Running On Empty

Pretenderの備忘録

ブライトンビーチ回顧録

2021-09-30 21:04:29 | 芝居・ミュージカル・バレエ
ニールサイモンの戯曲を演技力のある役者でということで、行ったら様子が異なる。私は佐藤勝利を知らなかった。ジャニーズが出るときの雰囲気、圧倒的に女性。前から7列目の真ん中のいい席だったが、周囲は全員女性。。。彼女らは芝居でなく、主演を観に来ている。

第二次世界大戦前夜の貧しい移民家族の物語。サイモンらしい洒脱な感じも散りばめられている。佐藤は、結構いい役者になるかもとポテンシャルを感じた。脇はしっかり。休憩を挟んで3時間。


東京芸術劇場
作 ニール・サイモン
演出 小山ゆうな
出演 佐藤勝利(Sexy Zone) /  松下由樹 入野自由 須藤理彩 川島海荷 岩田華怜 神保悟志
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

読響 定期

2021-09-29 22:18:14 | 音楽 Classic
エキサイティングな時間だった。
曲順を変えて、最初に日本初演。パーカッションとアコーディオン、セッションのような時間は指揮者は座って観てる感じ、オケをバックに雄大なチェロを弾く時間、アルゼンチン出身の作曲家というのは何となくピアソラに通じるものもある。どうなるのだろう、みたいなわくわく感、チェロの技巧をしっかりと聴かせてくれる宮田の演奏。面白かった。
ストラヴィンスキーも弦なしの曲。
最後は、井上が得意とするショスタコ。9番は、スターリンじゃなくても、怒るよなってイメージを持っていたが、ショスタコが憑依したように、軽快かつところどころにパンチを繰り出すような演奏。
弦も重厚、金管も安定の読響はさすがと思った。

サントリーホール
出演
指揮:井上道義
チェロ:宮田大
読売日本交響楽団

曲目
ゴリホフ:チェロ協奏曲「アズール」〔日本初演〕
ストラヴィンスキー:管楽器のための交響曲
ショスタコーヴィチ:交響曲第9番 変ホ長調 Op. 70
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

湯布院奇行

2021-09-28 21:54:32 | 芝居・ミュージカル・バレエ
朗読劇とあるが、リーディングというカテゴリーか。
役者は、朗読だけでなく、動きも多少。音楽は生演奏。それ以外に、映像や音声も。シンプルな舞台装置の中で。
夢か現かというような、幻想的な物語。大正くらいの設定の雰囲気なのだが、現代というギャップも。舞台向きというより、NHKBSでやるようなドラマって感じ。黒木は多少噛んだが、安定。成田もまあまあ、これで舞台に目覚めて出てくれると面白い。
コムアイの歌、演技、悪くはないのだが、本作品にはあまりフィットしていなかった。


新国立劇場 中劇場
出演 成田凌 黒木華 コムアイ
演奏 日高理樹
原作 燃え殻
脚本 佐藤佐吉
演出 土井裕泰


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

九月大歌舞伎 第二部

2021-09-27 21:52:17 | 歌舞伎
盛綱陣屋、幸四郎はなかなか頑張っていた。吉右衛門と仁左衛門の良いところを学んで精進して欲しい。雀右衛門はすっかり、玉三郎に次ぐ女形となったが、米吉の貫禄がなかなか良かった。又五郎の時政は、イマイチ聞き取りにくく、本来口跡の良い人で、工夫しているのが裏目に。歌六の微妙は、栄御前以来久しぶりの女形を観た感じだが、しっかり堂に入っていて、着物の裾とかの所作がちょっと大変そうだったが。

女伊達、すっきりとした舞踊を時蔵が。時蔵と雀右衛門で、雀右衛門が格上になったのは、政治に興味のない菊五郎劇団の時蔵と、吉右衛門について修行してきた雀右衛門の違いということか。

歌舞伎座
一、近江源氏先陣館(おうみげんじせんじんやかた)
盛綱陣屋

佐々木盛綱
高綱妻篝火
和田兵衛秀盛
盛綱妻早瀬
信楽太郎
高綱一子小四郎
盛綱一子小三郎
北條の臣
北條の臣
竹下孫八
古郡新左衛門
伊吹藤太
北條時政
盛綱母微妙

 幸四郎
 雀右衛門
 錦之助
 米吉
 隼人
 丑之助
 亀三郎
 吉之丞
 宗之助
 廣太郎
 錦吾
 歌昇
 又五郎
 歌六

二、女伊達(おんなだて)

木崎のお光
男伊達中之島鳴平
同  淀川の千蔵
 時蔵
 萬太郎
 種之助

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

社会思想としてのクラシック音楽

2021-09-25 12:06:17 | 読書
猪木武徳 新潮選書2021

経済学者が、趣味のクラシックについて、自身の研究アプローチも利用しながら論じた書。クラシックについての知識は、趣味を遥かに超えた広大なものである。雑誌の連載をまとめた書籍なので、本としては読みにくいところがある。
歴史的な時系列と、分析の視角が行ったり来たりの面があり、そこが読みにくい。エピソードは非常に面白いし、バッハの報酬等の価値の算定などは経済学者の面目躍如といったところである。デモクラシーという軸で、クラシックだけを語るのは結構無理があるように思う。ジャズやロックが登場しないと、難しいように思う。教会との関係、ナショナリズム、ソ連という体制、技術進歩、それぞれは面白いのだが、全体として読むとなかなか読みにくい。試みとしては面白いと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする