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Pretenderの備忘録

木挽町のあだ討ち

2025-04-28 09:52:11 | 読書
永井紗耶子著 新潮社2023

歌舞伎座で染五郎主演での上演を観たあと読んだ。面白かった。舞台では終章の菊之助の語りを軸にして、各人の語りを散りばめて、時間の制約でかなり端折ったエピソードも多い。登場人物それぞれが良く描かれており、歌舞伎の雰囲気も伝わってきて楽しい。どんでん返しもある。
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コモングッド

2025-04-23 17:56:00 | 読書
共益、公共善、良識 ロバート・B・ライシュ著 東洋経済新報社2024

原著は2018年、トランプ第一次政権下での、リベラルなライシュの小著である。共和党だけでなく民主党も変わってしまった状況を、さまざまな政治、経済のスキャンダルを分析して論じるが、学者の論考の割に、根拠データや思想のフレームワークが貧弱と言わざるを得ない。また1997年のニクソンのインタビュという記述があるが、94年に鬼籍に入っているという間違えもある。
選挙で勝った人が、投票してくれた人が望む政策を行うことは、受託者責任を果たしているのではないか。受託者責任をだれに果たすべきか。
将来への処方箋が徴兵制というのも、わからないでもないが、時代なのか、老いから来る判断力の低下か、ウ~ンという感じだ。
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この身体がつくってきた文明の本質

2025-04-19 20:23:00 | 読書
ルイス・ダートネル著 河出書房新社2024

宇宙生物学を専門とする著者が、人類の壮大な歴史を社会行動、感染症、人口、脳と依存症、遺伝子、認知バイアス等の視点から歴史を論じる、刺激的な書。面白かった。
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1兆円を盗んだ男

2025-04-05 23:34:13 | 読書
仮想通貨帝国FTXの崩壊 マイケル・ルイス著 日本経済新聞出版2024

原題はGoing Infiniteで2023年に出版されている。ライアーズポーカー、マネーボールのマイケルルイスの手になるもので、面白く読める。効果的利他主義という考えで、多分発達障害のIQの高い人たちが活躍し、巨大な富を得、それをばら撒き、破綻し、犯罪者にされてしまう。何が本当かが最後まで明確ではない。主人公の本性についても解明されつくしていない。一応の司法判断も出ている中で、真実はどうだったのかと改めて考えさせられる本である。

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公安調査庁秘録

2025-03-30 22:32:04 | 読書
日本列島に延びる中露朝の核の影 手島龍一、瀬下政行著 中央公論新社

最初に佐藤優の解説がある。その後は基本的に手島と瀬下の対談。公安調査官の仕事が簡単に語られる。ウクライナについても、ロシアの侵攻以前からの重要性が語られ、その後は北朝鮮をめぐる様々な事象についての分析。非常に面白かった。公表しても構わない範囲での情報だとは思うが、国民がこのくらいは知っておいてもらってほしいということもあるのだろう。公刊時点で秘録ではないが、笑
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