週五日記

ボチボチがんばります

日本人は思想したか

2011-02-25 08:43:00 | Weblog
吉本隆明さんと、中沢新一さんと、梅原猛さんの

対談本。

『日本人は思想したか?』で対談する時点で、

対談が成功しているような気がする。


思想=西洋哲学のような気がするが、

仏教、神道は日本における思想ではないか?と思った。


『村の鎮守の神様の~』って、確か、幼稚園で歌って、

いまでも覚えてて、この本で、『鎮守様』という言葉に出会って

自分の中にある『日本的な思想では?』と大げさに思ってしまった。


日本における思想を語るときに、マルクスさんの考え方を

駆使して語っていた。


日本の思想は、村単位ぐらいで、五穀豊穣を願ったり、

大漁や、狩猟がうまくいくように、また、魚や、熊さんを

殺生してしまうことを感謝するために、『思想』あるいは『神』が

必要だったのでは?と理解した。


上記の『マルクスさんの考え方』と、土着的ともいえる『日本の思想』

の不一致を起こす点として、『「自然」考慮しているかどうか?』という点が

問題になるとのこと。

ただ、マルクスさんの時代では、無理もないことで、それで、マルクスさんの価値

が損なわれるわけではない。


あと、生産技術の向上が『自然』を壊すので、『生産技術が悪ではないか?』というのも

問題だと思った。『生産技術の向上』は、『現在より未来がよく変わる』とも捉えられるし、

自然の崩壊を出来るだけしないような、『生産技術の向上』になることを志向するべきでは?

と思った。



医療技術が発達していって、『医療費の上昇』が国民的な課題であれば、

医療費の抑制までも包括した『医療技術の向上』を期待したいなあ。
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