今年の夏に4巻、読み直してみて、映画に行くか悩みましたが、行きました。
比較的原作に忠実に作ってあります。といっても500ページの本を2時間半にするには無理があり、タイの王子の指輪の話や、第二巻のキーとなる書生の話は削除されています。また映画なりに意味を持たせたのは百人一首の和歌であり、蝶です。最後の清顕のポエムみたいな語りは、原作と大きく乖離しているところです。そのほか、夢日記、「滝ノ下でまた会う」、ほくろなどは、原作を2巻、3巻まで読んだ人にはわかる話ですが、そうでなければ、不要な部分でしょう。また、小説ではどんでん返し的に出てくるエピソードを冒頭に持ってきています。
妻夫木クン、僕は良そうに反して良かった。清顕の脆さ、傲慢さをよく演じていたと思います。竹内結子、妊娠中の撮影だったからでしょうか。ふっくらと、ちょっと白粉がのりにくい感じがしました。押さえた演技でした。若尾文子の門跡、大楠道代の蓼科、岸田今日子の祖母等々は、割合と良いキャスティングだったと思います。
マーラー5番のアダージョが使われていました。これは三島ということでなのでしょうね。最後の宇多田ヒカルの曲は場違いな感じでした。
映像がきれいだと聞いていたのですが、特別そのようなこともありませんでした。
行方監督は、この映画で何を表現したかったのだろう。その鍵は原作と変わったところであり、大人の世界に引き裂かれた、若者の悲恋ということでしょうか。
特別な感動はありませんでした。
比較的原作に忠実に作ってあります。といっても500ページの本を2時間半にするには無理があり、タイの王子の指輪の話や、第二巻のキーとなる書生の話は削除されています。また映画なりに意味を持たせたのは百人一首の和歌であり、蝶です。最後の清顕のポエムみたいな語りは、原作と大きく乖離しているところです。そのほか、夢日記、「滝ノ下でまた会う」、ほくろなどは、原作を2巻、3巻まで読んだ人にはわかる話ですが、そうでなければ、不要な部分でしょう。また、小説ではどんでん返し的に出てくるエピソードを冒頭に持ってきています。
妻夫木クン、僕は良そうに反して良かった。清顕の脆さ、傲慢さをよく演じていたと思います。竹内結子、妊娠中の撮影だったからでしょうか。ふっくらと、ちょっと白粉がのりにくい感じがしました。押さえた演技でした。若尾文子の門跡、大楠道代の蓼科、岸田今日子の祖母等々は、割合と良いキャスティングだったと思います。
マーラー5番のアダージョが使われていました。これは三島ということでなのでしょうね。最後の宇多田ヒカルの曲は場違いな感じでした。
映像がきれいだと聞いていたのですが、特別そのようなこともありませんでした。
行方監督は、この映画で何を表現したかったのだろう。その鍵は原作と変わったところであり、大人の世界に引き裂かれた、若者の悲恋ということでしょうか。
特別な感動はありませんでした。