共益、公共善、良識 ロバート・B・ライシュ著 東洋経済新報社2024
原著は2018年、トランプ第一次政権下での、リベラルなライシュの小著である。共和党だけでなく民主党も変わってしまった状況を、さまざまな政治、経済のスキャンダルを分析して論じるが、学者の論考の割に、根拠データや思想のフレームワークが貧弱と言わざるを得ない。また1997年のニクソンのインタビュという記述があるが、94年に鬼籍に入っているという間違えもある。
選挙で勝った人が、投票してくれた人が望む政策を行うことは、受託者責任を果たしているのではないか。受託者責任をだれに果たすべきか。
将来への処方箋が徴兵制というのも、わからないでもないが、時代なのか、老いから来る判断力の低下か、ウ~ンという感じだ。