牛を飼う球団

牛を飼う球団　嘉瀬雅則　著　小学館
大分前に新聞の書評に載っていて読んでみたいなあと思って図書館で予約して借りた本でした。この本は、経営難で球団存亡の危機に瀕していたプロ野球・独立リーグの四国アイランドリーグプラスに所属する球団「高知ファイティングドッグス」を若き実業家・北古味鈴太郎がオーナーに就任することで前例のない取り組みで球団を活性化させ、球団の黒字化を目指していく実話です。（小学館のＨＰより転載）球団の活性化にエネルギーを費やす諸々の方々の奮闘の様子が描かれている本でした。高知を愛する郷土愛の深さと人と人との結びつきと様々なアイデアで球団の活性化のみならず、過疎化が進む地域の牧畜、農業、観光、医療などの分野にも貢献し、地域を活性化していこうとする意気込みがすごいなあと思いました。藤川球児選手がダイリーグから日本に戻ってきたときに入団を発表したニュースでこの球団の存在を初めて知りましたが、球団を作ろうとした経緯やその過程を知ることができた味わい深い本でした。