台風由来の低気圧のため、まとまった雨雲が能登半島を多い、元日の能登半島地震の被災地にも大きな被害をもたらしています。大雨が続くと、地滑りや河川の氾濫が起こります。能登では、そもそも元日の能登半島地震のために地盤が緩んでいたり、手つかずの倒壊家屋や瓦礫があるために、地滑りが起こり易くなっていたり、河川の氾濫時の被害が大きくなったのではないかと想像します。
個人的な印象ですが、9ヶ月も復旧に時間がかかるもんなのでしょうか。石川県知事は、自民党所属なので、尚更そう思います。数の力で政府を動かし、お金と資源を集中させれば、早期の復旧ができたのではないでしょうか。やっぱり、裏金問題の対応に追われ、被災地まで気が回らなかったのではないでしょうか。今、総裁選ワイドショーをやっていますが、東京のこととか、地方のこととか、無責任な空論が繰り広げられているように見えます。地方と言うなら、能登の被災地が最重要議題として議論されるべきでしょうが。
半島の一番先は、地方と呼ばれる地域の中で、最も不便な場所です。そこで起こった災害に対処するということは、地方に対する日頃の取り組みの無さを挽回するための取り組みでもありますから、余計に力を注ぐべきなのです。半島の先の地方での復旧作業は困難だ言うのは、何を今さらです。だからこその課題でしょうが。そういった意味で、政府の地方に対する無策ぶりが、この度の能登半島地震の復旧に顕著に表れていますし、その延長線上にこの度の大雨の災害も含まれていると思います。今の政治の地方に対する向き合い方は、あまりにも無作為で怠慢だと思います。
こうなってしまったのは、国民にも責任があるのではないかと思います。情報を共有するにしても、テレビのニュースの論調をそのまま鵜呑みにして、テレビのニュースをそのまま信じるのが情報共有になっています。ニュースにならなくなったら忘れてしまう。ほとんど、同調圧力です。そうではなく、たくさんの情報や、異なる情報さえも参考にし、自分で考えて、他の人の考えも参考にして判断できるようになれば、建設的な対応へと具体的につながるようになるのではないかと思います。
能登半島での大雨で多くの被害が出ていますが、能登半島地震後の対応の不味さが災害を大きくしていると思います。能登半島での大雨による災害は、人災です。同じように、福島原子力発電の事故現場も人が入れないために、脆弱で危うい状態のまま放置されています。再び大きな災害がそこを襲ったなら、とてつもなく大きな人災につながることが想像できます。そうならないように、政治にはもっと頑張ってもらいたいものですが、多くは大企業の希望に添う政治が行われているように思います。国民の希望に添う政治が行われるようになるためには、国民も成長しなければならないと思う今日この頃です。