わさびの日記

老後の暮らしを模索しています。健康のためランニング、楽しみにクラリネット、それに古文書解読を趣味にしたいと思っています。

徒然草第一段 (ひたふるの世捨人)

2021-07-26 18:34:44 | 徒然草

人は皆、生まれた時は裸の赤ちゃんで、人生のスタートラインは同じように思えますが、実は持って生まれた姿形や性格はそれぞれ違い、頭の賢さにも差があります。さらに、親の地位や裕福さはその後の人生に大きく影響します。そうしたことは、どうにも仕方ないことですが、心の持ち方は如何ようにもなります。しかし、世俗に染まり人を出し抜いてがむしゃらに生きようとすると、"ほら生来の本性が現れた"と陰口をたたかれ、評価を下げてしまいます。また逆に、持って生まれたものがどんなに良くても、それを磨く努力をしなければ怠惰な悪癖が染みついてしまいます。

それじゃ、どうすればよいのか。「ひたふるの世捨人は、なかなかあらまほしきかたもありなん」、世俗の欲得に執着せず、人の噂に左右されずに自分の信じる道を生きることが大切なのでしょう。それができれば、「人の鏡ならんこそいみじかるべけれ」といったように人の手本となる、羨ましがられる生き方ができるのではないでしょうか。

いやいや、自分にはなかなか難しくて、道は遠い感じです。

 

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