不登校と青年期の親の会ほっとそっとmama

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ぼくをわかって!

2010-05-29 01:06:26 | 著書の紹介
先日、ボラセンにあったこの一冊の本を借りました。
とても読みやすく内容的にもわかりやすく書いてあります。
以下、抜粋してご紹介します。

題名 「ぼくをわかって!」
NTT出版(2010年3月発行)

内容は、2部になっていて、
自閉症、不登校の子どもと家族、二つの物語。

1部 「普通ってなんだろう~自閉症児の親になって」

100人に1人は自閉的傾向があると言われている昨今、
これらの子どもたちを支援するための法制度環境の整備は
進んでいる一方、自分の子どもが「障がい児」であることを
なかなか受け入れられない親が実際には多く、
問題を引き起こす例が後を絶たない。

本小説では、一人の少年の「自閉症」という診断をきっかけにした
家族への波紋、確執、自閉症の特性というものを描きながら、
「自閉症という個性」を受け入れ、向き合おうとする母親と
家族の姿を描いている。


2部 「通わない選択~不登校がもたらしたもの」

国内における不登校児童は年々増加し、現在では12万6000人を
超えている。
本小説では、中学受験を控えた小学生の不登校をきっかけとする
家庭の混乱、手探りの対応、再生への第一歩を描くことにより、
「不登校」を取り巻く問題と求められる周囲の対応を描いている。


文中では、子どもが不登校になり始める時期の子どもの様子、
カウンセリングって?フリースクールって?
学校以外の居場所って?親の会って?

子どもが学校へ行けなくなったことから
様々な暗中模索が始まり、何かいい手だてがないか悩み、
探し始めるいきさつが書かれています。
自分自身が歩いてきた道のりがそのままに書かれているようにも
思えました。


フリースクールのスクールカウンセラーのひとこと、

「学校に行かなくなった子どもたちは、
現状の学校制度の中で傷つき、自信をなくしている場合が
多いんです。その状態を改善するには、まず自分に自信をもつことが
大切です。ですから、乱暴に聞こえるかもしれませんが、
私たちは何がなんでも復学を、とは思ってません。
学校に戻るか戻らないかは子ども自身が選ぶことであって、
我々が強制することではありませんから」

そして、
「ここに通っていて、自分に自信を取り戻して学校に戻った子や、
進学という形で復学した子はけっこういますし、
子どもを尊重する中で、学校に戻りたいという意志を
その子が見せる場合には、その方向でサポートしていきます。
ただ、いちばん大事なのは、その子を信じることだと思っているんです」

子どもとの向き合い方や親自身の考え方、
そして子どもが不登校になっても、
こんな相談の場があるんだよ、
支援してくれる場所があるんだよ、ということが
語られていて、一人で悩まないで、という
メッセージも込められているように感じました。

最後に、子どもの育成のために活動している
全国各地の市民活動団体が紹介されています。
私の知っている団体名も掲載されていました。
具体的にとても参考になる一冊だと思います。
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