あうるすぽっと
ロームシアターのレパートリーであり、再演であり、木ノ下歌舞伎であり、期待して出かけた。チャレンジングだった、それ以上でもそれ以下でもない。
上演時間3時間は長い。冗長に感じる。歌はいるのか?本筋とあまり関係ないような現代の歌詞。回想シーンは必ずしも理解を助けるとか、作品に厚みや深みを出しているとは言い難い。言いたかったのは何かというのが今一つ不明確でもある。
古典の言葉遣いと現代語が交錯する。古典の言葉遣いだと、口跡がイマイチなのが主役級でも。。。男性陣はホストっぽい顔で、女性陣はバレリーナみたいな化粧顔でなんか不思議だった。
美術はシンプル。肉体という面での振り付けは、歌舞伎も意識した面もあるし、現代舞踊を感じるときもあり、面白かった。
衣装は、現代の衣装。紫を使っていなかったが、効果的に使って欲しかった。
この試みは今後、どのように昇華していくのだろうか。
【作】菅専助 若竹笛躬
【監修・補綴・上演台本】木ノ下裕一
【上演台本・演出・音楽】糸井幸之介(FUKAIPRODUCE羽衣)
【音楽監修】manzo 【振付】北尾 亘
【舞台美術】島 次郎 角浜有香 【照明】吉本有輝子 【音響】小早川保隆
【衣裳】大野知英 【ヘアメイク】須山智未 【補綴助手】稲垣貴俊 山道弥栄
【演出助手】岩澤哲野 山道弥栄 【演出部】川村剛史♯ 【舞台監督】大鹿展明
【出演】内田 慈 土屋神葉
谷山知宏 永島敬三 永井茉梨奈 飛田大輔 石田迪子 山森大輔
伊東沙保 西田夏奈子 武谷公雄