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Pretenderの備忘録

勉強のチカラ

2005-01-31 13:40:23 | 読書
齋藤孝先生の新著。
主として中高生くらいを対象にして、勉強の意味ややり方について論じている。
正論が多いし、こういう説明もできるなと思う点も少なくない。
科目別の解説は、特に物理は自分はちゃんとやらなかったので、なるほどなと思った。一昨年、磁力と重力の発見が出てから、物理の本を読むようになった。サイエンス関係は意識して読もうと思っている。
意識してやっているのだろうが、過激な表現もある。学校が駄目なら塾の方がいい先生がいるし等々。
ふと、この本を読んで、わかる子は、もう、読書したり勉強したりすることにさほど苦痛を感じていないのではないかと思った。この本を読んで変わって欲しいと思うような子供は、そもそもこうした本に出会わないのではないか。そこにジレンマがある。

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中華 ランチ 銀座

2005-01-31 13:29:09 | グルメ
今日からランチを始めた中華。今まで存在を知らなかった。いろいろな形態を手がけており、何軒か行ったことがある。
コリドーの二階で、見過ごしてしまう。店は、東南アジアリゾートみたいなゆったりとしたつくりで中華というイメージではない。
1000円の定食2種類と980円の丼一種類。丼にした。豚の角煮丼。丼には入っていなくて、深めの皿に盛られている。サービスのフカヒレスープと杏仁豆腐がつく。場所を考えたら悪くないと思う。向かいの中華ランチは1260円だし。

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一日介護・健康増進講座

2005-01-29 16:48:39 | 健康
多分天下り先の、健保財政がゆとりがあった頃にできた組織の活動の一環として、個別の健保組合員にもセミナーを開放している。一日介護・健康増進講座というのに行ってきた。全部で10回くらい開かれ、毎回70名程度が参加する。抽選で2倍くらいだったらしい。
朝10時から夕方4時まで間に昼食休憩1時間だが、結構ハード。ランチは弁当とお茶がただで出た。ここまでする必要はないのではないかと思う。近所に食堂とかあるんだから。
講義は、看護士で保健士のおばさんが、「生活習慣病を予防する」「知っておきたい介護の知識」「介護が必要になったときの対応」と三本。最初はテキストを使って、まあ人間ドックの結果の解説みたいな講義。次は、寝たきりを防ぐためにどうするかだが、NHKの昔のETV特集を30分流してという若干の手抜き。最後は、介護保険の解説。介護関係は現場には近いだろうが、介護士みたいな介護のプロの方が良かったか。テキストに書いてあることが多い。
テキストは、いろいろある。「高齢者を元気にする生活術」とかいうA4カラー150ページのもの。発行元の財団は何をしているところか?まあ初心者の僕には良く出来ていたテキスト。「暮らし生き活き」というのは、介護健康用品のカタログ。有限会社ココリコというのは販売会社か?財団とどういう関係?国民的な健康推進運動が官製で決められてたらしく、ここの振興協会が作った健康日本21用のパンフ「毎日、ヘルシー食しよう」。これは使えるかな。レシピはないが。あと、健康日本21関連の検診の見方のパンフみたいなもの。加えてそれぞれの居住地でどんな保健福祉サービスが受けられるかをそれぞれに受付でくれて、他の地域が欲しいときも申し出れば後で送付してくれるらしく、素晴らしいサービス内容だ。これをまとめてるのは、総合健康推進財団だった。
最後の2時間は介護実技。二人一組でやる。夫婦参加はほほえましかった。僕は一人だったので、一人で来ている別の人とやった。
半身麻痺と仮定して、ベッドから、寝返りを打たせて起こすところまでが一回目。病人役の人も、どちらが麻痺しているかわからなくなったり。最小の力で効率よくと、研究がされてるのだなと。次が、車椅子に乗せて、平坦でない道の補助。車椅子って簡単に折りたためて軽くてビックリ。とても勉強になった。
予防が一番、やっぱり仕事よりもジムを優先させるかな。と言っても、僕はギックリ腰は二度ともジムでやったのでした。

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教育の世紀

2005-01-28 10:41:48 | 読書
教育問題について、専門家の立場で、情緒的でなく発言されてこられた苅谷先生の新著である。
苅谷先生の著書は、現在は文庫に入っている「知的複眼思考法」を友人に薦められたのが最初であった。「大衆教育社会のゆくえ」、「教育改革の幻想」など、新書という読みやすい形への執筆が危機感を示していると思う。
今回は弘文堂の新しいシリーズで、ソフトカバーで注は多くないが、内容的にはかなり硬い。アメリカの教育の歴史を辿ることで、教育と社会とのかかわりという視点から教育の抱える問題点を指摘するものである。僕は専門家でないのでアメリカの話は新しいことばかりだった。専門家でもこの辺のことは注目されていないと著者は述べている。
3章プラスエピローグという構成だが、1章はアメリカの社会学者の思想的伝記みたいな感じで、正直読むのが大変だった。ただ、それが基盤となってあとの議論が生きてくるところが多い。学術的には特にそうだろう。
本屋でエピローグの日本の部分だけ立ち読みしてみる価値はある。非常に鋭い指摘がいくつかある。
ここでは処方箋は示されていない。何が問題かを現象面だけで捕らえると、対処療法になるが、現象面だけでなく奥深いところまで探っているのが素晴らしい。これから処方箋作成と実践という、長く、困難な作業を始めなければならないと思う。情緒的な議論、自主性に名を借りた怪しげな教育も闊歩する中で、自分たちの問題として考えていきたい。

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清元

2005-01-27 22:31:35 | 歌舞伎
清元志寿太夫追善の会に行った。
歌舞伎座で一回公演。ほぼ満席だった。
最初に勘九郎さんが波野哲明の本名で玉兎を素踊りで演じられた。昨年の夏に、道成寺の夕べと言うのがあり、寂聴さんの話、観世榮夫さんの能の道成寺、勘九郎さんの歌舞伎の道成寺を観て以来の踊りであった。短い15分程度であったが、勘九郎さん向きの踊りである。これが素踊りでなければもっとらしさが出たのではないかなあと考えながら観ていた。
続いて隅田川。隅田川と言えば歌右衛門さんであり、勘三郎さんということになるが、今回はなんと素浄瑠璃。正直、40分起きていられるか不安だったが、三味線と浄瑠璃の趣ある掛け合いもいいものだなあと思った。歳をとったということか、笑。
そして、義経千本桜から、道行初音旅、吉野山。佐藤忠信に菊五郎さん、静御前に菊之助さんという親子の艶やかな一幕であった。
最後は雁金を雀右衛門さんが、しっとりと。80とは思えない体の柔らかさ。決してアクロバット的でないけど、静かな一つ一つの動きが凄く計算されていて、鍛錬されていないとできないのが伝わってくる。
演目は終わりだが、最後に一社が勢ぞろいで挨拶をして、三本締めで終わりました。
こういうのもたまにはいいですね。

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