内臓反射(ないぞうはんしゃ)

2007年02月14日 | Weblog
「内臓反射」ってご存知でしょうか?

心臓の故障が、左の肩から腕にかけての「こり」や「違和感」として現れたり

すい臓の故障が、左背部の痛みとして出たり…


患者さんの中には、「この痛みは内臓から来てるのでは?」

なんて心配をされてくる方もいらっしゃいます。


そこで今日は、「内臓から来る痛み」の特徴について書いてみます。


特徴その1

夜間、寝ているときに痛む。

特徴その2

痛みがやわらぐ姿勢がない。

特徴その3

波が押し寄せるように痛む。


特徴その4

内科的所見をともなう。  

例)胸焼けや膨満感→胃腸の炎症
  微熱が続く→感染症や癌など



その1だけならば、筋骨格系の問題のことが多いようです。

その2は、「痛みの和らぐ姿勢」が見つけられないだけの可能性もあるので、

決定的とはいえません。


その 1・2 に 3 や 4 が合わせ技できたときは、要注意!


「どうも変だ」

と思ったら、迷わず受診。


ウチの治療院でもたまにいらっしゃいます。

ただの「肩こり」だと思っていたら、「食道炎」による反射だった方とか

忘年会シーズンにちらほらといらっしゃいました…

そんなときは、患者さんに事情を話して、内科への受診を勧めます。

「胃薬飲んだら肩こりもおちついた」

なんてことも実際ありました。



実際にあったといえば、

当院に出会う以前、左の背中のコリでマッサージを受け続けていた30代の女性で、

「いや~、ただのコリですよぉ~」

なんて言われていたのに、実は「すい臓癌」だった。


なんて方の「疼痛のケア」に往診で伺ったこともあります。

気づいたときには手遅れだったそうです。

非常に稀なケースではありますが、

治療家として、こういった事だけは避けなければいけませんね。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