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融通無碍 翼を休めてみませんか

新温泉町浜坂にある日本キリスト教団浜坂教会の
牧師日記

「頼るものが違っていた」

2016年12月16日 | 聖書のお話

「頼るものが違っていた」 マタイによる福音書 2章1~12節

 ヘロデ王は、東の国からやって来た占星術の学者たちによって、新しいユダヤ人の王が生まれたことを知り、不安を覚えました。自分たち一族の権力や利権を脅かすライバルが現れたと思ったからでしょうか。エルサレムの人々も皆、不安を覚えたと伝えられています。エルサレムの人々の不安は、権力の交代が起こる際、混乱や争いが起こり、自分たちの生活が犠牲にされてしまうことへの不安だったのでしょうか。占星術の学者たちは、新しいユダヤ人の王として生まれた方を礼拝することが目的でした。ヘロデ王もまた、占星術の学者たちから幼子の居場所を教えてもらった後、「私も行って拝もう」と言いました。

 同じ「礼拝」という言葉ですが、占星術の学者たちは信仰に基づく礼拝を、ヘロデ王は人間の思惑に基づく礼拝を意味していました。その証拠に、占星術の学者たちが礼拝を終えた後、夢で「ヘロデのもとに帰るな」とのお告げを受けたとき、お告げに従って真っ直ぐ自分たちの国へと帰って行きました。たとえ権力者の言葉であっても聞き従わず、神の言葉にだけ聞き従うという占星術の学者たちの信仰が示されました。一方、人間の思惑を「礼拝」という言葉で包んだヘロデ王は、神さまを頼りにするのではなくて、人間の権力や利権を頼りにする人でした。ヘロデにとっての礼拝は、幼子を殺すことに他なりませんでした。頼るものが違っていると、進む道も違って来るものです。

 


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カニ漁の漁船転覆事故

2016年12月16日 | 日記

 岩美の田後漁港所属のカニ漁船が転覆し、乗組員が死亡とのニュースがありました。岩美というと、浜坂から鳥取に行く途中にあります。

 日本海新聞によると、乗組員の方々は9名おられ、多くは鳥取の方で、出雲の方がお一人、そして新温泉町の方がお一人、インドネシア国籍の若い方がお一人とのことです。新温泉町でカニ漁といえば、浜坂の人なのでしょうか。

 当時の現場は、天候が悪かったとのことです。一刻も早い発見を祈ります。

 

 


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