TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

剣岳 点の記

2010年05月24日 | 映画鑑賞日記
先日レンタルして見た映画剣岳点の記は見ごたえがあった。
今まで見た映画の中でもピカイチ背景がとてもきれいだった。
最後がとてもよかった。
最近見た映画の中では見てよかったと思えるいい映画だった。
明治時代後半、地図を作るために前任未踏とされてきた剣岳に
地元の案内人と登る測量官たちを描いたこの映画は、
なぜ山に登るのかという簡単そうで説明できないことを
ちゃんとわからせてくれるような映画だった。
なぜ人は仕事しないといけないのとか、
なぜ自分はここにいないといけないのとかごちゃごちゃした
いろいろな理屈がいらない映画だった。
ただ山に登るということをテーマにしているように見えるが
理屈なしに人間本来の生きる姿がそこには描かれていた。
映画の中で流れる挿入曲もどこかで聴いた曲だった。
バッハのG線上のアリアとかビバルディの曲とかだった。
他にも聴いたことがあるクラシックの曲だった。
山に登ったときによく見かける三角点。
これだけ多くの人々が苦労して登って立てた三角点だったのだ。
最後のこの映画に係わられた方々の名前が紹介される場面では
普通の映画と違って出演者の役者さんの名前からスタッフから
監督さんまですべて『仲間たち』と紹介されていた。
『仲間たち』という言葉がこの映画の原点、映画作りの姿勢、
伝えたいことのすべてを語っていた。







コメント
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