飄(つむじ風)

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不思議な少年!! その20

2009-04-17 12:35:30 | 物語

イエス十二歳宮に居る、律法の博士と議論す!!


 聖書によると、

《ルカによる福音書 / 2章 46節~50節
そして三日の後に、イエスが宮の中で教師たちのまん中にすわって、彼らの話を聞いたり質問したりしておられるのを見つけた。聞く人々はみな、イエスの賢さやその答に驚嘆していた。 
 両親はこれを見て驚き、そして母が彼に言った、「どうしてこんな事をしてくれたのです。ごらんなさい、おとう様もわたしも心配して、あなたを捜していたのです。」するとイエスは言われた、「どうしてお捜しになったのですか。わたしが自分の父の家にいるはずのことを、ご存じなかったのですか。」 
 しかし、両親はその語られた言葉を悟ることができなかった。》

とある。イエス幼少年期のこれぐらいでなかろうか。

<真珠雲か?>Img_2383

 


 イエスが立派のは、素晴らしいその智恵と行為にある。決して、素晴らしいとされるから立派なのではない。それは聖書からも窺える。が、十全ではない。滑落しているからである。取りわけ、少年期、青年期については皆無と言っていい。それは仕方のない部分もある。


 最も活躍した時期は30代。最も物議を醸した時期でもある。故に、大きく注目され、且つ又、攻撃も受けたであろうが、記録も多く留められたであろう。それまでは、知る人ぞ知るが、大きくは知られても居なかったであろうし、知るものは近親者若しくは関係する一部の取り巻きしか居ない。その取り巻きは、必ずしも、イエスの偉大性を予見してものばかりではない。当然である。


 幼きイエスを前にして、サンヘドリンの首長ヒレルの素直な姿勢が微笑ましい。そのサンヘドリンが、後にイエスを十字架に架けるのである。


 再びニルサレムの大祭となり、ヨセフとマリヤがその子を連れてそこに行った。時にイエス十二歳。エルサレムにはユダヤ人と諸国の改宗者が集まっていた。


 イエスは宮の広問で祭司と榑土の中に座を占めていた。そしてイエスは予言書を開いて読んだ。


 「禍なる哉ダビデの住みし町、アリエルよ、禍なる哉、われアリエルの武装を解かん、かくて、アリエルは嘆きて啼(なげ)かん。われ仇(あだ)のとりでをもてこれをとりかこまん。かくてわれこれを低くし、これは地より語らん、狎(な)れ狎れしき(=慣れ慣れしき:同義)巫女の如く、声なく抑えて語らん、ただささやきて語らん。


 その時無数のあだは、塵のごとくにわかにおそい来らん。万軍のエホバは雷電、暴風、地震、焼き尽す焔をもておそい来らん。見よ、これらすべての民らはわれを捨てたり。口をもてわれに近づき、口唇をもてわれをうらやめども、その心はわれに遠ざかれり。われをかしこみおそるるは人の誠命(いましめ)によりて教えられしのみ。


 この故にわれこの民イスラエルのなかにて、奇しき息を吹きかけん。智者の智恵は失せ、さとき者のさときはかくされん。)わが民はおのがはかりごとの見られざらんために、これをエホバに深くかくさんとす。彼らは夜の暗きにありておのが仕事をかくさんとして言う、誰が今われを見んや。誰か今われを知らんやと。


 あわれおろかなる考よ、造られし者が造り主に、彼は無用な者、われは自らを造れりと言うを得んや。また壷(つぼ)は口を開き、陶工に向って、なんじにたくみなし、なんじは何も知らずと言うべきや。されど、永くはかかることあらじ、やがてレバノンは肥沃の良田となり、良田は変じて小森となる時来らん。


 その日みみしいは神の言葉を聞き、めしいは神の記録書を読まん。苦しめる者はなぐさめられてよろこびにあふれ、すべて乏しき者は満たされ、すべて愚かなる者はかしこくならん。)民は帰り来て聖なる者を聖別し、心のなかの心にて、見よこれをあがめまつらん。」(イザヤ書二九)


 イエスがこれだけ読みおわると、書をそぱに置いて言った、「あなたがた、律法の先生たち、この予言者の言葉を解釈して下さいましょうか。」


 ヒレルは律法教師たちのなかに居ったが、立ち上がって言った、「恐らく今この言葉を読んだ若いラボニが解釈者でありましょう。」


 そこで、イエスは言った、「予言者の言うアリエルとはわれらのエルサレムです。利己主義と残酷とによって、この民はエロヒムに対して悪臭となった。予言者は遠くから今の時代を見て、この時代をかく言いました。


 われわれの博士、律法家、祭司、学者は、自分たちは賛沢に暮らしながら、貧民をしいたげています。イスラエルの犠牲や供物は神にはいまわしい物に過ぎない。神の求め給うただ一つの犠牲は自我です。人が人に対してかかる不正、残酷な行為をするから、聖なる方はこの国民について言います。


 

