海老蔵の歌舞伎座出演は二年ぶりとのこと。コロナがなければ、昨年5月からの團十郎襲名であった。
今回は、第三部だけ、期間も半分
この毛抜、鳴神、不動をつなげたこの演目は以前、演舞場で二度ほど観た。当時と比較して、時間の制限もあり、すっきりした感じはする。当初はPAを使うことに批判が出たり、あったなあと。
最初に海老蔵の口上。毛抜の前段をやって、物語を分かりやすく。鳴神の背景もわかるようになっている。
不動の前に、コロナ禍でしばらく見なかった、迫力ある殺陣をしっかり見せる。
サービス精神満点であった。
歌舞伎十八番というのは、勧進帳を別にして、芝居のうまさとかではないような気がする。いかに、お客さんに喜んでもらえるか、エンターテイメントとしての力なのではないか。だから座長が、演出を兼務することにも意味があるのかなあと思ったりした。
安田蛙文 作
中田万助 作
奈河彰輔 演出
藤間勘十郎 演出・振付
通し狂言
雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)
市川海老蔵五役並びに空中浮遊相勤め申し候
| 鳴神上人 粂寺弾正 早雲王子 安倍清行 不動明王
八剣玄蕃 秦民部 雲の絶間姫 八剣数馬/制多迦童子 小野春風/矜羯羅童子 錦の前 小原万兵衛実は石原瀬平/黒雲坊 秦秀太郎 白雲坊 小野春道 腰元巻絹
後見
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海老蔵
右團次 男女蔵 児太郎 九團次 廣松 男寅 市蔵 門之助 齊入 友右衛門 雀右衛門
家橘 |