the other side of SmokyGitanesCafe
それとは無関係に・・・。
 




GITANESは、「タバコである」以外はイイ奴なのに。
それとは無関係に・・・。


日本のプロ野球も、シーズン最終局面以降は意図的に避けていた
ので、知らないうちに全て終わっていた。
かなり盛り上がった1年だったと思う。


日本一になったライオンズは、やはりかなり強かったし
以前強かった頃のような、「強いけど面白くない」感じもなく、
イイ方向に変わっていっている印象がある。

ただ個人的には、どうしても応援できない理由がある。
たった一つの理由だ。

引用
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
産経新聞
西武“デーブ”大久保コーチ、女性を殴る 品川署に被害届
 埼玉西武ライオンズの大久保博元コーチ(41)に殴られてけがをしたと
して、大久保コーチの知人女性が警視庁品川署に被害届を出していたことが
12日、分かった。

 同署によると、被害届を出したのは30代の女性。8月上旬、品川区内で
殴られ、軽いけがを負ったという。同署で関係者から事情を聴いている。
調べに大久保コーチは殴ったことは認めている。当時、酔ってはいなかった
という。
 大久保コーチは今年から西武の打撃コーチに就任。西武は今月9日、日本
シリーズで巨人を下し、日本一に輝いた。
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

酔わずに女性を殴る元プロスポーツ選手で、現役コーチの巨漢・

だから嫌いという訳ではない。

昔から、なんかイヤなのだ。
どうしてなのか理由がわからないが、解説時の声の調子だとか、
年下の選手を(本人のいないところでも)みなファーストネームで
呼び捨てにすることとか、
いろんな部分が積み重なっているんだろう。


彼さえいなければ、ライオンズには好感を持てる。


ノムラという人さえいなければ楽天も応援したいのと同じだ。

落合さえいなければ中日に好感を持つのと同じだ。

クルーンが帽子をまっすぐに被り、ラミレスが本塁打後ふざけなければ、
虫唾が走ることもないのと同じだ。
同じか?





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GITANESの煙が充満して、部屋の中が荘厳な
景色になったことがある。
それとは無関係に・・・。


久しぶりの映画館、レッドクリフ。
スケールがでかい映画だ。
三国志演義に沿ったストーリーだろうから、筋はほとんど
完全に理解しているので、愉しみ方は様々なエピソードが
どうなっているか、にある。
その意味では分かりやすくてよかったのではないだろうか。

しかし、壮大ではあったが
壮大な○○編を見せられたような気がする。


甘い甘いポップコーンを食べたので、
帰宅後自転車で一生懸命走った。
食べて(脂肪やらを)燃やして、食べて燃やして だ。
戦いの相手は自分なのだから、赤壁の敵より
手強い。



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GITANESを休止した甲斐もなくはない。
それとは無関係に・・・。


健康診断の結果が出た。
相変わらず肝臓は少々基準を外れているようだが(多分、他人様より
高機能なんだ)、基準とのブレの幅もかなり改善されて、ほぼ基準値に
近くなった。また、血液の他の数値が軒並み問題なしに。
GITANESをちょっと休止してみて、自転車でちょっと走るように
なっただけで、なんだか色々改善されていってるのだろうか。


幸い自転車はそれなりに楽しいので、これからも継続できるだろう。
目標は1週間に100km走行なのだが、それほど無茶苦茶な
数字でもない。

頑張る意識がないまま継続することが大切なのだと思われる。


上田君、君も走りなさい。



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GITANESを休止以降、吸わなかった本数を計算中。
それとは無関係に・・・。


昼前にAのO局長と打ち合わせ。
「ランチでもどうですか?知り合いの店へ行きませんか?」
とお誘いを受け、徒歩で近所のその店へ。
こじんまりした天ぷら屋さんだった。
土曜日の昼なので客もおらず、ゆったりと食事できた。
天ぷら定食と自慢のコーヒー(元コーヒーを扱う人だった
らしい)。

「今日は私が!」
とO局長が勢いよく言ったので、お言葉に甘えることにした。
利益供与だと言われるかもしれないが、まあ桁が桁だから
いいではないか。
その上、彼と私の過去メシ支払回数費は1対100ぐらいだ。