 『見よ、われ顚覆(くつがえ)さん、然り、くつがえさん、くつがえされん。その権威を持つ者の来るまで、その跡形(あとかた)さえも残らざらん。』(エゼキエル書二一・二七)


 全世界には一つの正義の律法があります。これを破る者は悩みを受けます。神は正しいからです。イスラエルは逢かに迷い出しました。公正と人間の権利を顧みません。されば、神はイスラエルを改革して、再び聖道に帰ることを求め給います。


 しかし若しわれらの民が神の声を聞かねば、見よ、遠くからもろもろの国民が来て、エルサレムを掠め荒し、われらの宮をこぼち、われらの民を外国に捕虜として連れて行きましょう。)しかし、これは永く続かない。たとい遠く広く散らばり、飼う者なき羊の如く、地上の国民の間に此処彼処(ここかしこ)にさまようとも、



 神は捕(とら)われの群集を連れ戻す時が来ましょう。イスラエルは帰って来て、平和に住みます。かくて数年の後、われらの宮は再び建ち、神のあがむる者、心の清き者の喜ぶ者が来て神の家を誇りとし、正義を以て支配するでしょう。」


 かく語ってイエスは座をはずした。人々はみなおどろいて言った、「これは屹度(きっと)キリストだ。」


【宝瓶宮福音書:栗原 基訳】


第五部 イエスの幼少時代と初期の教育

第十九章 イエス十二歳宮に居る。律法の博士と議論す。予言者の書を読む。ヒレルの求めに応じて予言を解釈す。

1)再びニルサレムの大祭となり、ヨセフとマリヤがその子を連れてそこに行った。時にイエス十二歳。

2)エルサレムにはユダヤ人と諸国の改宗者が集まっていた。

3)イエスは宮の広問で祭司と榑土の中に座を占めていた。

4)そしてイエスは予言書を開いて読んだ。

5)「禍なる哉ダビデの住みし町、アリエルよ、禍なる哉、われアリエルの武装を解かん、かくて、アリエルは嘆きて啼(なげ)かん。

6)われ仇(あだ)のとりでをもてこれをとりかこまん。

7)かくてわれこれを低くし、これは地より語らん、狎(な)れ狎れしき巫女の如く、声なく抑えて語らん、ただささやきて語らん。

8)その時無数のあだは、塵のごとくにわかにおそい来らん。

9)万軍のエホバは雷電、暴風、地震、焼き尽す焔をもておそい来らん。

10)見よ、これらすべての民らはわれを捨てたり。口をもてわれに近づき、口唇をもてわれをうらやめども、その心はわれに遠ざかれり。われをかしこみおそるるは人の誠命(いましめ)によりて教えられしのみ。

11)この故にわれこの民イスラエルのなかにて、奇しき息を吹きかけん。智者の智恵は失せ、さとき者のさときはかくされん。

12)わが民はおのがはかりごとの見られざらんために、これをエホバに深くかくさんとす。彼らは夜の暗きにありておのが仕事をかくさんとして言う、誰が今われを見んや。誰か今われを知らんやと。

13)あわれおろかなる考よ、造られし者が造り主に、彼は無用な者、われは自らを造れりと言うを得んや。

14)また壷(つぼ)は口を開き、陶工に向って、なんじにたくみなし、なんじは何も知らずと言うべきや。

15)されど、永くはかかることあらじ、やがてレバノンは肥沃の良田となり、良田は変じて小森となる時来らん。

16)その日みみしいは神の言葉を聞き、めしいは神の記録書を読まん。

17)苦しめる者はなぐさめられてよろこびにあふれ、すべて乏しき者は満たされ、すべて愚かなる者はかしこくならん。

18)民は帰り来て聖なる者を聖別し、心のなかの心にて、見よこれをあがめまつらん。」(イザヤ書二九)

19)イエスがこれだけ読みおわると、書をそぱに置いて言った、「あなたがた、律法の先生たち、この予言者の言葉を解釈して下さいましょうか。」

20)ヒレルは律法教師たちのなかに居ったが、立ち上がって言った、「恐らく今この言葉を読んだ若いラボニが解釈者でありましょう。」

21)そこで、イエスは言った、「予言者の言うアリエルとはわれらのエルサレムです。

22)利己主義と残酷とによって、この民はエロヒムに対して悪臭となった。

23)予言者は遠くから今の時代を見て、この時代をかく言いました。

24)われわれの博士、律法家、祭司、学者は、自分たちは賛沢に暮らしながら、貧民をしいたげています。

25)イスラエルの犠牲や供物は神にはいまわしい物に過ぎない。神の求め給うただ一つの犠牲は自我です。

26)人が人に対してかかる不正、残酷な行為をするから、聖なる方はこの国民について言います。

27)『見よ、われ顚覆(くつがえ)さん、然り、くつがえさん、くつがえされん。その権威を持つ者の来るまで、その跡形(あとかた)さえも残らざらん。』(エゼキエル書二一・二七)

