インタビュー ウィズ チャンピオン

2010年04月24日 | Weblog
昨日、ある競技の元・世界チャンピオンが来院されました。

3年間、不動の王座を守り続けたチャンピオンでした。

この先生の動きは、開院当初にずいぶんと研究したものです。

と申しますのも、この競技をしているある選手から相談を受けたとき、

その競技をちゃんと見たことがなかったんです。

で、

「資料をください」

とおねだりして、でてきたのがそのチャンピオンの映像だったんですね。

ま、他にも世界のトップ選手の映像が入っていたのですが、

その中で、一際目立っていたのが元チャンプだったわけです。

(もう一方、「おおぅ、こりゃすごい!」と思わされた選手がおりましたが今日は触れず…)

開業当初なんて暇でしたから、それこそ穴が開くほど見ましたね。

見れば見るほどその身体能力の高さに感嘆の息がもれました。

その元チャンプ、今は日本に来ては日本のプロを指導して、競技の審判をし

活躍されているのです。


一度、お会いして話してみたかった選手だったので

予約の事実を事務長から聞かされたときには

「ポカン」

としてしまいました。

で、一瞬遅れて

「えええぇ~~~~~!?!?」

となったわけです。


ま、どなたがいらっしゃってもやることは一緒。

どなたにも100%、全力で治療するのみ!


治療をしながら、前々から聞きたかった質問を一つ

思い切って聞いてみました。

「世界のトップに立つ気分って、どんな気分ですか?」

チャンプは流暢な日本語で

「ソレハムヅカシイ質問デス。」

と、しばらく考えた後にポツリポツリと語ってくれました。

20年以上かけて追い続けてたどり着いた王座。

たしかに嬉しい。

しかし、達成感と共になにか「脱力感」のようなものが去来した。

そして、この王座を守り続けることと、チャンピオンとしての責任を

強く感じたといいます。



それを聞いて

「なるほど!」

と思いました。

チャンピオンになってハッピーハッピーではなく

その後を見据えることができる「人間」だったからこそ

3年間も頂点に君臨し続けることができたのか

と、そう理解したわけです。(勝手な感想ですが)


最近、

「東大までの人」「東大からの人」

なんて言葉を眼にしましたが

置き換えるなら

「チャンピオンまでの人」「チャンピオンからの人」

といった感じでしょうか。

到達した頂も、その先の道への通過点。

人生尽きるまで前進し続けるというのは

治療と一緒なんだなぁ~

と、妙な共感を覚えてしまいました。




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