小品日録

ふと目にした光景(写真)や短篇などの「小品」を気の向くままに。

岡本かの子 「東海道五十三次」

2006-02-15 23:59:59 | 小説
「私」は、風俗史専攻の夫とともに、東海道を時をおいて何度か訪れる。
そこでは、東海道にはまり込んだ男やその息子との出会いもある。
時代の流れで変わるものもあれば、変わらぬ人の心もあります。
風流で乙な道中の様子が、せわしく生きる身にはうらやましく感じられます。
疲れた心を休めてくれる名短篇といえるでしょう。
新潮文庫『老妓抄』で、23ページ。
老妓抄

新潮社

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