花咲爺さんの独り言

昔は花を咲かせた事もあったのか? 自慢話ばかりするお爺さんです。歳に似合わず山登りや庭園鉄道、カメラいじりが大好きです。

卓上旋盤の安全カバーを修理しました。

2014年08月28日 12時19分15秒 | 工作機械
 昨年の5月に購入した「卓上旋盤」も、色々と験し挽きした後は、1年以上お蔵入りしていました。そんな卓上旋盤をふと思い出し、無性にいじりたくなりました。



 ところが取り出して見てびっくり、「安全カバー」が壊れれいるではありませんか! 保管中は段ボール箱を上からかぶせているのですが、その上から何らかの荷重がかかったようです。
 この安全カバーは回転するチャックを覆う様に設けられており、安全面でとても重要な装置です。よってこのカバーには開閉と連動して、電源スイッチが働くようになっており、ウッカリミスを無くする様にもなっています。





 壊れたカバーはポリスチレン樹脂(PS)で出来ており、補修には接着も考えらレましたが、傷痕が見苦しいので、追加部品を作って傷口を隠すと同時に、ビスアップする事にしました。
 材料はありあわせの真鍮板を使い、アングル上に曲げて作りました。



補修が終わった安全カバーを取り付けてみました。これはカバーを開いた状態です。この状態ではスイッチが切れており、モーターを始動しようとしても全く動きません。





この状態がカバーを閉じた(カバーがチャックを覆った)状態です。念のため機械を始動させてみました。透明部分の減少で若干視認性は悪くはなりましたが、まずまずの仕上がりだったと思いました。





フライス盤にトラブル発生・・・、早速修理しました。

2013年07月11日 21時09分48秒 | 工作機械
先日卓上フライス盤のコラム補強の件を報告しましたが、補強の効果を試す間もなく、動力部を支えているバランサーのステーが壊れました。この件、黙っておれば誰にも知られる事ではありませんが、後に続く方達のために、恥を忍んでご報告しておきましょう。



この写真は既に新しい部品に付け替えたものです。コラムから出ている円筒形の筒の中にコイルスプリングが内蔵されており、ステーを上向きに持ち上げる力が働いています。このステーが折れたのです。



これは折れたステーと、鉄工所で新しく作ってもらった物を並べて撮った写真です。ご覧のように当初付いていたステーは、一瞬の内に3つに分断されてしまいました。



余りにも破損の仕方がおかしいので、破断面をよく観察してみました。そして判った事は、材料が鋼ではなく鋳鉄であったと言う事です。普通このような部品に鋳鉄を使うなんて考えられない事です。

直ぐに、販売元(出品者)にクレームを付けようとしましたが、クレーム期間の2週間を過ぎていたことと、仮にクレームが聞き入れられても、またこのような材質の部品が送られてくるのかと思い、クレーム申請は断念しました。そして先日コラムの補強板を作って貰った鉄鋼所で、新しく鋼で作ってもらう事にしました。



新しいステーを組み込んだので、前回のコラム補強の効果を確かめる為、取あえずはアルミ材(庭園燈の脚の部分)を削ってみました。結果はとても気持ちよくサクサクと削れました。その模様は写真だけでは判らないので動画も添付しておきます。



フライス盤のコラムの補強が完了しました。

2013年07月05日 22時54分36秒 | 工作機械

鉄工所に依頼していた補強板が出来たとの知らせがあったので取りにいって来ました。穴を含めた全体の形状が全てレーザー加工によるものだそうです。



早速ベースにも穴を明け、M10のタップ立てをしました。M10の下穴は鋼だと8.5mmなのですが、鉄工所の社長から『相手が鋳鉄だったら下穴は少し小さめに明けなさい』とのアドバイスを頂いたので8.0mmにしました。タップ立てはやや難しくはありましたが、鋳鉄の脆さを考えると妥当な選択だったと思います。



これが完成状態です。これでコラムを前後から抱きかかえた構造になりました。明日以降ベースやテーブルとの直角や垂直の測定をしながら最終的な固定をする予定です。


フライス盤のコラム補強に取り掛かりました。

2013年06月29日 21時23分53秒 | 工作機械
私の購入した卓上フライス盤は、コラムをベースに対して左右45度傾ける事が出来る構造になっています。しかしそれが禍してコラムが前後に傾きやすい(剛性が不足)と言う弱点があります。その点は購入前から承知しており、もし問題があればネットで紹介されているような対策を講じる積りでいました。



