23日の演奏会は祝日の午後、フランスもので、ゆったりという感じだったが、24日に侵略が始まり、今日の演目はショスタコという。
ベートーヴェンコンチェルトは、ショパンコンクール入賞の小林が、思い切ってメリハリをつけた演奏で、優等生的なピアニストからの脱皮の試みを感じた。自信も付けたのだろう。アンコールはショパン。
ショスタコは、緊張感あふれる演奏。一子の乱れもなくという緊張感の中で、
奏者も聴衆も心地よい疲れを感じた。同時にそれは現状についての苦い思いを伴っている。
東京文化会館
出 演
指揮/大野和士
ピアノ/小林愛実
ピアノ/小林愛実
曲 目
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 op.58
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番 ホ短調 op.93
【ソリスト・アンコール】
ショパン:24の前奏曲 op.28-4 ホ短調
(ピアノ/小林愛実)
ショパン:24の前奏曲 op.28-4 ホ短調
(ピアノ/小林愛実)