桁といえば、写真の灯籠。
なかなか愛嬌のある形で、気に入っている。
元々は祖父の家の庭にあったのだが、家の売却に伴って
私が引き取った。

これは某所で祖父が一目で気に入り、
「この値段なら買おう」と即決したが、実は桁を1つ
間違えていたことが後でわかったらしい。
多分冷や汗をかきながら、何事もなかったように支払
したのだろう姿が、容易に想像できる。
買い物で値段の桁を本当に間違える人がいるのだなあ。
サザエさんだけかと思っていたが。






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GITANESを某国の入国審査でじっくり調べられたことがある。
ただ珍しかっただけだろうけど。
それとは無関係に・・・。


私が管理する施設(駐車場)のど真ん中に、変な物体があると
連絡が入り、現場に急行(階段を降りただけだけど)。

敷地のど真ん中にポツンと黒いスーツケースが置かれていた。
単に誰かが車に積み忘れて行っただけなのかも知れないが、
絶対にそうだとは言い切れない。何が入っているか分からないのは
薄気味悪い。
爆発物かも知れないし、毒物の可能性だってある。
死体が詰められているかも知れない。
当然中を見る訳にもいかないし、移動させることも躊躇われる。



警察に電話(最近よく警察に電話するなあ)。

交番も近いので、持ってきて欲しいというニュアンスの返事だったが、
わかりました、爆死覚悟で持っていきますと言うと、
じゃあ見に行きますので待っていてくださいとのこと。


5分後にパトカー到着。
警官は2名。一人は30台を過ぎた警官(A)で、もう一人は
異様に若く見える警官(B)。Bはまるで若手芸人の警察コントの
ように見える。

A「どうも。」
私「どうも」
B「あれですか?」
私「はい。あれです。」


A「名前なんかはまったく書いてませんね。」
私「はい」
A「触りました?」
私「いえ、触れてません。」

Aがしゃがむ。スーツケースに耳を近づけた。
A「変な音はしてませんが・・・。」

時限式の爆発物の可能性が低くなっただけなのに、
Aはスーツケースを開けようとした。


その瞬間、私は見逃さなかった。
B(若手)が思わずとった反応を。






私(小声で)「今、ちょっと後ろに下がったよね?」
B「いえ、あ、はい。何が入ってるか分かりませんし・・・。」


そりゃあそうだけど、私より後ろに下がることはないじゃないか。




A「ええっと、パソコンが入ってるなあ・・・あとは・・・」





A「申し訳ありませんが、交番で荷物を全て調べるんですが。」
私「はい。」
A「発見者の方に立ち会っていただきたいので、お時間取れませんか?」
私「いいですよ。」
A「ありがとうございます。じゃあ・・・」
私「いやいやいや、パトカーにここから乗っていくのはちょっと・・・。」



自転車で交番に到着したのと、ABの乗ったパトカーが到着したのが
同時だった。

先に交番に入った警官A、Bの会話が聞こえてきた。


A「あのさあ・・・。」
B「はい?」
A「さっき、ちょっと逃げた?」
B「ああ・・・。」



Aは笑顔で喋っていたが、Bはしばらくネタにされるんだろうなあ。





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GITANESに興味を持ってはいるが、
ただ煙が出る物体に過ぎない。
それとは無関係に・・・。



「『花』はそれにとっては必要な器官だろうが、
  それがキレイであることは、ものの『ついで』だ。」

と犬太郎(ケンタロウ・柴犬・オス)は言った。



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GITANESが似合わぬ土地柄か。
それとは無関係に・・・。


地方都市の、さらに田舎に住んでいることは再三再四
ここに書いている。

夜は真っ暗だし、虫がうるさいし、昼間は鳥もうるさいし、
家の周囲をちょっと見回しても、隣家と山と田んぼと畑しか
見えない。
ただそれは本当のことなのだが、歩いて行ける距離にはコンビニも
3軒ほどあるし、ユニ●ロもすぐ近くだし、ミスター●ーナツも
あるし、ラウンド●ンもママチャリで行けるし、そう言えば
ネットカフェもあるし、スーパーも何ヶ所か選べるし、
地方の役場関係も車で15分ほどの距離に揃っている。

それらが別に都市機能の象徴だと言っている訳ではないが、
まあ「田舎」には違いないものの、生活にまったく不便では
ないので、なんと表現したらいいかはわからないが、丁度いい
と感じていた。