実際現物を手にしてみて、今まで色々な削り方をしてみましたが、ワークがアルミであったため、あまり気にすることもありませんでした。だが最近、多少強引に負荷を掛けて見たりする内に、やはり補強しておいた方が良いのではと思うようになりました。



そこで3度目の分解(1度目は玄関から2階に上げるため、2度目は作業台に載せるため )をしました。そして今回はコラムとベースも切り離しました。( オイルパンは、後からバーべキューの鉄板を追加した物です )



ネットでは各種の補強方法が紹介されていますが、私は少々費用をケチって、コラム後方に1枚の鉄板を当てる事にしました。この写真はその補強の図面を描いて、念のため紙を切り抜き現物に当ててみたところです。

この補強板、材料の調達やら大きな穴を明ける必要もあるため、鉄工所に頼む事にしました。しかしその鉄工所が何処にあるか見当がつきません。昔は身近た所に必ず1軒や2軒はあったのに最近はほとんど目にしなくなりました。そこでネットで調べたら比較的近くにあることが分かりました。
早速図面を持って、断られるのを覚悟で鉄工所を訪ねてみました。ところがそこの社長が事の外関心を示してくれ,すんなりと商談成立しました。早ければ来週中頃には出来上がる予定です。それまでの間に、私はベースとコラムに各々2個ずつ穴を明けタップ立てをしておく予定です。

出来の悪い子供ほど可愛いとか!? 手の掛かる物を購入したものだと思う反面、いろいろと考えさせて貰ったり、作らせて貰ったりと、まんざらではない心境です。

クランピングキットを使ってみました。

2013年06月21日 20時50分45秒 | 工作機械
今日で3日続きの雨、外の仕事も出来ないので、ついついまた機械いじりをしました。今日はフライス盤でちょっぴり異形な物を削ろうとしたので、クイックバイスが使えず、付属品の「クランピングキット」を使ってみることにしました。



今回のワークはご覧のように掴み所の無い形状をしています。これをテーブルに固定するにはフランジ部分を両サイドから抑えればいいなと、先ずは小さなクランプを使ってみました。



1枚目の写真では判り辛いのでちょっとアップしました。三角形のブロックの斜面にギザギザがついており、抑え板の方のギザギザをかみ合わせて高さ調節が出来る仕組みです。
(ギザギザなんて子供みたいな表現ですが、本当に爺さんエンジニアだったのでしょうか?)



三角形のブロックは大きさが3種類で各々4個ずつ揃っています。ワークの大きさで選びます。この写真は一番大きな物を使ってみたところです。ギザギザは小さいけれどなかなかしっかり固定する事ができました。

今夜の天気予報では、明日と明後日は梅雨の中休みで晴れるらしいので、庭や畑の仕事も出来そうです。



手当たり次第 削っています。

2013年06月18日 22時10分02秒 | 工作機械
旋盤やフライス盤を揃えたものの、これと言って製作する当てもありません。今は何でも手当たり次第削っては操作方法や勘を養っています。



これは100円ショップで見つけたアクリル製のペーパーナイフです。ナイフの部分は切り捨て、取っ手部分の角柱を四つ爪チャックにセットして削ってみました。四つ爪チャックは角柱を掴むのには適していますが、爪が単独に動くのでセンター出しに時間を取られました。
削った部分にダイヤルゲージを当ててみました。針の振れは一目盛り(0.01)の半分以下でした。



これは外形が60mmあるコップ状のアルミ製品です。使わなくなった庭園照明器具の土台部分でした。これも四つ爪チャックの爪を逆にセットし直して使いました。やはりセンター出しが難しいので、芯押し台に回転センターを付けて、あらかじめ工作物に開いていた穴に差し込んだら、比較的簡単に芯出しが出来ました。

このところ、花咲爺さんは何でも見つけたら削りたがるので、物置のガラクタ達がささやいていました。『毎日が身を削られる想いです』と・・・・・ (笑)


フライス盤を組み直したのでテストしました。

2013年06月16日 20時48分22秒 | 工作機械
昨日、出来上がった作業台にフライス盤を据え付ける為に3つに分解したしたので、今日は念のために主軸の芯振れと試し削りをしてみました。



こんな時に、先日購入したダイヤルゲージとマグネットスタンドが役に立ちます。写真では張りの動きが判らないので、動画を載せておきます。



この針の動きを大きいと見るか小さいと見るか? 私にはよく判りませんが、0.02mmが許容値だと聴いた気もするので、先ずは合格かななんて考えています。何方か良くご存知の方がいらっしゃったら教えてください。



