the other side of SmokyGitanesCafe
それとは無関係に・・・。
 




GITANESは閉じ込められてまで吸うもんじゃない。
それとは無関係に・・・。


AさんとBさんは、そのような断片的な会話を続け、
結局「就職が目前までやってきたことがとてもウザイ」
という重苦しさを嫌がっているようだった。
ペペロンチーノは塩辛く生臭く、20センチほどしか離れて
いない隣の席にはテーブルに突っ伏した女2人。

食後に運ばれてきたコーヒーをすぐに飲み干して
店を出た。
搭乗口の前の椅子に座り本を読んでいるほうが快適だ。


飛行機への搭乗案内が遅れていた。
なにかトラブルか不手際があったのだろう。
予定より15分ほど遅れて機内への誘導が始まったが、
他人を少しずつ押し退けて前に進もうとする男がいた。
めがねをかけた40前後の男で、スーツの上によれよれの
ナイロンブルゾンを着ている。
左手にバッグとみやげ物。その荷物で、前方や斜め前に
並んでいる人をちょっとずつ押しやるのだ。
列は全く進んでいないのに、そいつだけジワジワ進んでいる。
いくら急いでも決まった席に少々早くたどり着くだけだろうに。
もし飛行機がどこかに不時着してお前が瀕死の状態でも
絶対助けてやらんぞと固く心に誓う。


関空着。
そこからまたリムジンバスに乗り込む。
そういえば、この出張でリムジンバスを4回利用したが、
リムジンバスに乗る際、先に乗り込んでバスの最後尾席まで進む
人がほとんどいなかった。
最初に乗る人が最後尾まで進み、その後も順次それに従うのが
もっとも合理的な乗り方だと思うのだが、みな争うように、出入口
に近い席に急行する。
そこで上着を脱いだりなんかするもんだから、後続の人々は
混雑する。
たとえこのバスがどこかで事故を起こして、この前方の人達が
瀕死の状態でも、助けるときに絶対後回しにしてやろうと、
最後尾席の私は固く心に誓った。

地元の駅に夜遅く着。
そこから車を置いている駐車場まで15分ほど歩く。
バスで一緒だったどこかの騒がしい会社員3人組が、私と
同じ方角へ歩く。バスの中でもマスクもせずにずっと咳をしながら
大きな声で話し続けるやつらだ。
たとえ彼らがこの夜道でオヤジ狩りに遭っても助けてやらんぞ
と固く心に誓った。

でももし私が襲われたら彼らに助けてもらわないといかんし、
これはちょっと困った状況だ・
なんて考えているうちにあっけなく目的地到着。

やはり人の多い場所は向いていない。



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