斜視の治療01

2016年04月04日 | 治療の話
先日、久しぶりに斜視の相談を受けました。
患者さんは二十代の男性です。
緊張すると右の目が内に寄ってしまったり、左の肩がやけに凝ると言います。
立位で身体全体の動きを調べると、右への側屈と回旋が大きく、
眼球運動を調べると、右の眼球の外転・外転位での上下動が左に比べて遅れます。
身体の癖のわりに脊柱の機能障害は軽く、頭蓋の機能障害が際立ちます。
特に前頭骨の右半分はほとんど動きを失っていました。
斜視が始まった時(18年前)なにか特徴的な出来事はなかったか伺うと、
右の眉の上をぶつけて切ったと言います。
試しに前頭骨の機能障害に手を入れると、眼球運動もスムーズになります。
さらに蝶形骨の傾きを正すと頭蓋全体の動きも大分きれいに出てきました。
寝た姿勢ではもう充分改善が得られましたので、
「これでいいか⁉」と思いましたが、念のため再び立って眼球運動を診ると…

つづく

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