翔ぶ少女 原田マハ著 ポプラ文庫
阪神大震災で両親を失った三兄妹と妻を失った心療内科医のゼロ先生が絶望の淵から立ち上がり生き抜いて行こうとする人間の力強さと心の絆が描かれていた物語でした。小説に描かれた震災の描写はニュースや写真を目と耳から伝わってきたものとはまた違う想像力を働かせなければ伝わってこない震災に遭った人々の気持ちや感情が表現されていて、考えさせられました。辛さや困難に立ち向かいながらも頑張って行こうとする彼らの姿には心が打たれました。この物語の主人公、三兄妹の真ん中で震災時に足にケガをしてしまった少女、丹華(ニケ)は、勝利の女神、サモトラケのニケを連想させる名前と同じで、彼女の羽のシーンでは、ファンタジー的なシーンが盛り込まれていてたりして、この小説のタイトルが飛ぶではなくて翔ぶと付けられている意味もよくわかりました。この小説の舞台が神戸の長田なので、この小説の中では関西弁での会話がいっぱい出てくるのですが、ちょっとこんな言い方するかなあとか思った箇所はいっぱいあったのですが、著者が大学在学時に神戸におられたという経歴を見て関西弁をまっとうされているわけではないからだろうなあと納得しました。すらすら読めるので、中高生にもオススメの小説です。原田マハさんの小説にはまってしまったような気がします。次は何を読もうかなあ。
阪神大震災で両親を失った三兄妹と妻を失った心療内科医のゼロ先生が絶望の淵から立ち上がり生き抜いて行こうとする人間の力強さと心の絆が描かれていた物語でした。小説に描かれた震災の描写はニュースや写真を目と耳から伝わってきたものとはまた違う想像力を働かせなければ伝わってこない震災に遭った人々の気持ちや感情が表現されていて、考えさせられました。辛さや困難に立ち向かいながらも頑張って行こうとする彼らの姿には心が打たれました。この物語の主人公、三兄妹の真ん中で震災時に足にケガをしてしまった少女、丹華(ニケ)は、勝利の女神、サモトラケのニケを連想させる名前と同じで、彼女の羽のシーンでは、ファンタジー的なシーンが盛り込まれていてたりして、この小説のタイトルが飛ぶではなくて翔ぶと付けられている意味もよくわかりました。この小説の舞台が神戸の長田なので、この小説の中では関西弁での会話がいっぱい出てくるのですが、ちょっとこんな言い方するかなあとか思った箇所はいっぱいあったのですが、著者が大学在学時に神戸におられたという経歴を見て関西弁をまっとうされているわけではないからだろうなあと納得しました。すらすら読めるので、中高生にもオススメの小説です。原田マハさんの小説にはまってしまったような気がします。次は何を読もうかなあ。