小品日録

ふと目にした光景(写真)や短篇などの「小品」を気の向くままに。

内田百間 「おからでシャムパン」

2006-02-07 23:47:48 | 内田百
豚の飼料になるところを、その上前をはねて買った、5円のおからを肴に、高価なシャムパンを味わう百鬼園先生。
5円のおからと言っても、そこはさすがの百鬼園先生、かなりの手間とお金をかけているようです。(90円のレモンを搾ってかけたりもします。)
おからの食べ方の細かい作法や酔いが回って頭の中が忙しくなる様子についての記述、そして、脱線した独自の論理の展開が、読み手を存分に楽しませてくれます。
旺文社文庫「波のうねうね」で、7ページ。
ちくま文庫「内田百間集成12 爆撃調査団」に収録。
爆撃調査団―内田百〓集成〈12〉

筑摩書房

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