第２４１８話「酸味」

GITANESがあったらすべての味は台無しにできる。
それとは無関係に・・・。

ハンドドリップでコーヒーを淹れるようになって
数年経過した。
その間に、どの豆が美味いだろうか、どの豆が
好みに合っているだろうかといろいろ試してみた。
そしてなんとなくわかってきたのだが、どうも私は
酸味のあるコーヒーが好きではないようだ。
喫茶店などでコーヒーを飲みほした後、一口でも
水を飲まないと不快だ、ということが何度もあった。
今考えるとあれらはすべて酸味を嫌ったからだろう。
酸っぱいぐらいなら、苦い方がまだマシなのである。
個人的には。
だからシティローストとかイタリアンローストなどと
分類される煎り方が必須である。
豆の種類に関しては、まだ全然どれがどうなのか
わからない。

苦いだけのコーヒーというのもあるんだろうが、
苦みの中にある微かな甘みを探しながら飲むという
スタイルが定着してきた。
最近では決まった店の決まった豆しか使わない。
その店のレギュラーの焙煎らしいのだが、これがなかなか
深い煎り方で、豆もほとんど黒の茶色で、
油分でツヤツヤしているものだ。
これの一口目が苦くてたまらんが、二口目からは
甘みを探し当てることができるという味になっている。

たまに買い忘れて切らしてしまい、おまけにその店の
定休日なんてこともある。
そういうときは仕方なく某カフェチェーン店の豆を
買ったりするが、大体は陳列している間に古くなって、
湯を注いでもまったく膨れないし、単に苦かったり
やたら酸っぱかったりと散々である。

やはり気に入った豆を使って自分で淹れたコーヒー
は、美味いものだ。

でも、ほんとは三ツ矢サイダーの方が好き。