2,3ヶ月前に山の中のゴルフ上に向う途中でタヌキ2頭と出会い、
「ほう、ここではタヌキが普通に歩いてるのか。近所だけど
田舎だなあ。」なんて思っていた。


まさかの3日前の夜、自転車トレーニングに出掛けようとスタートした
直後、路上でタヌキと遭遇するとは思ってもみなかった。
自宅から50メートルの場所で、タヌキが歩いているとは。


なんとなく、愉快だ。



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GITANESを持って行きたいのだけれど。
それとは無関係に・・・。


昼間暑いほどの天気になった。
いつもの休日のように、朝飯とも昼飯ともつかない食事
の後、買い物にでかける。
それから、なお日没まで時間があったので、近所の神社へ
散歩に出掛ける。
9月に喪が明けたから、もうどこにでも行けるのだ。

自転車でおばちゃんがお参りに来ていた他は、だれも
いなかった。
静かな静かな環境である。


写真をいろいろ撮ってみようと思ったが、どうせ思うように
いかないし、現物がすぐそこにあるのだから と、
諦めた。



日向がポカポカ、日陰がヒンヤリ、
今の気候がいちばん丁度いいのだろうか。




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基準  



GITANESを吸っている時点で、いろいろなモノから
落第するような気がする。
それとは無関係に・・・。


まだまだ議論が続いているような、「服装不合格高校」。
やはり、「どうしてそれが悪いのだ?」という論調も多い。

以下は引用
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
産経ニュース
【主張】身なりチェック 規律ただす指導は当然だ
 神奈川県立神田高校の入学試験で、服装や態度に問題がある生徒を
不合格としたことで、校長が更迭処分を受けた。
 学校生活にふさわしい服装、態度を含め規律を守ることは合否基準
以前に当然のことだ。同校に限らず生徒への指導は毅然(きぜん)と
行うべきもので、その原点を十分に議論することなく処分を先行させた
のだとすれば極めて残念だ。
 今回の更迭については、県教育委員会や同校に多数の電話やメールが
寄せられ、9割は校長や学校側の判断を擁護する内容だった。生徒の間
からも異動撤回の署名を集める動きがあるという。
 神田高校では入学願書受け付け時や試験日に、髪を染める、ズボンをひ
きずるといった服装や態度で著しい問題がある受験生をチェックし、最終
的に「入学後の指導が困難」として合格圏内でも不合格にした生徒が平成
17、18、20年度入試で計22人いた。
同校は約340人の全校生徒のうち年間約100人が退学する問題校とされ
てきた。関係者によると、更迭された校長は規律刷新に率先して取り組んで
いた。自身もまた「教員の生徒指導の負担を軽減し、まじめな生徒をとり
たかった」と話している。
 ただ、入試時のチェックの際、問題のある生徒には直接告げるべきだった。
入試のときまで、だらしない身なりや問題のある態度には、その場で一喝して
正していくのが教師らの役割だろう。

中略

 いじめを行う生徒などへの指導もきちんと行えない現状が批判され、
文部科学省は昨年、体罰の基準を明確化した通知を出し、指導が萎縮
(いしゅく)しないよう求めた。規則を明確に決め、守らなければ厳しく
対処する米国の「ゼロ・トレランス(非寛容)」を参考にした指導の
必要性も通知している。
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

だらしない身なりや態度があったら、その場で一喝して正すのが
教育だ・という論調。これもよく耳にする。

しかし、学校といえども「物事を直接には教えてくれない日」が
厳然と存在する。
それは「試験の日」である。
試験やそれに準ずる日は文字通り「試される日」なのだから、
直接の指導など期待するのはおかしい。
例えば、ある数学の問題がわからないとしても、それをその場で
教えてくれることはない。
当たり前だ。それが「試験」なのだから。

自分が試される・あるいはそれに準じた日なのだから、いつもより
慎重に過ごしたり、準備したりするべきだということは明らかであり
それぐらい明らかな事柄について考えが及ばない生徒を落第にする
自由は、受け入れる側にあってもいいのではなかろうか。
もちろん、常識をすべて備えている訳ではない「子ども」のことだから
その辺りを指導監督できなかった中学校や親の責任も大きいが。



服装や態度に関する基準があるのなら、事前に公にしておくべきだ
とする意見には一理ある。その通りだ。
しかし、「そんな基準はアナウンスされていないけど、やぱりこういう
場へ行くときは、それなりの格好をして行った方がいい」と考えた生徒
(や、そう指導した親)の方が評価されたという事実は正しいし、
「俺は俺のスタイルで通すぜ!これが俺のやりかただぜ!」と、
堂々と普段の自分のままで試験にのぞんだ生徒は、堂々とそのリスクを
正面から受け止め、落第しただけの話だ。
それでいいではないか、それこそ明快な責任の取り方だ、立派ではないか。





