負けない MCTDとの気ままな日々

MCTD、シェーグレン症候群である大学生の気ままな毎日をリポートします。

ラボの役職を解説する

2023-07-21 08:32:00 | 研究室ぐらし(博士のタマゴ)
「研究所でのラボの皆さんの役職がよくわかりません」というお声を提携大学院などを利用したいという学生からよく聞きます。おはようございます。

ほんと、大学ってこの点楽ですよね。准教授と助教授、どっちが偉いんだっけとか、まあいまいちわからない点があっても何とか「指導教員(教官)」で全てをやり過ごせます。

ただ、民間の研究機関で院生が研究をするとなるとそうはいきません。部長、室長、PI、sub PIなどさまざまな呼び方がラボや機関によってあります。これは最悪にややこしいですね。私も大学から来て当初、ラボの人間関係に不満はなかったのですが、この点で火を吹くような思いを何度かしました。例えば、PI、sub PIの両方に送る必要があるメールをPIだけに打って、後から「sub PIにも送ってやってください」とPIから直々に返信がきたり、そんな事態を防ごうとやたらたくさんの人をメールリストに入れたり。まあ、三ヶ月もすればなれますよ。

というわけで今日は研究機関のラボの役職を解説します。

PI:研究室のボス。部長やリーダーなんていうところもある。教授、といってもいい。とにかくなんか買う時、なんかする時にはこの人の許可を取る。

Sub PI:研究室の準ボス。室長やプロジェクトマネジャーなどと言われている場合もある。職域は各ラボによりかなり異なるようである。

研究員:研究員の中にも実はプロジェクトごとでリーダーやサブリーダーなどが決められている。プロジェクトごとで誰が入っているかをしっかり把握するのが、大きなラボでは結構困難である。院生には普通、教育担当者として研究員の方がつくことが多いようである。進捗メールなどはPI、sub PI、教育担当者とccに入れておく。

事務員さん:秘書さんということもある。事務手続きは基本してくれる。ただし、院生個人に研究費が割り当てられた場合の研究費執行などにもこの方が使えるのかどうかは確認しておく必要がある。(使えない場合がある)

技術員さん:実験補助員さん、テクニシャンなどという場合もある。公的研究機関の場合は技官ということも。その道のスペシャリストで、とりあえず特殊な手技はそのひとに習う。それぞれで得意な手技が違うので、それを覚え適切な人に聞くのが実験の早道である。

院生:D、Mがいる。普通研究所にいる院生は提携大学院制度を利用しているため、提携大学院生という場合もある。ただしラボでは「おいD」「おいM」などと呼ばれるラボもあるそうである。ラボの細々したことをよく知ってはいるが、PIを前にすると挙動不審になったりする頼りない存在である。なお、分野変更などの場合、シンプルに知識が学部生以下の院生もいる。学部生はそれをピンキリ、という。

学部生:学部の場合「外部研究」としてきているため、外研生などと呼ぶ。1年もいない存在であるが院生に格上げされた場合、経験値がかなり高くなるので大切な存在である。

という感じです。学部生で外研を選んだ場合、いきなり研究所に来ましたという人もいます。私のようにDです、でも知識は学部生以下の雑魚です、あ、Pythonは任せてといった人もいます。まあ、思った以上にいろんな人がいるのが研究所です。なので、緊張せず、来てくださいね。
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