小品日録

ふと目にした光景(写真)や短篇などの「小品」を気の向くままに。

尾崎一雄 「玄関風呂」

2006-02-05 23:49:08 | 小説
留守中に妻が風呂桶を買ってしまったが、置き場所がない。
そこで、玄関でお風呂に入ることにしてしまった、というのだからスゴイ。
当然のことながら、来客があれば、困ってしまう。
そのうち裏庭に移すが、囲いもせずに、夜になってから入るという、大胆さ。
貧しくとも、工夫して生活を楽しむ心や人間のおおらかさに、ちょっとした幸せが感じられます。
岩波文庫「暢気眼鏡・虫のいろいろ―他十三篇」(品切れ)で、9ページ。
暢気眼鏡・虫のいろいろ―他十三篇

岩波書店

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