これは余談ですが、旋盤にせよフライス盤にせよ切削加工は必ず切り粉が出ます。その切り粉を毎回綺麗に掃除するのが「プロの作業者のタシナミ」と心得、作業が終わったら必ず掃除しています。
そこで大活躍してくれるのが、庭園鉄道保全用に購入していた乾湿両用集塵機「ロボコン」です。これから先、鋼材等を削るようになったら切削液を使う事になるでしょうが、その時はこの乾湿両用が一段と威力を発揮してくれる事でしょう。


フライス盤がようやく「卓上」に載りました。

2013年06月15日 20時51分24秒 | 工作機械
卓上旋盤と卓上フライス盤を購入したものの、それを載せる作業台が間に合ってなかったので、たちまちは床に置いたままですした。
今日は朝から久々の雨で、庭仕事も畑仕事も出来ないので、早速ホームセンターに出向き、取りあえずはフライス盤を載せる台を作ることにしました。



フライス盤は本体だけで70㎏近くもあるので、材料はSPF材とコンパネを使う事にしました。



少々大袈裟過ぎたかな? と思うほど丈夫な物ができました。実はその理由は是非キャスターを付けたくて、移動に耐えられる剛性を持たしたかったからです。



キャスターのタイヤは床を汚さないように樹脂製にしました。キャスター1個当たりの耐加重は確か35~40㎏程の物です。



ついでにバーベキュー用の鉄板も買ってきました。取っ手を取り外せばオイルパン(受け皿)に丁度いいサイズです。( これは以前、何方かのHPで拝見した事があったのを思い出し、アイデアを戴きました )



作業台は出来たもののそれに載せるのが大変です。宅配で届いた時の様に、また3分割して台上で組み直しました。2度も同じ事をやると多少要領も良くなりました。



一応これが定位置に収まった姿です。ただもう1つ、旋盤の方が出来ていませんので、それ次第では多少移動するかもしれません。その為のキャスター付きなのです。

卓上フライス盤も、床に置いてあればただの「フライス盤」ですが、台の上に載っかったので正真正銘の「卓上フライス盤」になりました。(笑)


先ずは機械の精度を測ってみたくて・・・

2013年06月11日 21時30分29秒 | 工作機械
この度購入した卓上旋盤と卓上フライス盤の精度を把握する為には、どうしてもダイヤルゲージとマグネットベースが必要な為、昨日ネットで注文しました。そしたら早速今朝早く品物が届きました。注文してから丸一日も経っていないので、その速さに少々驚きました。



これが今回注文した品です。ダイヤルゲージとマグネットベースが目的でしたが、送料がタダだったので、ついでにデジタルノギスも買いました。


ダイヤルゲージは標準型で目量0.01mmの物です。いろいろ格安の物も有りましたが、これだけはメーカー品(ミツトヨ)を選びました。マグネットベースは微動送りは付いていますが格安品です。


これが、ついでに買ったデジタルカーボンノギスです。何故カーボン製を買ったのか? 実は使用目的がワークの計測用ではなく、刃物台やベッドの送り量を「簡易デジタル化」にしたかったので検討用に買いました。( 以前ネットで、何方だったかそんな工夫をされていたのを見たことがあります。)計測用は改めてスチールのノギスを買う予定です。

これで明日以降、主軸の振れや各部の平行度、直角度などをチェックする予定にしています。とは言うものの、何処をどうやって計ればいいのか? イロハから勉強です。計測の方法をご存知のお方がいらしたら教えて頂けませんでしょうか!?




フライス盤に同梱されていた付属品

2013年06月10日 20時18分00秒 | 工作機械
先に、フライス盤の「試し削り」を紹介しましたが、ここで改めて付属品の紹介をしておきます。



これはコレットチャックのセットです。コレットチャックと4、6、8、10、12、14、16mmのコレットが揃っています。



これはエンドミルという刃物です。各サイズのコレットとセットでコレットチャックに取り付けます。これも 4、6、8、10、12、14、16mm 7つのサイズが揃っていました。



これはバイスです。100mmまでの工作物(ワーク)を固定するのに使えますが、掴むだけで並行や垂直が保たれるような配慮もなされています。よってクイックバイスとも言うらしいです。



これはクランピングキットです。ワーキングテーブルにワークを固定する道具です。全部で58ピースありました。整理整頓を考えてこんな収納箱が付いていました。



これはクランピングキットを改めてチェックする為に床に並べて見た写真です。数個の部品は既に試し削りのために使用中です。



残るはドリルチャックと工具類です。安全のために保護カバーも付いていました。