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Pretenderの備忘録

都響 定期

2022-02-28 22:49:50 | 音楽 Classic
23日の演奏会は祝日の午後、フランスもので、ゆったりという感じだったが、24日に侵略が始まり、今日の演目はショスタコという。
ベートーヴェンコンチェルトは、ショパンコンクール入賞の小林が、思い切ってメリハリをつけた演奏で、優等生的なピアニストからの脱皮の試みを感じた。自信も付けたのだろう。アンコールはショパン。
ショスタコは、緊張感あふれる演奏。一子の乱れもなくという緊張感の中で、
奏者も聴衆も心地よい疲れを感じた。同時にそれは現状についての苦い思いを伴っている。

東京文化会館

出 演
指揮/大野和士
ピアノ/小林愛実

曲 目
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 op.58
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番 ホ短調 op.93

【ソリスト・アンコール】
ショパン:24の前奏曲 op.28-4 ホ短調
(ピアノ/小林愛実)
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東京フィル定期

2022-02-27 20:38:51 | 音楽 Classic
エルガーは、のびのびと派手目に。
クセナキスは、難しい曲を熱演。
井上の得意なショスタコはじっくり。
ショスタコのあと、「ショスタコは天才で二枚舌、でないとソ連で生きられなかった。自分の親の世代のような戦争の時代を感じる。ゲルギエフやロシアのオケを外すという動きも嫌な感じ、フルトヴェングラーを思い出す。ゲルギエフはプーチンより頭いいんだから大統領選に出ればいい。最後は明るく」とアンコール。
コロナに続く災難の中で芸術は何ができるか。


オーチャードホール
指揮:井上道義
ピアノ:大井浩明*
エルガー/序曲『南国にて』
クセナキス/ピアノ協奏曲第3番『ケクロプス』*(1986)〈クセナキス生誕100年〉日本初演
ショスタコーヴィチ/交響曲第1番

アンコール 
J.シュトラウス II:南国のバラ op.388より コーダ 
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芥川賞ぜんぶ読む

2022-02-26 23:24:11 | 読書
84年間180作品 菊池良 宝島社 2019

同じ著者のタイムスリップ芥川賞が面白かったので、その底本となってるであろう本書を読んだ。面白かった。
最初に昭和の20作品をベストとして取り上げ、その後、現代から時代を遡っていく。70年代半ばくらいまでは戦争の記憶がまだ多く、60年代は共産党というのがキーワードになることも多い。意外と、海外での生活体験をテーマにしたものもある。これ、第一回から逆に紹介したら、学術書としては面白いだろう。

松岡正剛のように、HPで随時アップデートして行ったらよいと思うのだが。紹介は見開き1ページか2ページだが、WEB上なら選評などももっと厚くできようし。
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宮田 大 チェロリサイタル2022 〜ピアソラへのオマージュ〜

2022-02-25 22:21:38 | 音楽 Classic
先週土曜日もここで宮田大のオケとの演奏を聴いた。
今日は昨年11月に出たピアソラの新譜を中心としたコンサート。
豪華メンバーが付き合う。
いきなり、ソロでリベルタンゴ。これは最後にみんなでやるんじゃないかなと思ってたら、その通りだった、(笑)。
解説を交えながら、息の合ったメンバーとピアソラを中心に素晴らしい演奏を聴かせる。ヨーヨーマの話は初めて聴いた気がするが、やはり大きな影響を与えていたんだなと実感。
チケット完売。CDの購入で長い列が出来ていたが、この人たち買ってないの??
豊潤な贅沢な時間だった。


オペラシティコンサートホール

出演 宮田 大(Vc)、三浦一馬(バンドネオン)、ウェールズ弦楽四重奏団、山中惇史(Pf)

プログラム
・ピアソラ:リベルタンゴ/タンガータ/言葉のないミロンガ/鮫/アディオス・ノニーノ/アレグロ・タンガービレ/スール「愛への帰還」/ヴィオレンタンゴ
・ファジル・サイ:チェロソナタ op.41「4つの街」

アンコール
 ・ピアソラ:悪魔のロマンス、ツィガーヌタンゴ、リベルタンゴ
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萬斎解体新書 その参拾弐 完

2022-02-24 20:40:16 | 能・狂言、文楽
『檄』~初心不可忘~

二十年の芸術監督の最後を飾る。
前半は40分程度のしゃべり、ゲストなしで一人で。監督としての理念、オリンピックのこと、自分が演出した芝居の進化、観客に劇場があって世田谷区民として誇らしいと言われ嬉しかったこと、Tシャツの宣伝をしたら休憩時間にあっという間に売り切れ。
後半は、想定通りボレロ。いろいろなバージョンを観てきたが、一人で舞い、豪華な演出にバック。就任時は日本にいなかったので、20年のうち17年くらいしっかり観てきたか。お疲れ様でした。
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