昔遊びで楽天の株式を1株買ってみた。その後、半額になり、失敗したと思ったが、売らずに持ち続けたら、10倍になっていた。株式を所有しているのは、楽天と以前勤めていた会社(持株会)くらいしかない。以前勤めていた会社の株主総会に行くのはなんとなく居心地が悪そうだから、楽天の株主総会に見学に行く。3年前に続いて二回目。会場が前回までは御殿山ラフォーレだったが赤坂プリンスに。私が出た3年前は50人程度だったが1000人以上が出席していたのではないか。平日の午前中だから仕方ないにしても、老人が多かった。この人たちがインターネットで買い物しているとしたら凄いことだと思う。定刻になっても役員が登壇しない。これはまずいなと思いながら見ていた。二分くらい遅刻かなあ。総会が始まる。財務の状況や事業の説明は映像と音声を用いていて、ビジュアルにわかりやすく良かった。昔は読み上げだけだったものが、パワーポイントを使うようになり、ここまできたかという感じだ。質問は一人2問、3分以内とされた。そこで一人騒ぐ株主がいた。質疑が始まるとその人を最初に指名した。その株主は、プロとかではないと思う。質疑は15人くらいに答えたのではないか。非常に丁寧に対応していたと思う。まず球団の話が多かった。5人くらいか。ソフトバンクには負けて欲しくない、株主優待で招待券を配れ、球界を変えて欲しい、強化して欲しい等々。議長が想像以上に野球の効果があったと言っていたが、その通りだと思う。配当や当期利益が赤字続きの点、資本準備金の取り崩しや特別償却の点なども出た。議長の受け答えはしっかりしていたが、管理担当役員の準備金や償却に関する答えは甘いと思う。ライブドアやメディア関係の質問も多かったが、当然のことながら正面から答えなかった。他社のことにはコメントしない、戦略的なことは他に真似されかねないのであまり話せないということで、1兆円の流通、1000億円の経常利益ということにとどまった。個別報酬を開示しろとか、報酬が少ないのではないかという指摘もあった。監査に関する質問に対する監査役の答えも非常に心もとない感じがした。定刻に始まらないことやマイクが回らないことについての苦言もあった。マイクについては回すのがいいのか、列を作って待ってもらう手もあるだろう。古典的な質問では集中日。今日はニューオータニではアサヒビールがやってたようだ。ただ、6月じゃないからいいんじゃないという気はする。議長はもう少し株主の苦言にはへりくだってもいいのにという場面はあった。また忘れてしまったのか答えを飛ばした質問もあった。日本の株主総会の特徴で、賛成票数をその場では出さずに終わった。まあ、オーナーだけで過半数以上を持っているのでほとんど問題ないのだが。所要時間は一時間半程度だった。社外取締役も有名人がずらっと並んだ株主総会であった。帰りにお土産に楽天球団の携帯ストラップをもらった。株式はオーナーが安定多数をもっているのだから、イベント化していくのが方向性ではないかと思った。
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