28)全世界には一つの正義の律法があります。これを破る者は悩みを受けます。神は正しいからです。

29)イスラエルは逢かに迷い出しました。公正と人間の権利を顧みません。されば、神はイスラエルを改革して、再び聖道に帰ることを求め給います。

30)しかし若しわれらの民が神の声を聞かねば、見よ、遠くからもろもろの国民が来て、エルサレムを掠め荒し、われらの宮をこぼち、われらの民を外国に捕虜として連れて行きましょう。

31)しかし、これは永く続かない。たとい遠く広く散らばり、飼う者なき羊の如く、地上の国民の間に此処彼処(ここかしこ)にさまようとも、

32)神は捕(とら)われの群集を連れ戻す時が来ましょう。イスラエルは帰って来て、平和に住みます。

33)かくて数年の後、われらの宮は再び建ち、神のあがむる者、心の清き者の喜ぶ者が来て神の家を誇りとし、正義を以て支配するでしょう。」

34)かく語ってイエスは座をはずした。人々はみなおどろいて言った、「これは屹度(きっと)キリストだ。」

 

【原文:The Aquarian Gospel of Jesus by Levi H. Dowling  

SECTION V<o:p></o:p>

HE<o:p></o:p>

Childhood and Early Education of Jesus<o:p></o:p>

<o:p></o:p>

CHAPTER 19<o:p></o:p>

Jesus at the age of twelve in the temple. Disputes with the doctors of the law.
Reads from a book of prophecy. By request of Hillel he interprets the prophecies.
<o:p></o:p>

AGAIN the great feast in Jerusalem was on, and Joseph, Mary and their son were there. The child was twelve years old.
2) And there were Jews and proselytes from many countries in Jerusalem.
3) And Jesus sat among the priests and doctors in the temple hall.
4) And Jesus opened up a book of prophecy and read:
5) Woe, woe to Ariel, the town where David dwelt! I will dismantle Ariel, and she shall groan and weep:
6) And I will camp against her round about with hostile posts;
7) And I will bring her low and she shall speak out of the earth; with muffled voice like a familiar spirit shall she speak; yea she shall only whisper forth her speech;
8) And foes unnumbered, like the grains of dust, shall come upon her suddenly.
9) The Lord of Hosts will visit her with thunder and with tempest, and with storm; with earthquake, and with devouring flames.
10) Lo, all these people have deserted me. They draw to me with speech, and with their lips they honor me; their hearts are far removed from me; their fear for me is that inspired by man.
11) And I will breathe an adverse breath upon my people, Israel; the wisdom of their wise men shall be lost; the understanding of their prudent men shall not be found.
12) My people seek to hide their counsel from the Lord, so that their works may not be seen. They fain would cover up their works with darkness of the night, and say, Who sees us now? Who knows us now?
13) Poor, foolish men! shall that which has been made say of its maker, He is naught, I made myself?
14) Or shall the pot speak out and say to him who made the pot, You have no skill; you do not know?
15) But this will not forever be; the time will come when Lebanon will be a fruitful field, and fruitful fields will be transformed to groves.
16) And on that day the deaf will hear the words of God; the blind will read the Book of God's Remembrance.
17) And suffering ones will be relieved, and they will have abundant joy; and every one that needs will be supplied; and it will come to pass that all the foolish will be wise.
18) The people will return and sanctify the Holy One, and in their heart of hearts, lo, they will reverence him.
19) When Jesus had thus read he put aside the book and said,
You masters of the law, will you make plain for us the prophet's words?
20) Now, Hillel sat among the masters of the law, and he stood forth and said,
Perhaps our young rabboni who has read the word will be interpreter.
21) And Jesus said,
The Ariel of the prophet is our own Jerusalem.
22) By selfishness and cruelty this people has become a stench unto the Elohim.
23) The prophet saw these days from far, and of these times he wrote.
24) Our doctors, lawyers, priests and scribes oppress the poor, while they themselves in luxury live.
25) The sacrifices and the offerings of Israel are but abomination unto God. They only sacrifice that God requires is self.
26) Because of this injustice and this cruelty of man to man, the Holy One has spoken of this commonwealth:
27) Lo, I will overturn, yes, I will overturn, it shall be overturned, and it shall be no more until he comes whose right it is and I will give it unto him.
28) In all the world there is one law of right, and he who breaks that law will suffer grief; for God is just.
29) And Israel has gone far astray; has not regarded justice, nor the rights of man, and God demands that Israel shall reform, and turn again to ways of holiness.
30) And if our people will not hear the voice of God, lo, nations from afar will come and sack Jerusalem, and tear our temple down, and take our people captive into foreign lands.
31) But this will not forever be; though they be scattered far and wide, and wander here and there among the nations of the earth, like sheep that have no shepherd guide.
32) The time will come when God will bring again the captive hosts; for Israel shall return and dwell in peace.
33) And after many years our temple shall be built again, and one whom God will honor, one in whom the pure in heart delights will come and glorify the house of God, and reign in righteousness.

34) When Jesus had thus said, he stepped aside, and all the people were amazed and said,
This surely is the Christ.<o:p></o:p>

【続く】


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