私が通っていた高校は普通の田舎の学校で、有名大学をはじめあまり名前も
聞いたことがないような大学へ進む奴もいるような、いろんな意味で
幅広い学校だった。
生徒は比較的大人しく、目立つ非行もなかったようだし、奇抜な格好を
している生徒も多くなかった。生徒それぞれがそれなりにわきまえて
おり、人とは違う格好をしている者が殊更白眼視されることはなかったし
だからといって勿論敬意を払われることもなかった。
けなされることも褒められることもなかったわけである。
そうなると、生徒の服装もある一定以上エスカレートすることはない。
けなされも褒められもしなければ、そんな自己主張がバカバカしくなるものだ。
なんとなくそんな校風であり、うまい具合の「空気」だったのかも
しれない。

長い学生服を着た奴も極端に短いのを着た奴も、ごっつい太いズボンを
履いた生徒もピチピチのパンツの人も、チリチリパーマの彼も
金髪の男も青メッシュの野郎も、超ロン毛の学生も、化粧に余念が
ない女生徒もピアスの穴くっきりの奴も、もちろん標準服を着た人も、
ほとんど垣根なく付き合っていたようだし、生徒がいくつものグループに
別れていた訳でもなかった。服装と成績に明確な相関関係さえなさそうな
感じだった。
簡単に言うと、「格好はいろいろだったが、それだけのこと」だった。


入試の際も、「お前多分現役のヤクザだろう?」と思ってしまうような
奴も来ていたが、そいつはちゃんと合格して普通に3年間通っていた
(後の親友W氏だ)。
「お前どんだけ向かい風だったんだ?」と思ってしまうほどの見事な
オールバックで、袴のような太いズボンを履いた奴も合格していた
(後に私と一触即発状態を3年間維持したMだ)。
「このあと、夜の蝶ですか?」と思わせるY嬢もいたし、まあ様々だ。
だから多分私は恵まれた環境にいたのだろう。

ただ、やりたい放題の格好で受験した訳ではない。
いつもよりは、少しオトナシ気味だったような気がする(自分基準だが)。

そりゃあそうだろう。
それが「自律」だ。
自律でわかりにくければ、エチケットだ。
エチケットでもわかりにくければ、
「入れてもらう側の仁義」ってもんだ。
それでわからなければ、


受験しない方がよろしい。




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GITANESをトレーニングの合間に吸いたいのだが、
それではプラマイゼロのような気もするし。
それとは無関係に・・・。


今夜は15kmぐらいでいいや、と出発した自転車トレーニング。
自宅からお城まで行って帰ってくるコースが、ほぼ15kmコース
になる。
並木も城も堀もそれなりにいい景色だから、それを楽しみながら
走ればいいのだろうが、私のトレーニングは夜間だから、
周囲を見ながら走る余裕などない。余裕があっても暗くて
景色など見えないのである。


城外周の半分を過ぎたところで信号に引っ掛かった。
前方に、同じような自転車に乗る男性。
年のころなら30台半ばくらい。暗いし興味もないので
はっきりとはわからないが、多分それぐらいだろう。

その彼、足元をしきりに気にしている。
どうしたのだろうか。
近付いていくと、彼の足元になにやら大きな物体。

おっさんが、手で自分の顔を覆うようにして倒れている。
傍らにはそのおっさんのモノらしい自転車も倒れていた。

30半「大丈夫ですか?」
30台半ばさんは、こちらの土地のイントネーションでは
ない言葉で、倒れたおっさんに恐る恐る声をかけているようだ。

私「どうしたん?」
30半「倒れているようで。大丈夫ですか?」
私「そんなにやさしく声かけてもアカンやろ。寝てるにしても
  倒れたにしても。」
30半「そうですか」
私「彼女を起こすんじゃないんだから。」

