小品日録

ふと目にした光景(写真)や短篇などの「小品」を気の向くままに。

牧野信一 「天狗洞食客記」

2006-02-19 22:38:06 | 小説
黙り込んで尊大に見えるポーズをとってしまう癖がついてしまった「私」は、兵術指南を行っている天狗洞にやっかいになることになる。
その道場での一番の難問は、美しい女弟子のテルヨさんに心を動かしてはならない、というものであった。
毎食一合の酒を飲む修行?で演技に苦しんだり、テルヨさんのことを妄想したりする姿が笑えます。
この馬鹿馬鹿しさがたまりません。
福武文庫「バラルダ物語」(品切れ)で、32ページ。
岩波文庫「ゼーロン・淡雪 他十一篇」に収録。
ゼーロン・淡雪 他十一篇>

岩波書店

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする