのだと
思うようになりました。
それで、上で書きましたように、このような大惨事になっても
尚原発推進派でいる方がどなたなのかはっきりさせたいな、と
思うのです。
国民の意見が反映できる仕組みがないのをいいことに、 (虚実戯言)
2011-05-23 23:06:24
国民の意見が反映できる仕組みがないのをいいことに、
為政者たちは彼らの自己利益を実現するのみの
『浅はかな深謀遠慮』をはぐらかすための稚拙な言説を振りまき
国民を愚弄しているのだろう。

国民が正面から糾弾すればするほど、
為政者にとっては思うつぼなのかもしれない。

そんな構図を妄想する度に失望感といらだちは深まるばかりだ。

だが、このようなサイトでの言説が常識として広まり、
彼らが裸の王様として恥を晒すことになる日の
近いことを切望する。
やっぱり、B・Fは工作員でした... (渡辺)
2011-05-24 17:50:25
やっぱり、B・Fは工作員でした...
//higasinoko-tan2.seesaa.net/
最近、東電に金を貰ったからと言って
ブログを閉鎖したりしています。
R・Kも危険ですね。

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