歩道とは言え、道の真ん中だ。

30半「大丈夫ですか?」
私「そうそう、そんな感じ。」
それでも倒れたおっさんの応答はない。

30半「どうしましょう?」
私「おーい、おっさん!こんなところで寝てたら風邪ひくぞ。」
倒男「んー、ああ・・・はいはい。」
意識はあるようだ。
私「自転車でコケたか?酒飲んだか?」
倒男「飲んだ・・・。」
私「頭打ったか?」
倒男「いや、ちょっと・・・寝てた・・。」
30半「ああ、よかった。」
私「おっさん、ちょっと道の端へ寄らんかい。踏まれるぞ。」
倒男「おお・・・」
おっさんは道の端へゴロンゴロンと寝返りをうちつつ移動。
ヤケに重い自転車を30半ばさんと一緒に、道の端へ移動させる。

30半「どうしましょうか?」
私「まあ酔っ払いだろうけど、転んだかも知れんね。靴履いてないし。」
30半「あ、ほんとだ。どうしたんでしょう。」
私「知らんがな。」

酔っているらしいが、このままここで眠ってしまっては
何があるかわからない。関係ないが、無関係でもなくなってしまった。


私「一応警察に電話しておくから、あとは大丈夫やで。」
30半「あ、それじゃよろしくお願いします」
私「はいはい。じゃあね。」
30半「お疲れ様でした」
30半ばさんはちょっと笑いながら、自転車に乗り去っていった。
30半ばさんはナカナカの好青年だった。
トレーニングのスタイルでもないし、バッグななめ掛けで
ネクタイこそ巻いていないが、ボタンダウンのシャツを着て、
ジャケットを羽織っていた。細めのコットンのパンツ、
関東方面のイントネーションだから、仕事関係でこちらに
住んでいる人間だろう。
大手の会社か、あるいは学術関係か・・・。

あ、おっさんを忘れていた。


道の端に移動したおっさんからちょっと離れたところで
携帯電話を取りだし、警察に電話。

警「はい、○○警察交換です」
私「あのう、城の南西の交差点で、おっさんが一人倒れてまして」
警「はいはい、城の交差点・・・」
私「○○という店の前。」
警「車道ですか?」
私「歩道です。呼びかけたら応えるし意識はあるみたいだけど」
男の年恰好などを尋ねられ、今どんな様子かも訊かれた。

警「わかりました。すぐに警察官がそちらに行くようにします」
私「はいはい、よろしく。」
警「ではお宅さんのお名前を。」
私「え?ボクはただの、通りすがりの男前です」
ミナミの帝王で山本太郎が言っていたセリフが無意識に出てしまった。
どうして山本太郎なのだ?

警「まあ、そんなこと言わんと、男前のどちらさん?」
私「・・・○○です。」
警「電話番号は?」
私「090-78ちょっと待って、自分が警察の到着待ってるの?」
警「放っとけないでしょ?すぐに着きますんで。」

おお、そりゃあそうだが、それでいいのか?


すでに8kmほど走って出た汗がどんどん冷やされていく。
白のナイロン上下を着て携帯をいじくる私の足元におっさん。
通りすぎる自転車やジョギングの人、アベックが私とおっさんを
一瞬見比べて、みなスピードを上げて立ち去っていく。
違うぞ、みんな。そうではない。

6分後警察到着。
なんとパトカーが2台。警察官が5人。

私「こっちこっち。」


近くの飲食店などから、何事か?とどんどん人が出てきた。
通行人も立ち止まりはじめる。
警官の輪の中に私と足元のおっさん。

警「はいはいどうも。ちょっとご主人!」
倒男「・・・はいはい・・・」
警「お酒に酔うたか?」
倒男「うん、ちょっと・・・」
警「家はこの近く?」
倒男「・・・○○丁」
警「あ、そう。自転車はどうする?押して帰るの?」
倒男「・・・うん、・・・もうちょっと寝る」
警「あのなあ、ここは寝るところと違うがな」

私「あのう、もう帰っていい?」
警「あ、はいはい。ありがとうございました。
  あなたが男前の○○さん?」
私「何か、異存でも?」
警「いやいや!あの住所と電話番号とフルネーム教えて。」
私「ええ?なんでやねん。面倒臭い。」
警「申し訳ないです!でもちょっと教えてくださったら助かりますぅ」

ちょっと教えるっていうのは、ヒントだけ頂戴という意味ではない。
結局色々と尋ねられた。こうして個人情報をついでに集めていくのだろう。
もしこのおっさんが死んだとき、重要参考人にもなるのだろう。

警「どうも、ありがとうございました。」
私「はいはい。」


汗が完全に引いてしまった。
冷えた身体を再度温めるべく、速めに走る。
次回からコースを変えようと思う。




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