すなば たかひろ

「元気で人に優しい鳥取」を取り戻すため、県議になった元新聞記者の挑戦記。みんなで鳥取の未来像を考えましょう!

反論させていただきます

2011年07月06日 | 日記
 市庁舎の新築移転を住民投票で決めるよう求めた署名は明日(7日)提出されます。夕方、市民の会の事務所を覗くと、署名数は5万4000人を超えていました。有権者の3分の1を超える署名数になりました。本当に大きな思いの結集だと思います。市長さんも、市議の皆さんも、この重みをしっかりと考えて欲しいと思います。

 ところが、私の理解を超える発言が相次いでいます。市長が「数字が多い少ないということで請求の意味合いが大きく変わるものかという気がする。私のところには移転新築をしっかり進めてほしいとの声も多く届いている」と述べたとの新聞報道がありました。数字が多いということは、それだけ多くの市民が住民投票をして欲しいと願っているということですし、請求の意味は大きく違ってくると思います。そして、そのあと、移転新築をしっかり進めてほしいとの声も多く届いていると言われていますが、これは多いということに意味があると言っておられるわけで、これは論理矛盾ではないでしょうか。

 また、ある市会議員は、「署名者の中には、全て理解して署名されている方もいるでしょうが、中には、よく理解されずに、頼まれたから署名したという方もおられると思います。事実、私の周りでも、何人かの方は、職場で、また、知人から、どうしても署名して欲しいと言われて、断ることができず、仕方なしに署名したという方もおられました」と書かれました。5万4000人の中には、このような人もおられるかもしれません。しかし、署名は、大人である有権者が責任を持ってした行動です。私が接した署名してくれた人は、みなきちんと理解し、しっかりとした考えを持って署名されています。このブログを私に教えれくれた人は「ここまで市民を愚弄できるのものだな。怒りを通り越して呆れしまう」と話されていました。

 さらに、その後、「ある県議会議員がブログの中で、これだけの署名が有ったのだから、投票条例に反対の議員は、リコールされることもある、というような、一種恫喝のような記事を見ました。この議員は、民主主義を履き違えているんでしょうか?なにか、少し前まで話題になっていた、鹿児島県のある市長と同じような考えに思えて仕方ありません。議員としての資質は、この庁舎問題だけで語られるものではないでしょ!(中略)自分たちが進めている政策などに、反対する者は排除すべきという考え方は、ファッショそのものではないんでしょうか?」とも書かれています。

 ある県議会議員とは、私を指してのことだと思いますが、どうして5万4000人というたくさんの署名を否定するという行為を、そんなに軽く考えることができるのでしょうか。これだけの住民の皆さんの意思を無視して、それが選挙で選ばれた人のすることなのかという問題提起です。本当に庁舎を新築移転する方が良いなら、住民投票を実施して、市民の皆さんに必要性を訴えて、新築移転を住民投票で過半数を得ればよいと思います。選挙で選ばれ議員が、住民が意見を聞いて欲しいというのに、意見を聞くことに反対するのであれば、これこそファッショであり、問題です。これは議員の基本にかかわる問題であって、政策に反対とか、賛成とかというレベルではありません。議員の在り方そのものが問われているのです。そして、リコールは地方自治法が定めた住民の権利です。その可能性を示唆することが恫喝と言われ、これを行使することがファッショというのなら、もう、それは法治国家ではありません。住民の権利は、もっと大切に、もっと真剣に考えていただきたいと思います。そもそも、民主主義とは主権者の意思に基づいて統治がおこなわれることです。民主主義をはき違えているのは私ではなく、この市議だと思いますが、皆さんはいかがお考えですか?

 しかも、驚いたことに「有権者の3分の2の約10万人が署名していないわけです。これが、本当のサイレント・マジョリティではないでしょうか。これからも議員の矜持を持って、ポピュリズムに流されず、ファッショに屈すること無く、行動していきたいと思います」とまで書かれています。本当に申し訳ないことですが、市民運動ですから、回り切れなかった人もたくさんおられます。しかも、この署名は地方自治法に基づき1カ月間という極めて短い間に集めなければなりませんでした。署名したくても、署名できなかった人もまだまだたくさんおられると思います。ですから、署名しなかった人が全員、住民投票に反対というのは極めて短絡的ではないでしょうか。にもかかわらず有権者の3分の1以上の市民が署名されたことの意味を考えて欲しいと思います。

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4 コメント

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こんな市議はリコールしよう! (受任者)
2011-07-07 07:20:52
 この市会議員は、住民投票の可否に関係なくリコールしなければならないと思います。署名活動は1軒1軒家を回って大変でした。署名のお願いにあがっても留守で会えない時もあり、しかも、期間は1カ月と短く、仕事が終わってから、あるいは休日の活動では限界を感じていました。それでも、市職員など特別の例を除き、お願いした全員が署名してくれました。それだけに有権者の3分の1以上の方が署名したことは、ものすごいことだと思います。署名しなかった人の多くは、署名したくとも、署名簿が回ってこなくて、署名できなかった人だと思います。3分の2が住民投票に反対で、サイレントマジョリティーと言うのは、住民投票を否定するものですし、住民より市長の方に顔が向いているからだと思います。砂場さんの言われるようにリコールは住民の権利です。こんな市議は即刻、リコールすべきではないでしょうか。
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Unknown (ろびゅ)
2011-07-07 09:51:35
私も新聞を読んで、「は?」という感じでした(笑) この方は何のデータも内容も報告してくれずに、結論ありきで市政を動かしてるように思えてなりません。
 砂場さんのように、嘘の無い誠実な報告等もなく、曖昧ないいわけで強行している感じですね。今回の事業が本当に必要なら「ちゃんとした」理由を説明して欲しいものです。
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Unknown (うるしや)
2011-07-07 13:43:34
この市会議員の実名をお願いします。こういう
ふとどきな市会議員がいるんですね。それも市長派の中核に・・。詭弁がここまで作り上げられると、議会全体が不信になってしまいます。即座に、議会の解散を要求したいですね。
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市民の皆さんの思いを大切にしたい (すなば隆浩)
2011-07-09 01:57:10
 ろびゅさん、ありがとうございます。まず、説明責任を果たすことが政治家の責任です。そして、そこには嘘や誇張があっていけないと思っています。

 うるしやさん、市議全員がひどいわけではりません。市民派が少数なのが問題なんです。そして、そんな議会構成で市議を選んだのは私たちなんです。地縁、血縁、同窓会で投票を決めてはいけない。政策と人物本位で判断することが必要だったと思っています。
  この市議が私を「ある県会議員」と記述しているので、本当にすみませんが、実名は差し控えさせえてください。ただ、
鳥取市議でブログをしている人は少ないので、ネットサーフィンしてみてください。すぐ誰かは分かります。
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