阿古真理著 亜紀書房 2021
面白かった。久しぶりに、わくわくして読んだ本だ。600ページを超える力作である。巻末の参考文献を観るだけで、その労力がわかる。
料理は、高級料理から、居酒屋、ラーメン、餃子まで多岐にわたる。そして、江戸時代くらいの記述もあり、社会の歴史とリンクさせて論じている。
索引には料理人やレストラン名があり、そこを観ているだけで楽しい。結構行ったレストランも多いが、あそこはこれだけの資料でも入らないのかというのもあって、それもまた楽しい。
私は、ミシュランの三ツ星でもとんでもない思いをしたことがあるので、ミシュランはそんなにあてにならないなと思っていて、そもそもミシュラン前に行った店も多いので。そうでないミシュランが全てみたいな人は、あれがないのはおかしいみたいな話になってしまうのかもしれない。