the other side of SmokyGitanesCafe
それとは無関係に・・・。
 




GITANESを某国の入国審査でじっくり調べられたことがある。
ただ珍しかっただけだろうけど。
それとは無関係に・・・。


私が管理する施設(駐車場)のど真ん中に、変な物体があると
連絡が入り、現場に急行(階段を降りただけだけど)。

敷地のど真ん中にポツンと黒いスーツケースが置かれていた。
単に誰かが車に積み忘れて行っただけなのかも知れないが、
絶対にそうだとは言い切れない。何が入っているか分からないのは
薄気味悪い。
爆発物かも知れないし、毒物の可能性だってある。
死体が詰められているかも知れない。
当然中を見る訳にもいかないし、移動させることも躊躇われる。



警察に電話(最近よく警察に電話するなあ)。

交番も近いので、持ってきて欲しいというニュアンスの返事だったが、
わかりました、爆死覚悟で持っていきますと言うと、
じゃあ見に行きますので待っていてくださいとのこと。


5分後にパトカー到着。
警官は2名。一人は30台を過ぎた警官(A)で、もう一人は
異様に若く見える警官(B)。Bはまるで若手芸人の警察コントの
ように見える。

A「どうも。」
私「どうも」
B「あれですか?」
私「はい。あれです。」


A「名前なんかはまったく書いてませんね。」
私「はい」
A「触りました?」
私「いえ、触れてません。」

Aがしゃがむ。スーツケースに耳を近づけた。
A「変な音はしてませんが・・・。」

時限式の爆発物の可能性が低くなっただけなのに、
Aはスーツケースを開けようとした。


その瞬間、私は見逃さなかった。
B(若手)が思わずとった反応を。






私(小声で)「今、ちょっと後ろに下がったよね?」
B「いえ、あ、はい。何が入ってるか分かりませんし・・・。」


そりゃあそうだけど、私より後ろに下がることはないじゃないか。




A「ええっと、パソコンが入ってるなあ・・・あとは・・・」





A「申し訳ありませんが、交番で荷物を全て調べるんですが。」
私「はい。」
A「発見者の方に立ち会っていただきたいので、お時間取れませんか?」
私「いいですよ。」
A「ありがとうございます。じゃあ・・・」
私「いやいやいや、パトカーにここから乗っていくのはちょっと・・・。」



自転車で交番に到着したのと、ABの乗ったパトカーが到着したのが
同時だった。

先に交番に入った警官A、Bの会話が聞こえてきた。


A「あのさあ・・・。」
B「はい?」
A「さっき、ちょっと逃げた?」
B「ああ・・・。」



Aは笑顔で喋っていたが、Bはしばらくネタにされるんだろうなあ。





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