ノンストップ2時間半。1899、1924、1938、1955年とユダヤ人一家を描く。カムカムエヴリバディのような大河ドラマだ。翻訳劇は、時代だけでなく、都市の空気感とか、歴史的背景の理解とか難しい面がある。演出、役者だけでなく、観客との共通理解そして、どうやって伝えるかの問題がある。今回も出演者も多いし、いろいろと困難はあったろうが、チャレンジはいい線行ってると思う。マーラーやフロイトの名前が出てきて、ウィーンを感じる。役者陣は熱演だが、子役が上手くはまっていた。
自分が今まで出会ったユダヤ体験や歴史の知識を総動員して、イマジネーションを駆使して観た。爽快な疲れ。
新国立劇場 中劇場
【原作】トム・ストッパード
【翻訳】広田敦郎
【演出】小川絵梨子
【出演】浜中文一 音月 桂 村川絵梨 土屋佑壱 岡本 玲 浅野令子 木村 了 那須佐代子 泉関奈津子 内田健介 太田緑ロランス 椎名一浩 椙山さと美 鈴木勝大 鈴木将一朗 瀬戸カトリーヌ 田中 亨 野口卓磨 松本 亮 万里紗 八頭司悠友 伊奈聖嵐 久住星空 高橋菜々音 塚越一花 寺戸 花 根本葵空 前田武蔵 三田一颯