すなば たかひろ

「元気で人に優しい鳥取」を取り戻すため、県議になった元新聞記者の挑戦記。みんなで鳥取の未来像を考えましょう!

「戦争に行きたくないじゃん」。そのどこが利己的なのでしょうか?終戦の日にそう思います!

2015年08月15日 | 日記

 今日は終戦の日です。戦後70年、曲がりなりにも大きな戦禍に巻き込まれることがなかったのは憲法9条のお陰だと思っています。この夏は安全保障法制に辺野古への基地移転問題などがあり、平和や防衛などについて考える夏となった方が多いのではないでしょうか。
 自民党は経済最優先の政党だったと思います。それはそれで問題がありますが、外交方針としては悪くないとも考えてきました。しかし、個々数年、党内のリベラル派の後退と共に、違ってきたように思います。そして、様々、勇ましい発言が飛び出すようになりました。その中で一番理解出来なのには武藤貴也衆院議員のTwitterへの書き込みです。「SEALDsという学生集団が自由と民主主義のために行動すると言って、国会前でマイクを持ち演説をしているが、彼ら彼女らの主張は『だって戦争に行きたくないじゃん』という自分中心、極端な利己的考えに基づく」と投稿し、論争を巻き起こしました。
 私は「だって戦争に行きたくないじゃん」という発言に賛同します。極端な利己主義とも思いません。
 新聞記者を長くしていたので、戦争体験の聞き取りをたくさんしました。その多くは戦争の悲惨さを胸に刻む取材となりました。戦場に立った兵士の皆さんの中には今も、戦争であっても、米兵を射殺した、銃剣で刺殺したことを悔み、苦しんでいる方が居られます。寝ていても人を刺したときの手の感触が蘇り、目が覚めるというのです。殺さなければ殺されるという戦場での話しであり、責められることはありません。でも、今だに苦しんでおられます。この方も戦争の被害者だと思います。
 戦争は人と人とが殺しあうことです。私は私自身、戦争に行きたくありませんし、子どもたちにも戦争に行って欲しくありません。子どもたちには命の大切さ、尊さを教えてきたつもりです。私よりも先に逝く不逆のような親不孝だけは、どんなことがあっても勘弁して欲しいと思いますし、国家の大義があったとしても人を殺めては欲しくありません。
 終戦の日に思い出したのは「暖室に酒呑みながら主戦論」という明治期の川柳作家井上剣花さんの川柳です。安全保障法制に賛成する参議院議員の皆さんには、暖室である国会を飛び出して沖縄や広島、長崎に行き、戦争体験者の皆さんに会っていただきたい。その上で、この川柳をどうお読みになるか聞いてみたいです。参議院が良識の府であることを心から願ってやみません。

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